Quantcast
Channel: 楽しく投げ釣り、マジに投げ釣り
Viewing all 239 articles
Browse latest View live

アーカイブ釣行記9~愛媛県宇和島市嘉島その2 2009.1.5

$
0
0

~宇和島初釣り遠征 後編~

 さて1月5日。今日はエソ、ヒラメで有名な戸島に渡って、翌6日朝まで野宿覚悟の釣りの予定。28時間耐久バトルの始まり始まり~(^^;

 今日は朝の時合いが釣りたかったので、定期船で島に渡らずに渡船で渡ることに。三浦半島にある矢ヶ浜という集落に渡船乗り場があるが、この集落は「ぶぶしの瀬戸」という狭い海峡を挟んで、戸島が目と鼻の先にある場所。6時に渡船に乗船する予約を取ってあるので、少し前に矢ヶ浜に到着するように宿を出た。矢ヶ浜は宇和島市内から約30分の距離。半島の山道を通るので、結構時間がかかった。そして、予定通り6時前に乗り場に到着。さっそく渡船が来たので乗船。今日は野宿の予定なので、テントやらシュラフやら、食料品など荷物が大量。それらの荷物を二人で手渡しで持ち込み、釣り人はたったの二人なのに荷物満載で今日の第1ポイントへ。(ポイント名は私自身はっきりと覚えておらず、反省しているが、とりあえずナンバーで区別していくことにする。)

 今日最初のポイントは、年末にkisu356さんがお仲間の方とエソを爆釣された場所。しかも、そのときは60センチ級も出たということで、俄然テンションてっぺん状態で釣具をセット。(もちろん、年末に行かれたときは、ヒラメ狙いで釣行されている。) とりあえずはエサの確保ということでアジのサビキ釣り。年末の釣行の際にはアジのサイズが15~18センチと大きかったそうだが、今日は釣りエサに手頃な15センチ弱サイズが入れ食い状態に。明るくなった頃には二人ともアジを20匹以上は確保できていたので、早速本命の飲ませ釣り開始。おそらく釣り始めからエソのアタリが頻発するという予想だったので、ここでの釣りはとりあえず午前9時までの予定ということで、真剣に打ち返す。ところが、待てど暮らせどアタリがない。kisu356さんもしきりに首をかしげておられる。ただ、そのときと違って、今日は長潮の干底からの釣りなのでアタリが少ないのかも?などと話していると、kisu356さんのリールのドラグがジャー!! ところがすっぽ抜け。またまた首をかしげながら釣っていると、またしてもkisu356さんのリールのドラグがジャー!! 今度はしっかりと食わせて掛けることができた様子。取り込みを見ていると・・・・

090105katabiradeso

オレに釣れてもしゃーないねんなあ、なんて言いながら、余裕のDランク50センチオーバーのエソ。私はまだこの時点では気持ちに余裕があったので、焦りはなかった(^^:

 そのうち私にも来るだろうと思っていたが、意に反して私には全く来ず・・・・ ヤケクソで波止の付け根方向に投げていたら根ガカリ。付け根方向は根が荒い様子。それでも、根気よく投げ続けて、25センチほどのガシラを取り込んだ。だが、私には結局この釣り場では、このガシラ1匹のみに終わった。kisu356さんも、もう一度アタリはあったものの、このエソ1匹だけしか釣れなかった。それで、予定通り、9時過ぎに場所移動。場所移動は、荷物が多いから一苦労。特に、一旦釣ってしまった活けアジのバッカンが重いのなんの。これだけで腰を痛めてしまいそうな、そんな重さ。で、次の第2ポイントは、kisu356さんが以前から狙っていたというポイントで釣り開始。ところが、このポイントは沖向きにイカダが設置してあり、そのロープのせいか、途中で掛かる掛かる。おまけに、釣れる魚はと言えば・・・・・

090105katabiraei

ザブトンサイズを余裕でクリアのアカエイ。取り込みにかなりの時間を要した。おっと、釣ったのはkisu356さん(^^;

090105matoudai2

私には、今回の釣行で最長寸のマトウダイ。40センチオーバー。でも、対象魚ではないので、顔は複雑・・・・投げ釣りの飲ませ釣りで、こんなサイズのマトウダイが釣れる、しかも食べておいしいお魚。全日本サーフの対象魚に新規加入も検討して良いのではないでしょうか。

090105matoudai1

やけくそでこんな写真。口がよく伸びること。しかもでかいのだ.アジなんて、丸呑み!!

 昼頃には風が強くなりだし、ロープに掛かって仕掛けの消耗も激しいということで、第3ポイントに移動することを決意。その第3ポイントの波止の先端に釣り座を設置したときには、北西の風がかなり強くなりだしていた。今日嘉島に行っても、釣りにならなかったでしょうね、なんて話しながら、釣りができる環境にいられるだけでもありがたいと思い直す。ところがやはりアタリなし・・・・ そういえば昼食をまだとっていなかったことを二人で思い出し、荷物のある場所に戻って昼食をとることに。食後、コーヒーも沸かしてkisu356さん持参の果物の缶詰で余裕のデザートタイム。こんなことを余裕でできるのも、前日の釣果があるからこそ・・・・昨日の釣果に感謝。

 昼食休憩をとって気持ちに余裕が出てきたせいか、釣り座に戻ってしばらくするとようやく待望のアタリ。ドラグがジャー!! そして、つ、ついに・・・・

090105yanoeso8d1

顔は暗いが、実はうれしいというよりもほっとしていたのです。今回の釣行では、エソの50センチオーバー、Dランクを2匹釣って終了することが目的であったので、昨日の50センチオーバーも含めてようやく2匹の50センチオーバーエソを仕留めることができてほっとしました。

090105yanoeso8d2

実寸55センチオーバーの堂々たるサイズ。こんな種類のこんなサイズを釣りにわざわざ戸島まで来るなんて、全日本サーフはなんて因果で面白い団体なのでしょう(~o~)

 では、これ以降はまた少しの間写真集でも・・・・

090105katabirakawahagi

kisu356さんがAランクのカワハギ。サイズには不満が残るが、今回の釣行で、ランクカワハギは初なので、釣れた私も少しほっとしました。kisu356さんはこの他にもランク未満のカワハギを夕方にかけて数枚釣られました。

090105umihebi1_2

私にはなんと、Sランク(?)のウミヘビ!! 私の身長は171センチ。このウミヘビは190センチ。顔つきも本州のものとは違ってて、鼻先がとんがり、少し変わった顔をしていました。あまりにも大物だったので、思わず記念撮影(^^; 

※ 魚類図鑑で調べたところ、ダイナンウミヘビという名前であることがわかりました。最大で2mを越えるそうです。そう考えると、こいつは最大級に近い? 
       関西で普通に釣れるウミヘビは、ホタテウミヘビというのだそうです。

090105umihebi2

もちろん、竜宮城へお帰りいただきました(^^;

この日は結局、私があと1匹、kisu356さんも数匹のエソを仕留めて終了。kisu356さんが考えておられた、屋根付きの休憩場所へ移動して一旦休憩。少し早い目に夕食をとった。夜の8時頃から、本日の第1ポイントにて、活けアジの電気ウキ釣り。狙いはなんとヒラスズキ。とある情報筋から、この第1ポイントではヒラスズキが回ってくると教えてもらったそうだ。ところが、この時期、この時間帯に、活けアジを使って電気ウキ釣りをすると、こいつがかかって来るのは目に見えていた。

090105katabiraaori1

胴長30センチほどのアオリイカ。kisu356さんにとって、人生初のアオリイカだそうだ。kisu356さんにも人生初があるんだ・・・そう思っていると、「もう1匹釣れたらふぐたろうさんにもあげますわ。」
      私には釣れないということか・・・・・ガクッ。

 結局ヒラスズキは、姿を1度だけ確認しただけで釣れず。午後11時前に休憩場所に戻り、シュラフにもぐって就寝。夜中は寒かったけど、結構快適に眠ることができた。

 さて、最終日。迎えの渡船が午前8時半ということで5時に起床、6時から8時まで釣ることに。今回のポイントは第4ポイント。以前kisu356さんが、大型アマダイらしき魚をロープに引っ掛けてばらした、そんなポイントである。だが結局、私にドラグを鳴らす大アタリが2回あったものの、いずれもロープかカケアガリに食われて取り込めず、小さいアタリを最後にとって小型のイラ。kisu356さんには小型のマダイが釣れたところで、今回の釣りを終了。渡船に乗船して矢ヶ浜に戻り、朝食、氷買い足しの後高速道路をひた走る。午後4時前に神戸のkisu356さん宅へ、午後5時には大阪へ戻ることができた。初日にたくさんランク物を釣ることができたので、2日目、3日目が少々物足りなかったが、それでも釣り自体は大変面白く、kisu356さんとまじめな話やバカ話などをたくさんして、楽しい時間を過ごすことができた。それに、私の目的としている50センチオーバーのエソ、それにアマダイも釣ることができて、ほぼ目的達成。今回この目的を達成するためにkisu356さんには本当にご尽力いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

 それでは最後に、締めくくりの写真集をば・・・

090106cyouka1

二人の釣果。右がkisu356さんのもの、左が私のもの。もちろん、サイズの小さなエソは放流してきたので、実際はもっと釣果は多い。冬場の釣りでこれだけの釣果があれば満足と言えるのではないだろうか。

090106kaeri1

戸島を後にし、矢ヶ浜へ戻る。まだまだ夢が一杯の戸島。必ずまた来ます。今度はヒラメでも仕留めてみますか(^^)p

090106yoake

戸島からみた夜明けの風景。向こう岸は四国です。













アーカイブコラム集1 穂先に蛍光塗料を塗るススメ

$
0
0

 よくカレイ釣りなどをしていると、同じ竿にばかりアタリが来ることがある。その竿を投げているポイントが魚の寄り場に集中している場合もあるが、全く違う方向に投げているのにまたその竿にアタッたなどという経験をお持ちの方もおられると思う。私は、竿にはその日の「ツキ竿」というのがあって、不思議なことだがその竿に集中的にアタリがきてしまうのではないかと思っている。また、長年を通しての「ツキ竿」なるものを所有しておられる方も多いだろう。ところが、私たち投げ釣りマンは、全く同じ銘柄の竿を数本所有する場合が多いので、その「ツキ竿」がどれだかわからなくなる場合もある。そこで、それらの竿を区別する方法を考えておくべきなのだが、どうせならその目的ばかりではなく、副産物的な目的もあった方が良いと思い、竿先に蛍光塗料を塗ることを思いついた。竿先にテープを巻いたり、私と同じように蛍光塗料を塗っておられる方は多いと思うが、私の場合の主目的は竿を区別するためのもの。そして、遠くから見ていてもアタリが取れることも、とりあえずの目的にしている。

 さて私の場合は、前にもこのコラム集で紹介させていただいたが、ホログラムシートを下巻きして、その上に糸を巻き、蛍光塗料、ポリウレタン塗料を塗る方法を採用している。ようするに、並み継ぎの竿にガイドを取り付ける要領とほとんど同じで、糸に蛍光塗料を塗る部分だけが違っているのだ。

Keikou1

まずはホログラムシートを適当な大きさにカットして、蛍光塗料を塗りたい部分に巻く。位置はガイド部の下が基本。ガイドの通りやすさを重視した結果。

Keikou2

シートの上から糸をきっちりと巻く。適当に巻くと、ガイドが通らないなどのトラブルの原因となる。糸の色は、赤、オレンジ系は同色のもの、黄色、黄緑系は、白の糸を巻くと発色が良い。

Keikou3

蛍光塗料を塗る。最近はマニキュアタイプのものが発売されており、便利になった。あまり厚く塗らずに、糸にしみこませる感覚でよい。

Keikou4

ポリウレタン塗料を塗る。ガイドを取り付けるときに用いる2液式のものが丈夫でよい。これも厚く塗らずにできるだけ薄めに。目安はフィニッシングモーターを使わなくても垂れない程度。

 なお、竿先の蛍光塗料を塗るポジションを間違えると、遊動ガイドが通らなくなるので注意。理想的なポジションは、遊動ガイドが固定されるすぐ下の部分。ここなら、ガイドが通らない心配はしなくてもよい。あと気を付けるのは、穂先ライトを取り付けるポジションを空けておくこと。

 蛍光塗料は、オレンジ、赤、黄、緑の順に見えやすい。ただし、日の当たり方によってはそうとも限らないので、私は4本竿の場合はこの4色すべてを塗って区別することにしている。ポリウレタンで処理しておくと、当てて傷でもいれない限り、数年はもつ。ヒビが入ったり、剥がれたりしたときは、もう一度塗り直せばよい。
 さあ、これで「ツキ竿」を見逃すこともなくなったし、色分けした竿でバンバン大物を釣り上げてほしい。

アーカイブ釣行記10~三重県熊野市 2009.1.17

$
0
0

~カワハギとの知恵くらべ~

 初釣り遠征に続き、今回は今年2回目の釣り。先日の新年総会の折に、クラブの元会長の萩山氏と、昨年の1月に一緒に熊野へカワハギを狙いに行った話で盛り上がった。昨年1月のカワハギ狙いでは、私の方が好調で萩山氏は不調であったが、昨年のその釣りを萩山氏もずっと考えていたらしく、すでに仕掛け作りや作戦を綿密に立てられているとのこと。すでに釣行することを前提としたその計画に、私は手拍子で、「じゃ、行きましょう。」と誘わせてもらった。

 私も萩山氏もカワハギ釣りが大好き。カレイ釣りをする方ならおそらく同じ気持ちを持たれていると思うが、カレイはたとえサイズが小さくても、冬の寒い時期の釣りで1匹でもその顔を見られるとホットな気持ちになれる。カワハギも似たようなところがあり、サイズが小さくても、あの独特のアタリと掛かった後の段引きのような締め込みに思わず興奮する。そして何よりも、今の時期のカワハギは肝が肥大し、しかもとてもおいしくて、持ち帰っても家族に喜ばれること間違いなし、そんな獲物なのだ。

 全日本サーフのルールの中で話をするなら、私はカワハギのA、B、Cランク、つまり35センチ未満のランクはすべて釣り上げている。大物号数を伸ばすには、35センチ以上を釣らなければならない。三重県の紀東でも、場所によってはそういった35センチ以上の大判を狙えるところもあるらしいが、私がよく行く磯では、30センチオーバーならまだ狙えるとしても、35センチ以上は至難の業。それがわかっていても、カワハギ釣りにはこの時期どうしても行きたくなるのだ。ことカワハギに関しては食部門優先で行く。
 んー、また前置きが長い?・・・・・・・(^^:

 16日の夜9時に岸和田市にある萩山氏の自宅へ迎えに行く。この時期の熊野までのコースは、天候によっては国道169号線の紀伊半島縦断コースは雪や凍結の問題があって難しく、今日も一応串本回りのコースも考慮に入れたが、ここ数日天候が安定していて凍結等はないのでは?との予想のもと、最悪引き返して東吉野村から名阪国道に抜けて松坂へ迂回するルートも想定しながら169号線コースを選択。恐る恐る大台ケ原近辺にさしかかったが、先日の残雪は残るものの通過には何の問題もなかった。このコースを通るには、数日間の天候を見て決める必要がありそうだ。そんなわけで、午後11時30分頃、無事熊野の渡船乗り場に到着。小宴会をした後、車中で仮眠。

 翌17日午前5時過ぎに起床。渡船の出船は午前6時なので、ゆっくり洗顔し、コーヒーを飲んだりして準備にかかる。

 午前6時半頃、目的の磯に渡礁。まだあたりは薄暗く、ヘッドライトが恋しいところだが、どちらにしてもカワハギは夜が明けて明るくなってからが勝負。なので、ゆっくりと準備にかかる。天候は晴れ、風は岸方向からゆるやかに吹いていて、釣りをするには追い風。どうやらコンディションは絶好のようだ。萩山氏と、「今日は釣れそうですね。」なんて話しながら、午前7時頃第1投。今日の仕掛けは、置き竿用がアミカゴテンビン仕掛け、引き釣り用がお気に入りのキャスティズムでノーマルなテンビン仕掛けを使用。

 エサ取りが結構いるようで、1投目からトラギスが釣れたり、エサがなくなっていたり。こんな場合、アミカゴ仕掛けは不利かもしれないが、とにかくカワハギを寄せなければ話にならないので、根気よく手返しを続ける。7時半頃、ようやく私に1匹目が釣れるが、サイズは20センチほどでやや不満。だが、カワハギの活性が上がってきた様子で期待はふくらんでいく。

090117yanodaburu

 8時過ぎに、ようやくランクサイズが私に来た。20センチクラスとのダブル。この日は、いつもよりもエサ取りが激しく、しばらく置き竿を放っておいたらアタリは出なくなる。まだ少し水温が高めなのか?(船頭は水温16~7℃と言っていた。)このカワハギも、糸フケを取った瞬間にアタリがあり、この時点ですでに置き竿不利のサインは出ていたようだ。

090117yanokawahagi

 目的の肝はそこそこ。まだ少し時期が早いのかもしれない。だが、サイズは27センチオーバーで、まずまずの納得サイズ。

090117hagiyamakawahagi

 9時前に、萩山氏がようやくランクサイズゲット。仕掛けに注目。アミカゴに詰めてあるのは、なんと缶詰のアサリ。カワハギがいなければアミカゴから出ずにそのまま上がってくるが、カワハギがいればつつくようで、なくなって上がってくることが多かった。このカワハギも、竿を置いて糸フケを取った瞬間にアタリがあった。

090117hagiyamakawahagi2

 萩山氏のカワハギは29センチはありそう。余裕のBランクサイズ。

 そんなわけで、今日の写真はこれでおしまい。え?もう釣れなかったって? いえいえ、萩山氏はランクサイズこそ来なかったが、23~4センチのそこそこサイズを合計7匹ほどゲットした。私は? 何度かアタリをもらったが、うまく合わせられずにあのランクサイズが釣れたっきり。それどころか、初めはエサがなくなるのはエサ取りのせいかと思っていたのが、エサの取られ方がどうもカワハギっぽくて、今までカワハギは必ずアタリが出るものと思っていたのにカルチャーショックを受けたほど。キタマクラやフグもほとんど釣れなかったので、どうやら小型のカワハギがたくさんいる様子。しかも、満潮過ぎの午前10時以降は萩山氏にもほとんどアタリは出なくなり、下げでアタリが多かった今までのパターンとも違っていて、このことも少しとまどってしまった。二人ともランクサイズは1匹ずつ釣れたが、少し消化不良のまま午後2時の渡船で帰路についた。今日は、カワハギとの知恵比べに負けたかも? いやいや、ランクが釣れたのだから引き分けくらいか。ま、とりあえず、今日はこれくらいにしといたろ(^^;

アーカイブkakokiji 1 塩イワシ

$
0
0

~塩イワシ~

 

 マゴチ狙いになくてはならない塩イワシ。これは、イワシのままでは身が締まっていないので、塩で締めて身を硬くする方法だが、今ではもはや定番エサとなっている。最初に塩イワシを考えついた人は誰なのか、是非知りたいところである。何しろ、作るのは簡単、生きエサと違って扱いが楽だし、余って持ち帰っても冷凍保存もきく。こんな便利でしかも大物指向エサは他にはないと私は思う。マゴチに限らず、エソ、ヒラメ、カサゴ、クロダイ等、様々な魚が釣れるので、私は春~秋の釣りでは必ずクーラーに入れておくようにしている。ところが問題はイワシ自体の入手である。塩イワシに使うのはマイワシがベストなのであるが、最近このマイワシが手に入りにくくなっている。近海での不漁が原因だそうだが、近所のスーパーに行っても、思い通りのイワシが手に入ることはまれ。店頭に並んでいるのはラッキーな方で、並んでいてもサイズが大きすぎたり小さすぎたり、また、手ごろなサイズなのにわざわざ頭を落としてパック詰めしてあるものもある。大阪市内に住んでいれば黒門市場等に行けるのだが、衛星都市に住んでいる私には、そこまで行く暇がない。というか、近所のスーパーもなかなか覗く機会がないのだ。

 

 それで、最近では妻に頼んで、見かけたら買ってきてもらうようにしている。上に書いたように、塩で締めると冷凍保存がきくから、気がついたときに買っておいて塩イワシを作っておくことにしているのだ。まあ、妻は冷凍庫が塩イワシのパックだらけになって嫌がってはいるのだが。

 

 昨日帰宅すると、やはり妻が「売ってたよ。」と言って、3パックのイワシを見せてくれた。ところが、ウロコが残っているほど新鮮なのだがサイズが小さい。買ってきてもらって文句を言うわけにもいかないので、その中からサイズの大きめのものを選んで塩をし、残りの小さいものは、梅ショウガ煮にしてみることにした。そういえば、釣りの帰りに食堂に寄ると、必ずといって良いほどイワシのショウガ煮かアジフライを取っている自分がいる。今までエサを作ることばかりに気をとられていたが、人間のエサにすることを全く考えていなかった。好物なのに、今までなぜ作らなかったのだろう。そう思いながら、さっそくヤフーレシピからイワシの梅ショウガ煮を検索し、(ヤフーレシピは魚料理も豊富に載っていて、結構おいしいものが多いのでおすすめ。特に煮物はダシの作り方がむずかしいので。)作ってみた。一晩置いた方が味がしみておいしいと思い、出来上がった後落し蓋をしたまま置いておいたら、今日学校に持っていった弁当に、きっちりイワシが入っていた。ところが、これがまたおいちい。昼の疲れた身体が癒されるほどのおいしさ。弁当を食べながらなんだかとてもうれしくなっていた。そして、帰宅してそのことを妻に話すと、早速夕食にもお惣菜としてイワシが並んだ。ビールにもとても合い、妻にも好評。

 

 うん、今度から余ったイワシや腹が割れて使えそうにないイワシは、ショウガ煮にして食べることにしよう。イワシもっと買ってきて~~~

 

 

~フルスイングしても飛ばない塩イワシ~

 

 今日学校から帰るなり、妻に「冷蔵庫のイワシ、どうするん?」と言われた。しまった。この日曜日に塩イワシを作って冷蔵庫に保管しているのを忘れていた! もしかして、腐っているかも? なんて思って早速冷蔵庫を開け、おそるおそるイワシが入ったタッパーを開けてみた。すると、腐るどころか塩でしっかり締まっていて、なかなか良い感じにできているではないか。それで、一旦イワシを開けたタッパーのフタの上に置いて、水抜き用のキッチンペーパーを取り除き、あたらしく新聞を敷いてイワシを並べなおし、今度は冷凍庫にしまった。これで完了。とりあえずほっとする。

 

 実は今月末の日曜日に行われる月例会併用の大阪協会秋季大会に参加するためのエサを作っていたのだが、今まで塩イワシを作って5日も冷蔵室で置いた試しがなかった。普段なら、水抜き(塩締め)を1昼夜で完了させて、冷凍庫に移動するのだが、そうして作った塩イワシよりもよりしっかりした塩イワシができた気がして、なんとなくうれしい。結果オーライというところかな。

 

 よく、塩イワシを作ってジップロック?形式の袋に保管する方がおられるが、私は必ずタッパーに入れて保管する。ジップロックに入れておくと、なんとなく水っぽくなってしまい、締まった塩イワシができない。つまり、遠投のきかないイワシになってしまう。塩イワシのような重いエサをつけるのだから、遠投といってもしれているが、せめてフルスイングして、できるだけ遠くに飛ばしたいのいうのは投げ釣りマンの心情。その願いをかなえるためにも、塩イワシはできるだけタッパーで大切に保管してほしい。

 

 では、私の作り方。お皿に塩をバサッと入れて、買ってきたイワシをから揚げ粉をまぶすように塩をまぶす。そのイワシを、キッチンペーパーを3重くらいに敷いたタッパーに、丁寧に頭、尾が交互になるように並べていく。一段目が一杯になったら、さらにキッチンペーパーを敷いてそこにまたイワシを並べる。こうして作ったイワシを、1昼夜冷蔵室にて保管する。冷凍室ではなく、冷蔵室なので、くれぐれも間違わないように。冒頭に書いたように、こうして作ったイワシは2~3日たっても痛まないので、締まり具合のお好みに応じて保管日数を変えると良い。こうして締まったイワシは、一旦タッパーから取り出し、今度は新聞紙をタッパーの大きさに切ったものを3~4枚底に敷いて、再びイワシを並べる。さらに上に新聞紙を敷いてイワシを並べておく。一杯になったらフタをして、今度は冷凍室で保管。

 

 こうして作ったイワシは、釣り場で解凍されるが、その時点でもし余っても、持ち帰って冷凍室に入れておけばまた使える。塩をしっかりしてあるから保存がきくようだ。

 

 塩イワシの飲ませ仕掛けは伊勢尼15号の三連バリが基本。1本目を目玉に刺し、後の2本は交互に中骨をすくうように刺して針先を出しておけば、フルスイングしても飛ぶことはない。皆さんも一度お試しを・・・・・

 

Cimg0914

 

 

 

 

~最近の塩イワシ~

 

小アジの飲ませをしない前提で遠征に出発する場合、虫エサだけでは心もとないということで、大抵の場合塩イワシを持参するのだが・・・・

 

 ここ1週間ほど、近所のスーパーとか鮮魚店などを暇があるたびに捜索していたが、なかなか納得のイワシが見つからない。鮮度が良くてもサイズが大きかったり、サイズが良くても、腹が割れていたり。ここにはあるやろ~と思って行った店に置いていなかったり・・・・

 

 ところが最近では、だからと言って心配する必要は全くない。釣具屋さんで冷凍イワシを販売しているからだ。急な出撃とか、スーパー検索が面倒な場合は、大抵釣具屋さんの冷凍イワシで済ませている。今回も初めからこれにしとけば良かった(^^;

 

Imgp2639

 

 これがその冷凍イワシ。どなたも見たことが・・・・?

 

Imgp2641

 

 封を開けて、冷凍のまま塩をぶっかけて・・・・

 

Imgp2642

 

 袋に戻して、半解凍の状態にすると・・・・

 

Imgp2643

 

 手頃な塩イワシの出来上がり。このタッパーには、イワシが約40匹在住(^^)

 

 さて、40匹のイワシで、何が何匹釣れるのか? 楽しみ~

 

 

~台風の日に塩イワシ作り~

 

 午前中はそう大したこともなかったのですが、昼頃から大荒れの天気になってしまいました。もっとも、一番大荒れの時間帯は、久々の銀玉遊技場(1パチ)にいたもので、荒れの具合はよくわからなかったですが(^^;

 

 今日は、昨日のうちに買っておいたイワシに塩をする作業をしました。どのみち狙いのメインはエソになるとは思うのですが(^^; 特別大物号数500号まであと10号の今となっては季節柄エソに頼らざるを得ないと思っていますので、釣行予定はないにしても塩イワシのストックは作っておくべきだと思いました。では、今日の塩イワシ作りから・・・・

 

Imgp3400

 

まずは、広浅タッパーにキッチンペーパーを敷いて・・・・

 

Imgp3401

 

 塩をまぶしたイワシを・・・・

 

Imgp3402

 

 丁寧に並べていき・・・・

 

Imgp3403

 

一段目が一杯になったら新聞紙を適当に切ったものを敷いて・・・・

 

Imgp3404

 

さらに並べること3段。タッパーはもう一杯です。

 

Imgp3405

 

最後に新聞を敷いて・・・・

 

Imgp3406

 

フタをして完成。イワシは3段に入れているので今はパンパンに膨らんでいますが、明日になれば水分が抜けて普通のフタの締まり方になります。

 

 イワシの数、約50匹。半日の釣行分といったところでしょうか。

 

 今度の週末3連休は、学校のクラブ、息子の運動会、甥っ子の結婚式と、全く釣りに絡めず終わってしまいそうですので(>_<)今のところ釣行予定はなしです。もしかすると、10月は下旬の月例会のみになるかも?

 

だから秋は嫌いなんだ~~~!! (泣)

 

 

~台風の日に作った塩イワシその後~

 

今日は、タッパーで塩締めしておいたイワシの手入れをしました。

 

 昨日の塩締めしたイワシは、丸一昼夜野菜室に寝かせておきました。

 

 塩で締めるエサ(塩マムシも含めて)を作るときのコツですが、とりあえず塩で締めたエサから出た水気の処理でしょうね。マムシは締めた際にでた水気をそのままにしておくと、間違いなくこげ茶っぽく変色してしまいます。コガネムシもそうですね。イワシは変色することはありませんが、水気をそのままにしておくと、折角締めているのに結局釣り場でベチャッとしたイワシを使わなければならないことになります。イワシの仕上がり具合を一言で言うと、しっとりしつつパリッとしている、とでも言いましょうか、身はしっかり締まりつつも、干物のようにパサパサにしてしまわないのがコツです。私の塩イワシの作り方は正解かどうかはわかりませんが、フルスイング(私レベルで(^^; )しても身切れはしないし、エソやマゴチ、ヒラメまで釣れているのですから、そう方向性は誤っていないと思います。と言うか、信じてます(^^)

 

Imgp3410

 

 昨日塩で締めたイワシを入れたタッパーを開けたところです。

 

Imgp3411

 

 これが、「しっとりパリッ」のイワシです。

 

Imgp3414

 

 漬け汁が出来ているのがおわかりでしょうか。この水分はすべてイワシから出たものです。このイワシ自ら出した漬け汁のおかげで、イワシは身の中までしっかりと締まります。この汁はこのままにしておくのは良くないですが、冷凍する際はこの汁をふき取らずにそのままにしておくのがコツです。そうすることによって、解凍した際にしっとりとしたイワシが使えます。

Imgp3415

 

 一旦タッパーからイワシを取り出してタッパーを洗い、新しいキッチンペーパーを敷いて再びイワシを並べていきます。もちろん、イワシについた水分はそのままです。

 

Imgp3417

 

 昨日はイワシで窮屈なタッパーでしたが、今日は水分が抜けたおかげですっきりと入っています。

 

Imgp3416

 

 ふたをしても、昨日は輪ゴムでとめておかなければなりませんでしたが、今日はすんなりフタが締まりました。

 

 こんな塩イワシ入りタッパーを、暇なときに2~3個作っておきます。タッパーは薄いものを使用しているので、冷凍庫の場所もそんなにとることはありません。(と言っているのは自分だけで・・・・(^^; )

 

 ちなみにイワシの数を数えると、48匹ありました(^^)

 

 さあ、ようやく出来ました、エソのエサ(笑)

アーカイブkakokiji2 息子の生体肝移植手術

$
0
0

 今日3月14日は息子の5歳の誕生日。ホワイトデー生まれとか、円周率生まれ、と呼ばれている。息子が生まれたのは、星野阪神が優勝した平成15年。大の阪神ファンである私は、それがゆえに息子の生まれ年を言えるというのが表向きであるが、平成15年といえば我が家にとって、息子にとって、誕生以外に大事件が起こった年でもあった。

 平成15年6月のある日、息子がウンチをしてオムツを取り替えているときにその事件は始まった。息子のウンチが真っ白なのだ。実は生まれてすぐにできる黄疸が、3ヶ月経っても消えないので、夫婦ともどもおかしいと思い、産婦人科医に尋ねたのであるが、ときどきあることだから心配されないように、とのことだったので、あまり気にも留めずにその日を迎えた。そしてそのウンチ。そのウンチを見たときは思わず夫婦で目を合わせた。誰が見ても、どう見てもそれは異変だった。あわてて妻は八尾市内にあるI病院に電話をし、後日連れて行った。

 血液検査やCT検査、レントゲンなどの精密検査を行った後、その診察結果が出るまで夫婦で待合室で待っていた。診察室がなぜかさわがしい。数人の医師が議論をしているようだ。何分待っただろうか。私たちは診察室に呼ばれた。やはり医師が数人いた。私たちはただならぬ空気を察知して医師の診察結果に耳を傾けた。「息子さんはどうやら重大な病気になられているようです。私どもの病院では治療しかねますので、大阪市内の大学病院を紹介します。」はじめ、そんな漠然とした医師の言い方に現実がつかめなかったが、大学病院の名前を聞いてこれは大変なのだとようやく実感がわいてきた。

 数日後、その大学病院に行き精密検査を受けた。そして、後ほど呼ばれた診察室にはやはり数人の医師がいて、その中の一人が説明を始めた。「息子さんの病名は・・・」胆道閉鎖症という病名だった。このまま放っておくと1歳の誕生日を迎えられないとのことだった。そして私たちは、現実をうまく受け止められないまま、その日から息子と私たち夫婦の、3人力を合わせた闘病生活が始まった。

 息子が白いウンチをしたのが確か平成15年の6月20日頃。2日後に八尾市のI病院にかかって、それから約10日後の7月の上旬に大阪市内の大学病院で診察を受け、そのまま大学病院に入院することになった。妻は病院にかじりつきで、息子の付き添いをしなければならなくなった。数日に一度は私と交代することにしたが、不自由な生活が予想されることには変わりなかった。

 「胆道閉鎖症」・・・肝臓から胆のうを経て、すい臓からの水管と合流して十二指腸につながる管を「胆道」または「胆管」といって、肝臓で作られる脂肪分を消化するための「胆汁」を消化管に流し込むための管であるが、先天的にその管が存在しない、または細くて使いものにならない状態を、こういう病名で表す。もちろん、滅多にある病気ではない。もしこの病気(先天的なものを「病気」と言うべきなのかどうかわからないが。)になると、肝臓で作られる胆汁が消化管に流れずに逆流し、肝臓にたまってしまう。消化管に出ない胆汁は逆に毒素となって肝臓を冒してしまう怖い病気である。だから、胆汁が消化管に出ないと肝臓から血液に漏れ出て、それが黄疸という症状となって現れる。新生児はまだ肝臓の機能が落ち着いていないため、この黄疸の症状が現れるのだが、普通は数週間から1ヶ月で肝臓の機能が正常になるため、黄疸は消える。それがうちの息子の場合はいつまでたっても黄疸が消えなかった。にもかかわらず、産婦人科医の言葉が油断となって、生後3ヶ月までそのままにしてしまった。だから、あの白いウンチが息子の身体から出される精一杯のSOSだったのだろう。なぜなら、普通ウンチが茶色い色をしているのは、消化物に胆汁が含まれるからなのである。「胆汁が出ていないぞ。早くなんとかしないと肝臓が危険になるぞ。」そういう身体からのSOSだったのだと思う。肝臓の機能が停止すると人は生きていけない。肝臓は人工のものとは決して取り替えられない。事態は一刻の猶予もならない状態であった。

 息子の場合はまず、胆道を再構築して肝機能を取り戻すことが最大の目標となった。胆道の再構築手段は、「葛西手術」と呼ばれる、某大学教授の葛西医師が開発した手術法が選ばれた。葛西手術は、小腸を肝臓と直結して胆道の代わりになる管とし、胃からの消化管を、小腸-肝臓間にT字型に接続するというもの。こうすることによって、胆道も消化管も同時に維持できるということだった。まさか息子がそんな大掛かりな手術を受けなければならないなんて思ってもみなかったから、入院が決まって手術をすることなど知る由もない息子をベッドに寝転がせて、私は妻と二人でそんな息子を見つめるしかなかった。そのとき、闘病が長くなるようなそんな予感を二人とも持っていたと思う。二人とも不安で仕方なかったのだ。

 息子は様々な検査を経て7月下旬についに「葛西手術」を受けた。手術時間はかなり長く6時間くらいだったろうか。手術が終わってICUのベッドで眠っている息子を見て、二人ともとりあえずは胸をなでおろした。そして手術後初の排便。ウンチの色で手術の結果がわかる。茶色であれば、胆汁が出ているという証拠だ。結果は・・・わずかに茶色が回復していた。担当の看護士さんが病室に飛んできて、「お父さん、お母さん、茶色ですよー。」と伝えてくれた。よかった、これで治る。夫婦で喜びあった。

 ところが、喜びあったのもつかの間、数日後の診断で思いもよらない結果が私たち夫婦に伝えられた。「胆道は再構築できましたが、残念ながら肝機能はもう回復しないでしょう。残された手段はただひとつ・・・」

「肝移植しかないですね。」

 そう言われてもピンとこなかった。移植なんて自分の周囲であったことはないし、ましてや未来にもあるなんて思うはずもなかった。それがまさか自分の息子にされるとは・・・ 

 胆管が再構築されて胆汁は小腸に流れ込むようになった。ところが、4ヶ月の歳月は肝臓の機能を胆汁の毒素から守り切れなかった。胆汁の毒素に負けた肝細胞は次から次へと肝硬変の症状を起こし、もう残りわずかのところまできていた。肝硬変を起こした肝臓は再起不能となり、やがて肝不全となって命は途絶える。大きな手術を乗り切った息子に、またそれよりもさらに大きな試練が待ち受けていた。

 移植の方法は生体肝移植になった。生体肝移植の長所は脳死肝移植と違い、確実に新鮮な肝臓が手に入る。短所は、健康体にメスを入れなければならないこと。そういった説明を医師から受けた後、「ドナー」つまり元の肝臓の持ち主を選ぶことになった。ドナーは一番近い身内から順に適合するかどうか検討されていく。息子の血液型はA型、私はB型、そして妻はA型。必然的に妻がドナーに選ばれた。すぐにOKの返事をした妻は偉かったと思う。何しろ妻は今まで病気らしい病気もしたことがない、極めて健康な身体だったから。人生初の手術がよりによって健康なときにされる移植手術になるなんて、いかに息子のためとはいえ、ある意味不幸と考えざるを得ない。それでも、とにかく妻がドナーになることになり、慎重に検査が進められていった。肝臓は三角定規の長い方のものと同じような形をしている。そして、左右2つの部分からなり、幅の広い本人の右手側を右葉、狭い左手側を左葉と呼ぶが、その狭い方の左葉を移植することになった。ところが、その左葉の小さい方ですら、まだ息子の身体には大きくて移植できないらしい。ぎりぎりのところの選択だが、息子の身体がもう少し大きくなる約1ヶ月後の8月下旬に手術の予定が入れられた。とはいえ、肝不全が秒読み段階の息子に1ヶ月の時間はどういう意味を持つのか。何が起こるかは全くわからないけど、何かが起こるのではという不安が私にも妻にも確実にあった。

 まだ、手術の傷が癒えない息子の、手術までの闘病生活が始まった。その頃はまだ、この息子になぜさらに手術が必要なのかわからないくらい普通に見えたが、日が経つにつれて状況は変わっていった。腹水がたまりだしたのだ。そして、食欲がなくミルクを飲まなくなっていった。だが、手術を遅らせたのは息子の身体を大きくするための猶予であるわけだから、栄養を身体に入れないわけにはいかない。それで、ついには鼻から管を入れられて、4時間おきに「エレンタール」という栄養剤を入れられることになった。腹水がたまった息子は、カエルの腹に空気を入れたような、そんな腹になってパンパンになってきた。そんな腹になって、おいしくもないエレンタールを鼻から注入されていても、息子はいつも私たちや医師、看護師さんに笑顔を振りまいていた。そのけなげさにいつも涙が出てくるのであった。腹にたまった腹水は、前回の手術後に残しておいたカテーテルから抜き取ってもらう。腹水とはいっても実際には栄養分がほとんどであるから、抜き取りも慎重を期した。「もういい加減に抜いてやって。」と医師に言っても、なかなか抜いてくれないのだ。それでもこれで限界という腹になったときにはようやく医師が来て抜いてくれるのだった。

 1回目の手術から2回目の手術までに3~4回は抜いてもらったのではないだろうか。1回あたりに2Lペットボトル1本分くらい取れたと思う。それくらい腹水が出てしまうほど、肝臓には猶予がないということだった。それでも、土日は外泊許可が出て自宅に戻ることができた。でも、うれしいはずの外泊も、実際は地獄のような二日間だ。まず、そのときを見計らって家事や洗濯、そして自分の風呂と、することを素早く済ませなければならない。その上に、鼻からチューブを入れられたままの息子に4時間おきに夜も昼もエレンタール。4時間おきとはいっても、1回の注入に1時間半以上かかるので、実際には注入後2時間くらいで次の注入が始まる。しかも、毎回スムーズに注入できるとは限らず、もう終わりと思う頃にすべてを嘔吐し、その手入れもしなければならないことも多かった。夜は夫婦で交代できるとはいえ、妻も私も体力に限界があった。日曜日の夜には病院に戻らなければならない。戻ることが辛いはずなのに、なぜかほっとする自分が悲しかった。

 妻も同じだった。刻一刻と自分の腹にメスを入れられるときが迫ってくる中、様々なことをこなしていかなければならない妻は、私よりもはるかに辛かったと思う。ときには夫婦でぶつかって気まずくなることもあって、今から思えばもう少しやさしく接してやればよかったと思う。

 そんな辛い日々が過ぎていき、やがて手術当日8月22日がやってきた。

 その日は朝から大変蒸し暑い日だった。妻は手術のため前日から別フロアに入院していたため、息子には私が付き添っていた。そして、妻が無事退院するまでは、私が付き添いをすることになっていた。午前9時前、看護師さんが運ぶ息子が寝るベッドに付き添ってエレベーターに乗り、手術室があるフロアに移動した。手術室には直接入れなかったが、垣間見える手術室はとても広そうに見えた。そういえば、葛西手術のときに手術室に入る息子の記憶が全くない。それだけ、移植手術の記憶が鮮烈だったということか。だが、このときに同時に手術室に入ったはずの妻を見送った記憶もなくなっている。息子のベッドの横に、後から来る妻のベッドが並べられ、手術をするとのことだったはずだ。そして9時、手術室の扉が閉められ、いよいよ手術が始まった。私は横の待合所で待とうと思ったが、看護師さんに時間がかかるから一度自宅に戻られたら?と勧められて、一旦自宅に戻ることにした。

 この手術近辺の記憶が上にも書いたようにとても断片的だ。前後の日々が結構記憶に残っているのに、なぜか手術日当日の記憶が曖昧なのだ。だから、ここから以下はかなり曖昧な表現になると思う。ただ、自分でも奇妙なのだが、この病院から一旦帰宅する道中が思い切り鮮明に記憶に残っている。私はバイクを運転しながら泣いていた。涙でかすむ目に映る道中の景色まで脳裏に焼きついている。私たちは家族3人。そのうちの2人が同時に手術を受けているのだ。2人には頑張ってもらいたいという気持ちの向こう側で、残された私が何もできないもどかしさ、それと強烈な孤独感が私を襲っていた。そんな複雑な私の心境が、無意識の涙につながっていたのだろう。自宅に戻っても特に何もすることはなく、かと言って何をする気も起こらず、私はただボーっと時間が過ぎるのを待っていたような気がする。その日はとてもとても長い1日だった。

 手術が終わったのはその日の夜、病院から連絡があったか、自分から夕方ごろに病院に向かったのか記憶にない。そして、午後9時ごろ、手術終了の時間を待って、運ばれてきた麻酔で眠っている妻を出迎えて手を握ったのを覚えている。妻は苦しそうな顔で眠っていた。それとももう意識があったのか、それは本人に尋ねても定かではない。

 医師によると、手術は無事成功したとのことであった。実に約12時間かけた手術。この大学病院では2例目の生体肝移植とのことで、他の国立大学から医師を招いての大手術だった。医師に勧められてICUで眠る息子に会いに行った。息子は感染症を防ぐために無菌室に入れられていた。そのときに残っている息子の記憶。目が半開きのまま眠っているが、終わってよかったというほっとしている表情にも見えた。腹水であれだけパンパンだったお腹も、すっかりペシャンコになっていて、そして驚いたことになんとすでに黄疸が消えているではないか! 息子の本当の顔色を見たのは、このときが初めてだった。息子はとても色白なことがこのとき初めてわかった。

 これからは拒絶反応との戦いになるが、手術は大成功だったとこのとき医師に伝えられた。次に案内されたのが病理室。息子から摘出した肝臓を見るためだ。病理室に入ると主治医が息子の肝臓を見せてくれた。それは1センチ幅にスライスされていた。病理解剖のためだ。だが、解剖するまでもなく、素人目に見ても、とても肝臓とは思えないほど醜い色形だった。内部は本来は牛肉のレバーのような鮮やかな赤色をしているとのことだが、それは胆汁ですっかり緑色に変色していて、外側はゴツゴツとデコボコだらけのこげ茶色をしていた。この肝臓で今までよくもったものだと心の底から思った。このときの病理解剖室でのことは、ビデオに収め、現在でも大切に保管している。とりあえず・・・・成功してよかった。

 ICUから出たのがそれから約1週間後。妻もその頃には歩けるほどまでに回復はしていたが、まだ傷口が痛むようで、息子の付き添いができるには時間がかかりそうだった。それで、しばらくは私が付き添うことになった。私の職場の学校も9月1日に始まる。それから以後10日ほどの休暇をとって、私は病院で息子に付き添った。

 9月中旬、14日だったか、15日だったか、悔しいことにはっきりした記憶が残っていないが、星野阪神タイガースが優勝を決めた日。デーゲームの広島戦での赤星選手のライトオーバーツーベース、そして、星野監督の優勝インタビュー。すべて私は病室で観た。そのときの星野監督の優勝インタビューの一言目。私にとっても絶対に忘れることのできないものすごく重い一言を星野監督は言った。「あーしんどかった。」その一言を聞いた瞬間、私は目から涙が止まらなくなった。涙が後から後からとめどなくでてくる。星野監督のセリフが私たちの闘病生活のしんどさとオーバーラップして、阪神優勝の喜びと、手術が終わってほっとした喜びが私の中でも静かに爆発していた。そして、確か9月の下旬か、10月の上旬か・・・・息子は無事退院した。すっかり色白のかわいい男の子になっていた。

 息子は今ではすっかり元気になって保育園に通っている。ただ、毎日朝飲む免疫抑制剤は欠かせず、その薬だけが息子の過去の闘病を物語っている。医師には20歳になるまでは、拒絶反応の可能性が否定できないと言われている。妻の肝臓は奇跡的に息子に合ったようで、拒絶反応の症状はほとんど出ることなく現在に至っている。あれから5年の歳月が流れ、私たち夫婦の間でも、あの闘病生活のことはほとんど話題に登らなくなった。それでも、二人の心のどこかに、あのときのしんどかった病院での日々が確かに刻まれているのである。息子が無事成人することを祈りつつ・・・・

                                    完

アーカイブ釣行記17~島根県西ノ島町 2009.10.10~11

$
0
0

~グルメな隠岐の釣り~

 最近、ホームページの釣行記を更新できずにいたので、少し焦りがあった。そして今回の隠岐島前の釣り。島前は以前にたった1回しか釣行したことがなく、そのときは右も左もわからずに、○ボーズに終わってしまっていたので、今回も実はあまり自信がなくて、ブログに久しぶりに釣行記を書くなどと大それたことを書いていたので、それもとてもプレッシャーだった。なんて、勝手に自分で書いて勝手にプレッシャーを感じているなんていうのも滑稽な話。とりあえず隠岐のきれいな空気を吸って楽しく投げ釣りをしようと心に言い聞かせての今回の釣行だった。

 今回同行していただけるのは、最近しょっちゅうお世話になっている兵庫協会KCサーフのhedai隊長さんとHP管理人さん。そして、初めて同行させていただくK内さんの3方。前回の高知釣行の折に隊長からこの隠岐釣行のお話を聞かせていただき、同じクラブの方で同行する人が少なそうだとのことなので、それじゃ私も連れてってください、となったわけだ。ただ、私は11日の日曜日は夜に私用があったため、1便早いフェリーで帰宅しなければならなかったので、私のみ単独で大阪を出発し、途中で合流する予定にしていただいたので、実質はフェリー港からご一緒させていただいた形。それでも、釣りの際に仲間がいた方が楽しく釣りができるし、お互いにアシストしあえるので心強いことには変わりない。

 10月9日(土)の午後10時頃、単独で大阪を出発。近畿道、中国道、そして米子道と乗り継いで、午前1時過ぎに米子道大山PAに到着。ここで午前6時半に隊長組と合流する予定なので、車中にふとんを敷いて朝まで仮眠・・・・・zzzz

 朝起きて車から出ると、ちょうど隊長組が到着したところ。初めてお会いするK内さんとも挨拶をさせていただき、とりあえず出発。高速を降りて、コンビニで買い物をし、まずは隊長組の車を留め置く七類に行って場所を確保。荷物を降ろしてから、私の車を留め置く境港に引き返す。荷物番と場所確保係は管理人さんとK内さん。
 行きは一緒に午前9時30分発のフェリー「くにが」に乗るのだが、帰りは私は朝発の境港行き「しらしま」、隊長組は昼発の七類行き「おき」に乗る予定だからだ。

 午前9時30分、定刻どおりにフェリー「くにが」は出発。一路今回の目的地、西ノ島の別府港を目指す。久しぶりの島前行きフェリーなのでなんとなくワクワク。そういえば以前の島前釣行は、知夫里島の来居港で降りて、すぐに渡船に乗ったっけ。中ノ島のわけのわからない磯に渡されて、寒い思いをして貧果を味わったっけ。そんなことを考えながらフェリーの客室で横になりうとうと・・・次に気づいたときは、すぐに目の前に島前の各島が見えるところまで来ていた。そして、以前と同じく(当たり前?)定刻に知夫里島の来居港に到着。これも以前と同じく大量の磯釣り客を降ろして、次の港、目的港の別府港に向けて出発。

 

091010feri2


 これは来居港に到着する直前に撮影したもの。左が知夫里島。中央奥が西ノ島、右が中ノ島。この風景を見るたびに、釣り人はワクワクと心を躍らせるのでしょう(^^)

 

091010feri3


 来居港を出発。次の停泊地は、下船する別府港。

 

 さて、船は昼を回って12時10分に別府港に到着。降りると写真の撮影をする暇もなく、渡船屋さんのご主人と奥様が運転する軽2台に、荷物ともども渡船に乗船する浦郷港へ。今回お世話になったのは、池田酒店のご夫婦。浦郷で経営されているのだが、渡船を予約すれば、車で別府港まで送り迎えをしてくれる。

 

091010tosen1


 そんなに大きな渡船ではないが、湾内の一文字に渡してもらうには不自由しない。というか、島周囲の磯でも問題はないと思う。

 

091010tosenkara2


 今回渡してもらったのは、浦郷沖にある一文字。浮き桟橋になっているが、立派な防波堤。湾奥側に1番から4番までの4本、外向き側(写真の一文字)は5番~7番まで、合計7本の一文字からできている。おのずと防波堤の先端がポイントになるので、1、4、5、7番が好ポイントとなるが、防波堤と防波堤の水道(幅5mくらい。)の足元では、思わぬ石物等が出るとのこと。

 

091010tosenkara3


 私たちが渡ったのは、沖の岸よりにある7番。岸との水道と沖向きがポイントとのことだが、とりあえず広く探ってみるのが良いようだ。なお、K内さんはご本人のたってのご希望で、浦郷湾の記憶にある地方のポイントに入られた。

 

091010fukei2


 私たちが上がった、7番先端。

 

091010fuuke1


 これは、7番先端から6番、5番を見た風景。早朝に撮影。写真の釣り人は、夜明け前から6番寄りに釣り座を移動した、管理人さん。

 

 午後0時半頃に釣り開始。とりあえずイワシエサを投げておいて、ヒラメ狙いのアジを釣るべくサビキ釣りを始めたのだが・・・・

 

091010yanoaji2


 これは早朝に撮影したものだが、とにかくコアジではなく、こんなサイズの良いアジが入れ食いに。釣り上げたアジのうち、実際にエサにできたのは5匹くらいではないだろうか。

 

091010aji1


 こんなアジはエサにできない、というか、エサにするのがもったいない(^^;
      持ち帰って食べることにした。これは最長寸の33センチ。

 

 釣れたできるだけ小さめのアジをつけて投げるが、このエサで釣り上げるヒラメは1mクラスのものやで、なんて冗談を言いながら釣っていると、このアジのエサに1mクラスのヒラメならぬエイが食いついてくる始末。同じ1mクラスでもねえ。その後、夜が更けるまでは、おかずにするには事欠かない獲物が続いた。

 

091010taityomahata

 高級魚マハタ27センチ。

 

091010taityookoze

 

 

 超がつく高級魚、オニオコゼ27センチ。これはスレ掛り(^^;

 

091010ikutagasira2


 ちょっと高級魚、ガシラ20センチ。

 

091010ikutatai1


 意外においしいキダイ(レンコダイ)25センチ。

 

091010taityotai1


 マダイ27センチ。もうちょっと、大きいのん釣れろ~!!出来れば、倍の大きさ(^^;

 

091010ira


 隣の6番では、50センチ級のイラが!! これは、水道でズボ釣りをされていた方の釣果で、写真にはないが、40センチクラスのイシダイも釣られていた。

 

 アタリは結構あるものの、獲物がすべてミニチュアで、退屈はしないが物足りなさを感じる3人であった。

 

 私はとにかく、アジ釣りに夢中で(^^; 投げ釣りのめぼしい釣果は夜が更けるまではなかった。そう、夜が更けるまでは・・・・・

 

 夕食も食べ終えて、持参の椅子に座って携帯でブログの更新をした午後10時半頃だったl。隊長も管理人さんもテントに潜り込んで休憩中。私は何もすることがなく、ブログ更新の後、ボーッと椅子に座って竿を眺めていた。もしかしたら、今日はランクボーズかもしれないな、そんなことを考え始めたそのときだった。突然ドラグが「ジャッ!!」と短く、それも鋭く鳴り響いた。「誰の竿や!!」そう思って目を凝らしてアタリがあった竿を探した。そのとき、私のトーナメントの竿先がググッと入るのが目に入った。タイムシをつけて投げている、通称「青レンジャー」だ。私はとっさに合わせを入れて巻き上げを開始。マダイしか頭にない私は、アタリの割に軽い手ごたえしかないので、てっきりアナゴなどの外道が来たのかと思った。ところが、巻き上げてみると・・・・・

 

091010yanokisu

 

 なんと尺キス!! 実寸29.4センチ。ちょっと痩せていたが、もしかすると拓寸でCランク30センチが出るかも?(実際は、拓寸30.0センチ。)私にとっては、なんと15年以上ぶりのCランクキスだ。
さらに仕掛けに注目。ハリス8号に丸セイゴ20号、エサはタイムシの大マダイ狙いの仕掛けだ。このハリがしっかりと口にかかっていたのでビックリ! キスを狙って小さめのハリで釣っても乗らないときは乗らないのに、本当にわからないものだ。

 

 このときから、実は私の気はそぞろ。早く持ち帰って魚拓取りに挑戦したくて、どのようにして持ち帰ろうかと気が気でなかった。とりあえずアジ生かしバケツに入れて、海中に吊るして生かしておくことにした。
 さて、大キスが釣れたことを隊長、管理人さんに報告。再び3人で釣り始めるが。

 

091010yanomadai1


 再びドラグを鳴らして上がってきたのはマダイ。今回の初ランクマダイだ。エサはタイムシ。

 

091010yanomadai2


 実寸39センチほど。あまり大きくないが、この釣行初めてのランクマダイに、3人ともテンションは軒並み↑。きれいな天然物で、しばらく見とれてしまうほど。
その後しばらく粘ってみるが、それ以降アタリが途絶えたので、3人ともしばし仮眠タイムに突入することに。

 

 午前3時頃に起きだして、再び釣り開始。とにかく今回の目標は大ダイを仕留めること。そのことを頭に入れて、タイムシをメインに打ち返しを続けた。
 私は以前、イワシで大ダイが釣れる話を聞いたことがあって、そのことを思い出して1本だけイワシエサをつけて投げ込んでおいた。すると・・・・

 

091010yanoeso1

091010yanoeso2


 なんと、暗いうちにエソ(マエソ)が2連発!! 暗いときにエソを釣ったのは初めてなので、少し驚いた。もちろん、エサはイワシ。

 

 これでランクサイズが4匹。あとはおみやげ確保のアジもあるし、もう十分かな?そう思いつつも一生懸命釣ってしまうのが、釣り人の悲しい性?(^^;

 夜が明けて辺りが少し明るくなったとき、内向きに投げていたキャスティズムから、ドラグの音が聞こえてきた。さて、あの方向だとすると何が食ってきたのだろうか。そう思って、一呼吸おいて合わせると結構良い引きが!! 感触からしてマダイではなく、かといってシロギスでもない。何よりも重々しく引く魚だ。

 

091010yanohata1


 それは、今回の食部門でもっともテンションが上がったマハタ!! 小さなサイズは釣ったことがあるが、ランクを釣ったのは今回が初めて。上のシロギスよりもうれしかったりして・・・・(^^;

 

091010yanohata2


 拓寸は31.2センチ。丸々と肥えていておいしそう。このマハタ、ハタ類でわが北斗サーフのクラブ記録となった。実は夕方に23センチの同じマハタを釣っており、マハタは2匹ということになった。隊長も同じポイントでマハタを釣っており、もしかすると、マハタの巣があるのかもしれない。

 

 さて、隊長、管理人さんの様子はどうなのか。とりあえず皆におかずサイズのお魚は釣れているのだが、未だにランクを釣っていないお二人。粘って粘って打ち返しをされている。管理人さんはポイントを移動されて打ち返しを続けている。そしてようやく・・・

 

091010taityomadai2


 隊長が釣り上げた起死回生のマダイ35センチ!! 隠岐のマダイは大小問わず、どれもきれいな魚体をしている。

 

091010taityomadai1


 青イソメを大量につけての釣果だそうだ。もちろんサイズには不満がおありだろうが、とりあえずランクマダイが来てほっと一息。

 

091010yanotyouka

 

 

 

 今回の釣行の私のおみやげ(^^; エソは放流。アジは実際はもっと釣れた。この時点でキスはまだアジ生かしバケツで海中で泳がせていたので写っていない。

 

091010yanotyouka2


 今回釣れた、エソ以外のランクサイズを手に。隠岐釣行にしては、少し物足りないかな?

 

091010ikutatyouka

 管理人さんの釣果。どれがマダイでどれがキダイ(レンコダイ)かわかりますか?   サイズは極秘です(^^;

 

 

091010kaeri2

 

 

 

 帰りにフェリーに乗船した、別府港の乗り場。フェリーが着いていない時間は、閑散とした風景だった。

 

 今回の釣行は、隠岐にしてはあまり芳しいものではなかった。だが、魚影は濃くて色々な魚が釣れて楽しい釣りにはなった。今年の隠岐のマダイは、シーズン初期はそれなりにつれたものの、夏以降は皆さんもご存知のように不順な天候が続いたため、秋のシーズンもあまり良くないらしい。まあ、それがわかっていて釣行したのだから納得。隊長曰く、「一度来ておくと、次また来やすいしな。」 確かに(^^) 次の隠岐釣行は、好釣果を期待しましょう!!
 今回ご一緒していただいた、兵庫協会KCサーフの隊長さん、管理人さん、そしてK内さん、お世話になりありがとうございました。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村











 

アーカイブ釣行記18~鳥取県岩美町田後漁港 2009.11.8

$
0
0

~オールスター夢の競演?!~

「ジャー!! ジャッ、ジャーーーー!!」

 いきなりの出来事であった。まだ夜の暗いうち。渡船の時間が4時半と早く、夜明けにはまだ間があるということで、私はとりあえず塩イワシで2本投げ込んだ後、あと2本のヒラメタックル、1本の虫エサタックル、そして、エサのコアジを確保するためのサビキ仕掛けとアミエビの準備を終えて、イスに座ってくつろごうと思った矢先の出来事だった。塩イワシの1本目は、サビキ仕掛けを用意する前に上げて、ウミヘビがついていたので、それを投げ返してサビキの用意をしたのだが、そうやってようやくくつろごうとしたときに、ドラグの音がけたたましく鳴ったのであった。ドラグが鳴ったのは、塩イワシの2本目。第1投の竿である。同行のhedai隊長が、

 「またウミヘビとちゃいますか?」

 とおっしゃったが、どう考えてもそんなドラグ音ではない。そして、まだ玉網も準備していないことに気づき、hedai隊長に手伝ってもらって組み立てて、私はくだんの「2本目」を手にした。聞き合わせてみると手ごたえがない。どうやら糸がふけているようだ。

 「魚が前に寄ってますね。」

 と、玉網を構えた隊長がおっしゃったので、ええい、ままよ、と私は思い切り合わせた。おー、乗った乗った!! これはどう考えてもウミヘビではない。それでは一体何なんだ、今私の仕掛けの先にくっついているのは? エサが塩イワシなので一瞬マゴチかなとも思ったが、浮いてきた魚を見て隊長が叫んだ。

 「ウワッ、ヒラメやん!!」

 ライトで照らしてみると、確かにヒラメがついている。やったー!! 号数UP(^^)v
 それで、ハリをはずして長さを計ろうとしていると、同じく竿を出されていた大阪協会Nサーフのikaproさんが、
 
 「ヒラメは締めて時間が経つとすぐに身がやわらかくなって、スーパーに売っているヒラメになってしまいますよ。出来ることなら生かしておかれたら?」

 とアドバイスしてくださったので、持参のエサ生かしクーラーに海水を張って、そこに生かしておくことにした。それで、釣った直後の写真はない。納竿間際にヒラメをしっかりと締めて持ち帰り、薄造りにすると、確かにプリプリでめちゃくちゃおいしかった。よし、今度からはヒラメ狙いのときはスカリを持参することにしよう。

 以上!! 今回の釣行記はおしまい。なぜかって? このヒラメ以降、納竿まで私には魚の「さ」の字も来なかったから(^^; 正真正銘の角イチだった。ま、それでは愛想がないし、何といっても今回この波止には全員合わせて大物号数が2000号はいくのではないかと思うような、スター軍団が揃い踏み。それで、今回は久しぶりにアルバム形式にて皆さんに見ていただくことにしよう。皆さんも絶対にどこかでお顔を見たことがあると思いますよん(^^)

 

091108yao


 広島C会のYさん。大物号数はただ今1位の298号。今回は残るヒラメのDランク2匹を狙いに来られたのだが、あえなく不発。でも、「ワシは12年間ヒラメのDランクを狙っとるけ、ボーズは慣れとるよ。」と屈託がない。豪快な投げ釣り理論には頭が下がります。このたびはいろいろとアドバイスありがとうございました。

 

091108otahirame


 大阪Nサーフのhageproさん。大物号数は第2位の297号?。月刊誌Kの釣りでおなじみの方。今回はヒラメのAランク3匹も。(この写真を撮った時点ではまだ2匹でした。)さすがにお上手です。

 

 

 

091108nagasawaeso

 

 

 

 同じく、Nサーフのikaproさん。この方も大物号数200台後半です。季節誌「投げ釣り倶楽部」では、毎回登場されている、超有名人。今回はランク切れのヒラメとこのCランクエソのみで、ご本人も苦笑いピース(^^;

 

091108ishiguromagoti

 

 

 

 大物号数では決してひけをとらない今回同行の神戸Cサーフのhedai隊長。マゴチのBランクに、「今日はマゴチを釣ってもしゃーない。」と笑顔なし。さすが!!

 

091108ishigurohirame


 同じく隊長の、拓Aヒラメ(^^;.少し笑顔??(^^)

 

091108ishiguroakou


 アコウはサイズが小さくてもうれしいもの。納竿間際に釣れました。

 

091108yanohirame1


 私が釣ったヒラメ。納竿間際に締めて写真撮影をしました。まさかこの魚1匹になるとは・・・半分トホホ、半分やったーっていうところでしょうか。

 

091108yanohirame2


 私は決してスターではありません。でも、締めくくりの写真は一応私ということで・・・(^^;

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記19~兵庫県播磨新島・家島男鹿島 2009.12.6

$
0
0

~まさかまさかの優勝!!~

 全日本カレイ選手権の際、鳥取は賀露一文字に上がろうと思っていたのに強風のため渡船は出なかった。先週は今度こそと鳥取に行こうと思ったが、風邪引きで止む無く断念。今週こそはと土曜日に単身鳥取へ行こうと思っていたが、今度は水曜日の段階で天候不順がはっきりしてこれまた回避。鳥取、鳥取と思っていた私には、もはや釣り場はどこ、と決めるパワーは残っていなくて路頭に迷っていたところ、マスターから「大会に一緒に参加しませんか?」とのお誘い。大会とは、兵庫協会の姫路投友会さん、龍野サーフさん、姫路しらさぎサーフさんが合同で家島群島で開催する「播州カレイ釣り大会」のことで、それならばと思い、マスターにお願いして申し込みをしていただいた。土曜日の午後から空いていたので、折角だから夕方は今キスが爆釣中の播磨新島に行ってキスを10匹ほど釣り、それから姫路でスズキを狙って、その後で大会に参加しましょう、とマスターからの提案を受け、私は土曜日の午後2時頃に自宅を出発してマスター宅に向かった。

 午後4時頃、マスター宅着。須磨のえさ光さんでエサを購入の後、播磨町の播磨新島へ向かった。道路の突き当たりに駐車して釣り場を見ると、竿釣りやイカ狙いの人が数人、投げの人も数人と、爆釣ニュースが出回っている割には釣り人がまばら。風はあるものの気温はそう低くなく、釣りは快適そう。そんなわけで、午後5時半に釣り場に入って、マスターと私が100mほど離れて釣り座を決定した。風は少し強いが、左後方からの風で、後の護岸壁がさえぎってくれるので比較的しのぎやすそう。早速2本の竿をセットし、仕掛けを投入。ほっと一息つくまもなくアタリが出だし、コンスタントにキスが釣れた。しかもランクサイズは出なかったものの、すべて20センチオーバー、アベレージが23センチで、落ちのキスのためか胴も太い丸々と太ったキス。釣りは午後8時半頃までだったが、おかずには十分、マスターが予定した通り、2人とも10匹ほどのキスを釣り上げて釣り場を後にした。

 

091206kisu1


 平均がこのサイズ。丸々と太っていてとてもおいしそうなキス。朝方にはもう少し型が良くなって、ランクサイズ(26センチオーバー)も出るとのこと。

 

091206kisu2


 私の釣果。ちょっと夕方だけ竿を出してこれだけ釣れたら上出来でしょう。水温の急変等がなければまだしばらくは楽しめそうなので、キスを釣りたい方は播磨新島にお急ぎを・・・

 

 播磨新島を後にして姫路へ向かったが、3時間ほど竿を出したもののアタリは一向になく、仮眠のことも考えて午前1時頃には受付会場である渡船乗り場の駐車場に移動して、少しの仮眠。(ま、私はほとんど眠れませんでしたが・・・) 
 
 午前3時過ぎには早くも受付が始まり、4時過ぎに乗船。ところがこの日は折からの強風。釣り場に向かう所要時間が普段の2倍。しかも船は大揺れ、波かぶりまくりで生きた心地がしなかった。ただ、船中は兵庫協会のクラブ員の方々と色々なお話ができて楽しく過ごすことはできた。皆さん気さくでとても良い人ばかり。この何気ないお話だけでも、大会に参加した甲斐があるというもの。(それにしても、ひざの上のしんちゃんは重かった!!= わかる人のみわかる話(^^;  ) 

 午前5時過ぎに釣り場の男鹿島着。この日の釣り場は、以前から膝を痛めているマスターへの気配りで、主催の方が浜を推薦してくださり決定した。その浜はカレイはもちろん、運がよければレアなネズッポのランクも出るということで、浜が苦手な私もテンションは高く、楽しみであった釣り場。そこへ、マスターと同じ神戸伊弉諾SURFのしんちゃんとともに、3人で上がることにした。
 まず、船着場の小波止に膝を痛めたマスター、浜を降りてすぐのところにしんちゃん、少し歩いて200mほど離れた場所に私と、別れて釣り座を確保。

 (なお、写真の時刻は、カメラの設定ミスでメチャクチャな日付時刻になっています。無視してね(^^; )

 

091206turiza


 これが私の釣り座。2本の竿だけ生き残った風景(^^;  写真では見えにくいが、ブイがあちこちに点々と。この写真を撮った時点ではかなり潮が込んでいたが、朝の釣り始め時点で、左手前に見えるブイが波打ち際にあった。島方向50m付近に潮目ができているのがおわかりだろうか。

 

 

 

 091206tanga1


 釣り座から見た夜明け。

 

091206tanga3


 午前10時頃から、砕石運搬船が着岸して、砕石の積み込みを始めた。他のクラブ員の方が、採石場で竿を出されていたので、場所替えを余儀なくされて釣り場に困られた模様。そんなことなら、こちらにお誘いすればよかったかな?。

 

091206tanga2


 私の釣り座から、マスター、しんちゃんの釣り座を望む。これは早朝の干潮時の写真。満潮時は、この見えている範囲はほぼ水没した。

 

 

 

 ただ、家島諸島は釣り場の沖にカゴ網のブイが多いことで有名で、そのブイが確認できるまでは投げるのはリスクが大きいということで少し待機。周りが少し明るくなった頃を見計らって、ブイの位置を確認して第1投。初めは六角オモリのみをつけて底を探ってみた。潮の流れはほとんど止まっている。なので、糸は流されない。約100m沖の水深は15m前後。少し引きずると砂底のような感触のところどころにゴンとひっかかるシモリらしきものがある。そして、カケアガリ。そんなパターンが2回ほどあって、際のホンダワラ群をすり抜けてオモリは戻ってきた。この時点で、仕掛けを投げても支障がないと判断し、ブイの位置を確認しつつ、4本の竿を順に投げていった。このあたり、もう少し考えてから投げればよかったのだが。釣り始めたときの潮はほとんど底近かったはずで、むき出しになったゴロタ浜の感じから、根ガカリは多発することは容易に予測できたはずだ。
 
 やはり投げても投げても根ガカリ、巻き上げ途中にカケアガリに食われる、そして高切れ、ハリス切れの連続。たまに回収できてもエサは全く残らない状態で、今日はこの状態で釣りになるのだろうかと気持ちが滅入ってきた。かれこれ力糸とオモリを12~3組結びなおしては投げ、高切れしては結びなおしを繰り返しただろうか、疲れきって三脚に並ぶ高切れして道糸が風でたなびいている風景を呆然と眺めていたとき・・・・

 リュックにエンダーテンビン25号が3本入っているのを思い出した。普通のテンビンで根ガカリするのならばと思い、気を取り直して3本のタックルに力糸を順次接続、エンダーテンビンを結んだ。そして、2本バリもあきらめてハリス30センチの1本バリに変更。これが効を奏したか、しばらくはエサは残らないが仕掛けが回収できる状態が続いた。ところが、根ガカリはかわせても、左からの強風に右沖のブイに道糸が巻きつくトラブルが多発。ついにはずれなくなって1本のエンダーテンビンをロストしてしまった。このままではブイの餌食・・・と思い、釣り座をブイの風下側に30mほど移動した。後ほどこれが功を奏するとは、そのとき考えもしなかった。とりあえず、普通に釣りができるようになった。しかも、移動した位置から投げるとエサが残るようになってきた。特に、塩をしたコガネムシの残り率が高い。それで、それ以後は3本とも塩コガネに変更して、さらに打ち返しを続けた。ただ、睡眠不足の上に度重なる根ガカリとの戦いで身体は憔悴しきっていて、気力はもはやなえかけ。寒さも身に染みるようになり、おもわずマスターに電話。

 ふぐ「マスター、根ガカリばっかりでもう気持ちがなえかけやわー。寒いしラーメン食べたいなあ・・・・」
 マスター「コンロがあるから、こっちに来て湯を沸かさはったらどうですか~。」

 ありがたいお言葉。リュックに入っているカップ麺が甘い誘惑・・・だが、マスターの所へ行く勇気が沸かなかった。なぜなら、しばらく前から目の前に左からの潮流による潮目、ワイ潮ができていたからだ。おりしも潮は段々と込んで来ており、波打ち際がみるみる岸寄りに迫ってくる。もしかすると時合いかも?あの潮目めがけて仕掛けを投げ込まねば・・・急にそう思えてきた。

 ふぐ「やっぱりやめとくわー。今目の前に良い潮目ができてるし、エサも残るようになってきたから、もうしばらく粘る。」

 そう言って電話を切った。こうなったらとことん粘るしかない。そう言っている間にも、ますます潮は込んで来ている。よし、頑張るぞ!!

 そう思った約10分後のことであった。1本の竿をエサの点検のために巻き上げようとすると竿先にググッとした手ごたえ。え?これってもしかすると魚? アタリは強風のために取れていないので自信はなかったが、確かに巻く手ごたえに生体反応が感じられるのだ。しかも、私の記憶が確かなら、あのなつかしい感触!ただうかうかはしてられない。なにせ根ガカリ&カケアガリゾーンだからだ。今まで素バリだから回収できていたが、魚がついているならその保障がない。私は魚の感触を味わう余裕もなく、必死にごり巻きした。横にあった岩の上に乗って、竿を高く掲げて必死に巻く巻く!! そして、力糸が穂先ガイドを通過した感触があってほどなくして、こちらに近づく魚影が確認できた。おおーっ! やっぱりカレイだ!! そのカレイはあまりにも早く巻いたからだろうか、白い側を上にしてこちらに近づいてきた。そしてようやく獲物をゲット!!

 

091206karei1


 釣った直後に撮った写真。実寸33センチと少し。(検寸結果は実寸34.1センチ。)あまりにうれしすぎて、頭が左右逆に写ってしまっている? まあ、そんなことはどうでも良い。とにかく粘って、ようやく今シーズン初カレイをゲットしたのだ。この厳しい状況で手にしたカレイを素直に喜ぼう。

 

 ふぐ「めっちゃうれしいわー」「粘ってよかった~」「エンダーテンビン様々やーっ」「どやっ! 見てみい、カレイやどーっ」

  ちなみに、上の言葉はすべて独り言(^^; それほどうれしかった。

  ふぐ「おーい! おーーーーい!!」

 マスター達の方に向かってそう叫んで、針からはずしたカレイを持って、思い切り振り回した。それに気づいてくれたしんちゃんが電話をしてくれたのだが、うまくつながらず、もどかしくて仕方ない。だがとにかく時合いは今だ。興奮を抑えて手返し手返し・・・・・・ だが、そうしている間に1本のエンダーテンビンを根ガカリ高切れでロスト。1本竿のみになったところでいさぎよく納竿。

 

091206karei2


 渡船待ちの間にしんちゃんに撮ってもらった写真。とにかく、釣り場も気候も厳しい釣りであった。それにしても、写真の日付時刻が間違っているのが悔やまれて・・・・

 

渡船の帰りは、行きよりも短い所要時間で帰港。無事に帰れてよかった~。

 そして、検寸の結果なんと私の釣ったカレイが1位であることが判明!! おかげでうれしさ倍増の釣行となった。

 

091206hyousyou

 

091206sinsa


 ただ今、審査結果を集計中。そして、表彰式が行われた。

 

 審査の後表彰式。審査前から周囲の声で私のカレイが1位らしいことがわかっていたので、表彰はどきどきもの。なにせ、大会で1位なんて私には全く縁のないものと思っていただけにうれしさは語りつくせないほど。最近の釣りは不調で、11月の上旬以来魚の顔すら見ていなかった私には、この釣行はとても充実した納得のいくものとなった。この大会に参加しようと声をかけてくれたマスター、そして、何よりも、この大会を主催してくださった姫路投友会、龍野サーフ、姫路しらさぎサーフの皆様、本当にお世話になりありがとうございました。これからご縁がありましたら、今度は色々な方と一緒に竿を並べさせていただきたいと思っています。楽しい釣行をありがとうございました。

 

091206syouhin

 

 

 

 なんと、1位賞品は、シマノのPAスピンパワー!! うれし~~!!

 

 

 



 

>にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村


アーカイブ釣行記20~愛媛県宇和島市嘉島・柿ノ浦 2009.12.25~27

$
0
0

~09納竿釣行 西へ~ 

今年の正月に神戸中央サーフのkisu356さんと釣行した宇和島市嘉島。この場所へ年末、年始にまた行けないものかと思っていたところ、同じく神戸中央サーフのhedai隊長が同行してくださることになり、初釣りの夢をもう一度、というわけで宇和島方面へ釣行した。計画では、26日に嘉島で一日釣りをして、翌日は、嘉島の調子がよければもう一度嘉島、または戸島か日振島あたりへ行こうというもの。私の狙いは、初釣りで釣り上げたアマダイ、それに目撃してド肝を抜かれたカサゴとイラのスーパーサイズ、そして、数揃えにエソ(^^; あとはカワハギなど。そうそう、対象魚ではないが、食べておいしいマトウダイも釣れれば良いのだが。ヒラメは確率が低いだろう。

 25日の午後11時30分に隊長宅を出発。布施畑ICから神戸淡路鳴門自動車道、徳島道、松山道を経由して、一路西へ向かう。途中松山ICで一旦降りて、釣具のフレンド松山店で活けアジを購入する。活けアジは現地調達するのが望ましいが、あいにく嘉島は水深が深すぎて、コアジ釣りには不向き。それに、購入しておくと朝の時合いからアジで勝負ができるので都合が良い。二人で20匹ずつ購入し、伊予ICから再び松山道に復帰して、西予宇和ICを出たのが午前4時半。定期船が発着する宇和島港には、午前5時頃に到着した。そして、1時間ほど仮眠zzzz。

 26日当日の天気予報では、天気は良さそうであるが風が少し強いとのこと。嘉島は北西風に弱い所なので、まともに釣りができますかね、なんて隊長と話しながら、午前6時35分発の高速船「あけぼの」に乗り込んだ。おっと、投げ釣りマンが4名、先に乗船されている。もしかすると同じ目的地? ちょっと不安になるが、そういえば正月の初釣りでは、松山キャスターズのお二人と目的地が同じになって、釣り場である港の浮き桟橋の先端を譲っていただいた経緯がある。「遠いところから来られているのだから。」と優しいお言葉をかけていただいてうれしかったが、譲っていただいた松山キャスターズの方にイラのSランクやカサゴの愛媛協会記録が釣れてびっくりさせられた。それで今度は私たちが譲って逆に良い目をしても良いな、なんて考えていると少し気持ちに余裕が出てきた。さてどうなることやら。

 午前7時過ぎに嘉島着。やはり4人の投げ釣りマンの方も嘉島で下船された。そこで声をかけさせていただくと、4人は岡山協会倉敷サーフの方々で、一緒に竿を並べましょう、と逆に声をかけてくださった。ただ、天気予報通り風は強く、波も少し高そう。浮き桟橋の先端に6人が並んだのではトラブル間違いなしと思い、私と隊長は、手前の桟橋で釣ることにした。そう、イラSランク、カサゴ協会記録ポイントだ。

 早速隊長と二人、沖向きに三脚を2台ずつ並べ、準備開始。ただ、やはり風が強くて釣りにくそう。正月にエソが好調に釣れたが、荒れ気味のときはエソは不調になることが多いので、多少不安な竿出し。とりあえず私は、マムシのエサで2本、活けアジのエサで2本投げ、様子を見ることにした。

 

091226fukei1


 手前の浮き桟橋から先端の浮き桟橋を望む。早朝ということで、コワリから水揚げしたハマチの運搬に地元の方は忙しそう。写真ではわかりにくいが、結構風と波がきつく、先端の浮き桟橋は大揺れ状態だ。私の釣り座である「手前の浮き桟橋」はコンクリート製なので揺れは多少ましだが、サイクルの長い緩やかな揺れに、船酔いしそう。倉敷サーフの方は、釣り始めに立て続けにエソの50センチオーバーを釣られていた。

 

091226fukei2


 隊長の釣り座。竿出しからしばらくはアタリがなくて、隊長も退屈そう? 奥の岩場の手前右側にある小屋は、定期船の待合所。夜釣りの際は、仮眠場所に使用しても良いとのこと。連泊で釣りも可能だ。中はベンチシートが備えてあるので、シュラフを出して横になることもできる。 

 

 予想通りアタリはない。アジは生きたまま戻ってくるし、虫エサの方も、エサは取られるものの、アタリはない。正月の釣りでは竿出し直後からカサゴの大物やエソなどが頻繁にアタリをくれて退屈しなかったのだが、今日は時間をもてあまし気味だ。やはり風がきついとアタリは少ないということか。そんな不安な時間を少々過ごし、だれかけてきた頃・・・・

 

091226ishiguromatoudai


 隊長が虫エサでマトウダイを釣り上げた。え?虫エサでマトウダイが釣れるの? それでよく見てみると・・・・・

 

091226ishiguromatoudai2


 よく見てみると、マムシに来たチャリコに食いついた様子。初めは食いついた状態だったので、証拠写真をと思い、カメラを出しているうちに、こともあろうにこのマトウダイ、チャリコを飲み込み始めた。待てー!と言いながら急いで撮った写真がこれ。チャリコの尻尾、見えます?(^^;
マトウダイはおいしいお魚なので、当然お持ち帰り。マトウダイの肝、ものすごく大きくておいしいのだ。

 

091226yanokawahagi


 マトウダイ、ええなあ、なんて思っていたら、私に待望のカワハギ、27センチ。風が強い中、竿先に力強いアタリが出た。実寸27センチ強。写真申請でOK(^^)。カワハギは後ランク未満を2人とも数匹ずつ釣り上げた。

 

091226yanoumazura1


 今回のサプライズ第1弾、ウマズラハギ!! 先端の方とオマツリをして、使用していたPEが団子状態になったので仕方なく切断。だが、仕掛け側は手繰り寄せられそうだったので手繰っていると「ゴゴン!」と手に衝撃!! 締め込みをかわして(^^;手繰り寄せると、このウマズラハギがついていたのだ!! はずかしながら、ウマズラハギは初魚種。しかもクラブ記録達成!! なんとも複雑なウマズラハギであった。

 

091226yanoumazura2


 実寸33センチ。(拓寸33.3センチ)ウマズラハギがウスバハギと別表彰になったための恩恵で、クラブ記録達成となった。それにしてもこのウマズラ、薄っぺらいのなんの。厚さが1センチほどしかなく、肝も全く期待できなさそう。写真申請なら即放流しても良いくらいだが、自己初のウマズラなので、仕方なく持ち帰ることに。

 

091226yanoira2


 サプライズ第2弾、イラ!! 正月の釣りで松山キャスターズの方が大きなイラを釣っておられたので、まだイラを釣っていない私は多少意識していた。その狙いはドンピシャ!!
このイラは引き釣りの最中に竿先をひったくっていった。まさにサプライズ。だが、噂どおりのおいしくないお魚。なので、もうイラはイラん(~o~)引きは強いし、身も白身でおいしそうに「見える」のにね。 

 

091226yanoira1


 実寸43センチほど。丸々と肥えていて、いかにもおいしそうなのだが。

091226ishiguroamadai


 隊長が、これも予想通りの魚種、アカアマダイ。実寸28センチ強で、拓寸30.0センチになった。

 

 このアマダイを境にして、アタリが全くなくなった。上の釣果はすべて虫エサでのもの。コアジは投げても投げてもそのまま上がってくる有様で、納竿間際になっても11匹しか使用しておらず、9匹が余った状態。それで、アジは翌日のためにキープしておこうと隊長と話をして、定期船の最終4時35分発に乗るために4時には納竿することにし、最後の1匹と思ってアジを左の地方寄りに適当に放り込んでおいた。ところが、何が幸いするかわからない。納竿のために回収しようとアジの竿をあおると、何やら魚の気配。横走りせずに締めこむものだから、マトウダイかなと思っていたら・・・・

 

091226yanoeso


 お約束のワニエソだった。エソとはいえ、ようやく飲ませでの釣果が上がってやれやれ。それでも、堂々50センチオーバーのDランクだ。それにしても、ドラグも鳴らさずに居食いをするエソは初めてかも。ドラグ、鳴らしてくれよ~って感じ。とりあえず写真を撮影して即放流(^^;。

 

 このエソを最後に納竿。結局この日の嘉島では、私がエソ53センチ、イラ43センチ、ウマズラハギ33センチ、カワハギ27センチの、合計4種類4枚のランク魚、隊長は、アマダイの30センチ1匹ということで、多少釣果に不満を残したが、この日の強風下での釣りなら仕方ないかも?と納得して最終便の定期船に乗って嘉島を後にした。

 さて、この日は隊長が予約してくれていたビジネスホテルに宿泊。翌日は午前3時に起きて、三浦半島の中央部に位置する柿ノ浦を目指すことに。柿ノ浦は小場所だが水深があり、様々な魚が釣れるとのことだったが、結局隊長がエソのランクを3匹釣るにとどまり、私はランクボーズ。隊長にHPの写真を撮らせてくださいとお願いすると、スルーされて即放流される始末。「エソの写真はええよ。」と拒否されてしまい、この日の釣果写真はなし(^^; そんなわけで、最後にこの柿ノ浦漁港の釣り場写真だけ掲載して釣行記を締めくくることにする。

 

091226kakinoura


 中央の波止が当日私たちが竿を出したポイント。水深がかなりあり、いかにも期待できそうなポイントだったが期待はずれ。また、良い時期になればもう一度行ってみよう、そう思わせるポイントだった。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記21~長崎県新上五島町 2010.1.3~7

$
0
0

~09初釣り遠征 さらに西へ~

 上五島に釣りに行くなんて、夢のまた夢、ずっとそう思っていた。それが、ふとしたきっかけで、この2010年初釣りで行けることになった。昨年の初釣り釣行でご一緒していただいた神戸Cサーフのkisu356さんが、広島のYさんと一緒に行くことになったそうで、休暇が取れる日程が私も一致したのでご一緒させていただくことになったのだ。こんなチャンスはこれからもそうあるものではない。夢の上五島へ釣りに行く、しかも、広島のYさんも行く。kisu356さんも行く。この時点で私は舞い上がってしまっていて、出発の数日前から気もそぞろ。前日の夜はふとんに入っても寝付けないなんて、まるで小学生の遠足のよう。出発当日の朝も8時には起きて、釣具をあれやこれやと触って午前中を過ごした。 

 さて、いよいよ出発。正月渋滞のことを考慮して午後2時過ぎに自宅を出て、kisu356さんのお宅には予定より少し早めの午後4時頃に到着。ただ、正月の高速道路を甘くみてはいけない。渋滞があるとどうしようもなくなるからだ。なので、少しの余裕なんてないも同然、そう思って、kisu356さんのお宅を出発し、広島のYさん宅を目指した。Yさんとの待ち合わせは午後10時の予定。

 
悪い予想は的中し、岡山市内に入ると30km渋滞の最後部に引っかかってしまった。しかもこの渋滞は倉敷を越えて鴨方IC付近まで続いているとのこと。ここでタイムロスをするわけにはいかず、kisu356さんと相談して、岡山JCTから中国横断道に入り、北房JCTから中国道を走る迂回作戦をとった。そして、広島北JCTから山陽道に戻り、Yさん宅にほど近い、宮島SAのETC出口を出たのが午後9時半頃。この迂回作戦は距離で相当ロスするので作戦が成功したのかどうかわらかないが、とにかく予定よりも少し早い時間に広島のYさん宅着。早めに動くに越したことはないということを、改めて思い知った。

 広島でYさんと合流。Yさんの釣り用特装車に乗り換え、五島行きのフェリーが出る佐世保港を目指した。道中何度も天気予報を確認するが、到着する明日の午後から後の天気がどうも芳しくない。折角の遠征なので、良い天気に恵まれてほしいのは当たり前だが、今回はどうもうまくいきそうにない。少し不安に思いながら走ること5時間。翌4日の午前3時過ぎには佐世保港に到着した。しばしの仮眠・・・・

100103saseboyoake3


 佐世保港から見た夜明け。いよいよ上五島遠征の幕は切って落とされる。

 そもそも、なぜ上五島を目的地に選んだのか。実はYさんの提案なのだが、大物が釣れているとか、魚種が狙えるとか、もちろんそういった理由もあるのだろうが、最大の理由はフェリー代の安さ。現在、佐世保から上五島中通島へ向かうフェリーは九州商船以外に美咲フェリーという会社も参入しており、この2社が競合していて、フェリー代のディスカウント競争真っ只中なのだそうだ。上五島までは片道2時間半のフェリーの旅。このフェリーに車を持ち込んで、大人3人の2等運賃を含めて、なんと往復23800円という安さ。もともとはこれがほぼ片道の料金だったというから、いかに安いかがわかるだろう。上五島は車がなければ動きがとれないということと、自家用車を持ち込んでも安くつくということがあいまって、今の上五島は予算的に行きやすい釣り場だったというわけだ。
 
 さて、上五島有川行きフェリー「なみじ」は、定刻の午前8時に佐世保港を出発。一路上五島中通島有川港をめざした。初めは船室で横になっていたが、興奮して眠れず(^^; 途中からは甲板に出て島を眺めてすごした。

 100103fune2


 九州本土はすっかり遠くなった。到着30分前の、船尾から見た九州本土の風景。

100103fune5


 前を見ると、めざす上五島中通島がもうすぐ目と鼻の先。

 現地1日目 第1ポイント 青方港埋立地

 10時35分、フェリー「なみじ」は中通島有川港に無事到着。まずは今日から3日間お世話になる民宿に荷物を降ろしに行き、釣具のみを積んでまずは近くの中華料理店で少し早い目の昼食。第一ポイント青方港の埋立地に到着したのは午後1時頃だったろうか。今日は午後から天候が崩れるとのことだったが、今のところその様子はなく、本当に天気は崩れるのだろうか、と3人とも半信半疑で釣りの用意をした。Yさんは埋立地のコーナーに、kisu356さんは沖向き、私は航路筋を狙って釣りを開始。一見なんでもない新しい埋立地のようだが、意外に水深があり、カウントで20と少しといったところ。

100103k_itoyori1


 ますはkisu356さんに、このポイントでは魚影が濃いとされるイトヨリダイ。26センチといったところ。

100103k_itoyori2


 
本州では、そう頻繁にはお目にかかれないイトヨリダイ。ランクはなくても、あまりの魚体の美しさにおもわず写真撮影。イエローのラインとピンクに光り輝くウロコ。ん~、たまりませんね。欲を言えば、あと10センチくらい大きなのが来てくれればね~。

100103y_matoudai


 
私からすれば雲の上の存在である広島のYさん。そのYさんの活けアジのエサに、定番のマトウダイ。ドラグをジャーと鳴らすアタリが出た。これは結構大きくて40センチオーバー。このマトウダイが釣れたあたりで、どうも雲行きが怪しくなってきた。

私もイトヨリダイの25センチ前後を1匹確保したところで、突然の突風と大雨が降ってきた。今日通過予定の低気圧がどうやら上空を通過中であるらしい。雨はしばらく降り続き、3人でYさんの車の荷室へ避難。Yさんの車は保冷車のような形態で、荷室は荷物をある程度積んであっても結構な広さ。それで、ハッチゲートの下と荷室で雨やどりができるのだ。だが、後の荷室におっさんが3人腰をかがめて乗っている姿は、ほんと、様にならない(^^; 私はともかくとして、あとのお二人は、全サでもその名を轟かせるYさんとkisu356さんなのだ。そのお二人が、みじめ~な格好で雨やどりをしている。ん~、今度から人の見方を変えねばならないかも?(笑)

現地1日目 第2ポイント 青方港護岸

 雨やどりをしているもののなかなか止む気配がなく、時間はどんどん過ぎていく。そして、雨が小止みになった途端に今度は突風が吹き出した。低気圧が通過した途端に、冬型の季節風が吹き出した感じ。どうも釣りを続行するのは難しいようだ。それで、この風ではこのポイントでは期待が薄いということで、釣りを再開せずに午後5時過ぎに移動を敢行。ここで釣り上げた活けアジは、移動先の夜釣りでは使うことはないということで、Yさん特製のアジ活かしカゴにアジを入れて、この護岸で海中に吊るしておくことにした。道具をかたづけて即移動。途中、夕食用にホカ弁を購入し、Yさんの話ではかなり高い確率で大型マダイが出るというポイントに移動。風は相変わらず強いが、先ほどの場所とは違って多少フォローの風の様子。ここで午後9時頃まで半夜釣りをすることにした。風の強さを考慮して、一人2本ずつの竿で挑むことに。とりあえず先ほど購入したホカ弁で腹ごしらえ&酒盛り(^^; 自宅で食べるとただの「ホカ弁」なのに、こういった場所で食べるとなぜかご馳走に見えてくるのが不思議だ。

 さて、戦闘開始。大型マダイ、かかって来い!! ところが、投げても投げても、「あいつ」が掛かってくる。そして、海毛虫も。こんなことなら「タイムシ」を用意しとくんだった、と思ってもアフターフェスティバル(後の祭り)。というわけで、この半夜釣りはあえなく撃沈。それでは、折角なので、「あいつ」の写真だけ公開しておこう。

100103nuta


 「あいつ」とは、そう「ヌタウナギ」。まさか上五島に来て「ヌタ」の猛襲があるとは思っておらず、3人ともこいつのただならぬ量のヌメリに閉口。ただ、一旦ヌメリを出し切れば、こうして「かわいい顔」を拝むことができる(^^; 目、見えてるんかな、とか、ヒゲは何本? とか、しばし観察。
       ま、それほど暇だったということで(笑)
       でも皆さん、負け惜しみではないが、こうした思わぬ計算違いがあるから、投げ釣りは面白いのだ。「ヌタさん、勉強させてくれてありがとう。」この気持ちが大切(^^; 

この日は午後8時半に納竿し、宿に戻った。風呂に入った後部屋でビールで乾杯。翌日は早朝起床であるにもかかわらず、あれやこれやと午前0時過ぎまで話しこんで、これはこれで勉強になった。Yさんの釣りのエピソード、人生のエピソード。どの話も興味をそそるものばかり。これにkisu356さんの合いの手が時折入り、話が面白くて。でも、お二人とも、私とは人間のスケールが違いすぎる。このことが少しショック。

現地2日目 第3ポイント 立串港

 さて現地2日目。午前4時半に起床。この日は島の北部にある、立串漁港の波止に向かう。立串は島の東側にあるので、強くなると予想される北西風の風裏になるので波は立たないとのこと。加えて、波止の先端まで車で乗り入れることができるとのことで、その点ではありがたい釣り場だそうだ。この立串で午前5時から午後8時までの15時間勝負をする。途中のこの島でたった1件というコンビニで食料をたっぷりと買い込み、立串を目指す。

 約30分の道のりで立串港に到着。この頃には少しずつ空が白み始め、朝マズメの絶好の時合いとなっている。kisu356さんは少し車中で休憩されるとのことで、Yさんと私は早速竿を出すことにした。Yさんの話によると、シロギスの大型も越冬しているとのこと。その言葉に期待を込めて第1投!! 投げて早々に私にドラグを鳴らすアタリが来たがハリに乗らず。Yさんの話では、もしかするとシロギスかも?とのこと。 この話に期待して投げ返すが、それらしきアタリはその1回のみ。そうこうしているうちに夜が白々と明けてきた。 ここはしっかり踏ん切りをつけて、昼間用の仕掛けにチェンジ。 この頃にはkisu356さんも起きだしてきて、3人で15本余りの竿を出す。仕掛けは、私のメインはムシエサ用と塩イワシ用。 塩イワシを使用するのは、ここ立串はマゴチの大型が期待できるとのことで、Dランク(60センチオーバー)を釣りたい私としては、活けアジのエサを使うよりも塩イワシの方が確率が高いと判断したから。当面は活けアジを使わずに塩イワシメインに、後はムシエサも使用して釣り開始。 Yさんは活けアジでヒラメ狙いをメインに虫エサも数本、kisu356さんも、Yさんと同様のラインアップ。
 ところが、活けアジや塩イワシの釣りよりも、どうもムシエサの方が忙しくなりそう。夜明け早々からムシエサに頻繁にアタリが出だした。ただ、ここ立串も、風裏で波はないものの、時折突風が吹き、雪が舞う極寒の中での釣りになった。竿が飛ばされて水没しかけたり、三脚を倒されたり、アクシデントは多数。この条件でそこそこの魚が釣れたのだから、やはり上五島はすごい釣り場なのか?! では、2日目の釣果は、アルバム形式にてお送りする。

100103tatekusi1


 
先端延長方向のフォーメーション。Yさんの特製三脚のおかげで、竿は最大12本までセット可能。

100103tetekusi2


 
さらに、一段高い部分にも2本体制。Yさんが持参したハシゴで昇り降り。

100103tatekusi3


 
付け根方向はごらんの通り、車を乗り入れることができる。Yさんの車を中心に基地になっている。延長方向だけでなく、内向き、外向きももちろん攻める。

1001013k_kawahagidaburu


 
まだ明るくなりきらないうちに、kisu356さんがカワハギのダブル。どちらもランクには少し足らずで、kisu356さんは苦笑い。

1001013k_kawahagirank1


 
でも、きっちりランクカワハギを釣り上げるところはさすが。この日の釣りでよくわかったが、kisu356さんはカワハギ釣り名人。私もたくさん釣ったと思うが、kisu356さんはなんと30匹も!! ランクはなくても、ほとんどが23センチオーバー!

100103yanoeso1


 
カワハギの引き釣りの巻上げ途中に食いついた、エソ40センチ。軽くオマケということで(^^;

100103torafugu_2


 
こんな魚が釣れた。餌の付け替えのために巻き上げると重く、生体反応があるので何が掛かったのかと思えば、なんとトラフグ40センチ!! エサは塩イワシで。塩イワシをエサにすると、ときどき予想外の魚が釣れておもしろい。え?このトラフグ? もちろん、持ち帰って食べました(^^)
このトラフグで、塩イワシになんらかの自信が芽生えたのは確かで、私はその後も粘り強く塩イワシを投げ続けた。塩イワシにはあまりエサ取りはなく、来れば本命という条件の中、ようやく釣れたのは・・・・

100103yanomagoti1

 
初めて塩イワシの餌でドラグが鳴った。糸をゆるめてしばらく放置してから上げると・・・・本命のマゴチ!!塩イワシでようやく釣れた本命だ!! だが、目標の60センチには惜しくも足らず、54センチほど。でも、本命が釣れたので納得。

100103y_kawahagi


 
Yさんにもカワハギ。だが全く相手ではない様子。でも、こうしてちゃんと写真でポーズを取ってくださるので、うれしい限り。Yさん、釣りって楽しいですね~。
あ、付け加え。写真にはないが、私にもカワハギ26センチが釣れた。

100103y_ira


 イラのダブル。片方は35センチオーバー。

100103y_madai


 夜釣りで唯一のマダ・・・いや、チャリコ、ですよね、Yさん。
ダブルで。左のものは30センチオーバー。

 そんなわけで、極寒の中の釣りではあったが、サイズは小さくても様々な魚が釣れて面白かった。kisu356さんと釣行前に話していたのだが、大物に拘らず、正月らしい楽しい釣りをしましょう、と言っていた、まさにそのままの釣果に、心は温かかった。ここ、立串での釣果を少し整理しておこう。

 Yさん カワハギ10匹ほど。イラ38センチ、30センチ。 マダイ30センチオーバー、25センチ。残念ながら活けアジには獲物なし。
 kisu356さん カワハギ、なんと30匹!! だが、残念ながら、ランクは3匹。
 私 マゴチ54センチ、エソ43センチ、カワハギ26センチ、他、カワハギは15匹ほど。トラフグ40センチ。

 活けアジで大物が釣れなかったのは残念。時折ドラグを鳴らすアタリはあったが、そのほとんどはイカのせいと思われる。ヒラメの特大サイズが釣れる予想だったのだが。
 活けアジではあまり期待できないというものの、Yさんやkisu356さんが目指すヒラメは、何とかゲットしてほしい。そんな一心で、夕方のひとときをアジのサビキ釣りをして過ごす。私が釣りをして、kisu356さんが撒き餌カゴにアミエビを入れて・・・・手際よく分業できて、餌の分を何とか確保。ただ、強風の中サビキ用の竿を振り続けたものだから、手が腱鞘炎になりかけ。サビキ釣りも苦労しますな。
 この日も午後8時半頃に納竿。15時間のバトルは終わった。欲を言えば、もう少し大物(特にカワハギの)が釣れればよかったのだが。ヒラメやマダイの特大サイズも不発に終わり、少し消化不良ではあったが、結構楽しい釣りでよかった。

現地最終日 第4ポイント 鯛の浦

 最終日は少し遅い目の午前5時過ぎ起床。この日は当初若松島のポイントに向かったのだが、ポイント付近に作業船が停泊しており、釣りは不可能ではないが、夜が明けて作業が始まると立ち退かなければならない可能性もあるということで断念。うーん、ヒラメやクロダイ、マダイが釣れる予定だったのに、残念・・・
 3日目も相変わらず強風が吹き続けている。それで、一旦青方港に戻って、風の影響を比較的受けにくい港内で竿出ししたのだが、根ガカリ頻発でイソベラやカサゴしか釣れず。活けアジのエサでYさんがコウイカの良型を釣り上げたが、苦笑いをせざるを得ない獲物に即ポイント移動を決意。Yさんの案で鯛の浦に向かうことにした。鯛の浦は、そう大物が釣れないということで今回の遠征の釣り場候補からははずれていたが、南向きの細長い湾内の釣り場なので、ここも北西風の影響を受けにくいということで決定した。

100103tainoura1


 湾奥にある波止から南向きの湾口に向かって竿を出す。波静かで風がないように見えるが、強風は相変わらず。沖合い150mほどに養殖イカダが数基設置してあり、いかにも、というポイント。私は湾内向きにイワシのエサでも1本投げ込んでおいた。

100103tainoura2

 波止の付け根方向。

    「あそこはイラのポイントじゃけ。」

こと細かくポイントの説明をされるYさん。Yさんはどこのポイントへ行っても、これでもか、というほどポイントを熟知されている。さすがYさん。
でもkisu356さん、もうイラはイラん、ですよね(^^;

 この日は結局若松島、青方、そして鯛の浦と、移動時間でかなりタイムロスをしてしまい、ここでの竿出しは午前9時過ぎ。3~4時間という短い竿出し時間なので、あまりテンションが上がらずに皆釣りをしていたが・・・

100103yanoeso3


 湾内向きにイワシを投げ込んだ後でロープが張られていることに気づき、あわてて巻き上げたところ途中で食いついてきた。とりあえずランクゲット(^^;

100103yanohamati


 外向きのムシエサ仕掛けの巻上げ途中に食いついてきたハマチ。エソにしてはよく走ると思ったが・・・とりあえず、おみやげゲット(^^; 巻き上げ途中での獲物ゲットは、この遠征で3匹(^^; ;

100103yanomadai

 

 予想外にいきなりドラグが鳴ってびっくりさせられたマダイ。これはランク37~8センチ。しかも、昨年の初釣りでも釣り上げた、ダイナンウミヘビとのダブルで。どうりで重いはずだ。
もう少し大きければ、と思う反面、日中にこんなマダイが釣れる、上五島のポテンシャルの高さにビックリ。

 最後に私がカワハギ25センチを釣り上げたところで納竿。今回の遠征釣行は終了した。この後一旦お世話になった民宿に戻って風呂に入らせていただき、帰宅用意をして少し休憩。午後4時35分のフェリーに乗船して、佐世保港に向かった。

100103yanotyouka1


 これが今回の遠征の私の全釣果。(ただし、2匹のランクエソは除く。) 強風が吹き荒れる中、これだけの獲物が釣れたのだから、正月の釣りとしては大成功と言えるのでは? 大物が釣れなかった~なんて言っていたらきりがない。私にはこれで十分満足な結果だ。

 今回の遠征釣行では、狙いはもちろん大マダイと大ヒラメ、大マゴチなど。そう考えると大物的には少し不満な内容ではあるが、お正月の初釣りの結果としては十分満足できるものではなかっただろうか。これだけの釣果を得られたのも、Yさんとkisu356さんのアシストのおかげ。お二人と3日間もご一緒させていただけたのは、釣果以外にとても大きな財産になった気がする。広島のYさん、そしてkisu356さん、このたびはお世話になり、本当にありがとうございました。また機会がありましたら、ご一緒させてくださいね。

 PS   帰り道 佐世保港に午後7時に入港。その後西九州道、九州道、山陽道をひた走り、ETC深夜割引を使って、日付変わって午前0時過ぎにYさん宅着。さらに山陽道をひた走り、午前5時過ぎにkisu356さん宅着。結局私が帰宅したのは、午前6時20分頃となった。この日は午前9時半から進路会議があるので、30分ほど眠ってそのまま出勤。ヘロヘロの状態で会議に臨んだ。午後は、私の釣果を使って、学校の家庭科室にて鍋パーティ。(もちろんノンアルコール) 新鮮な魚を先生方に味わっていただけて本当によかった。魚はほとんど皆さんの胃袋に納まり、食べきれない分は持ち帰っていただける方もおられるほど。この鍋パーティが目的で獲物をたくさん釣ってこようと思って頑張ったのだ。その通りになって、よかったよかった。

 この日は結局帰宅後、即爆睡・・・・・・zzzzzzzzzzzz

 

http://fugutarou0026.cocolog-nifty.com/blog/にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

 

 

 

 

アーカイブ釣行記22~鹿児島県肝属町内之浦一文字 鹿児島市谷山一文字 2010.3.27~30

$
0
0

~史上最大の過酷な作戦~

 今回の遠征釣行は、この正月の初釣り釣行の際に、広島のYさんからお誘いを受けたもの。鹿児島県の内之浦一文字と言えば、知る人ぞ知る超大物スポット。私たちが普段対象としている魚種、例えばキューセンやイトヨリ、マゴチ、ヒラメといった魚のサイズが1ランクも2ランクも大きいとのことで、以前から一度釣行してみたいと思っていたのだ。ところが、これも知る人ぞ知る、超上がりにくい一文字。これはここでは書くことができない事情があるためなのだが、それゆえになかなかチャンスがめぐって来ない、超レアな一文字防波堤なのだ。ところが、広島のYさんがとりあえず私が釣行可能な3月下旬ということで的を絞って情報を仕入れてくださり、それで今回この内之浦釣行が実現したというわけなのだ。また、この釣行の数週間前に、神戸Cサーフのkisu356さんが幸運にも80センチオーバーのヒラメを仕留めることができた鹿児島市内の一文字にも行こうということで、今回の遠征釣行は、内之浦での1泊2日、鹿児島市での1泊2日を組み合わせた、実質3泊4日の野宿とその前後2泊の車移動という超ハードな釣行プランができ、私はこの遠征を「史上最大の過酷な作戦」と銘打って、この話がまとまった正月過ぎから準備を少しずつ進め、モチベーションも高めてきたのだった。ところが、出発1週間前になって仕事が突然ハードに。肝心の直前準備がほとんどはかどらないまま、出発当日を迎えた。

 出発日の午前中は出勤する予定だったので、荷物の積み込みは出発前日にすべて完了させ、午後に帰宅後すぐ出発できる体制をとった。26日(金)の午後4時に自宅を出発。午後8時半に広島のYさん宅着。そこでYさんの釣り用特装車に乗り換え、鹿児島内之浦を目指した。そして、ひたすら走ること約9時間。翌27日(土)の午前5時前に内之浦港に到着。現在は磯でイシダイの好期を迎えているということで、港は底物師ですでにごった返していた。私たちも急いで準備。といっても、とにかく翌日の午後4時までのロングランなので、波止に持って上がる荷物の量は半端ではない。釣具はもちろん、クーラーボックスは2個ずつ、食料などの生活用品にテント、寝袋、イスなど、私は7個口、Yさんは8個口の大量の荷物。ところが、他の釣り人の方々がとても親切で、協力体制は抜群! 皆さんが協力して荷物を積み込んでくださり(当然、波止に上がるときも。)至ってスムーズに荷物移動ができた。(特に宮崎県えびの市在住のAさん、お手伝い本当にありがとうございました。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。)

 6時にようやく釣り場である内之浦一文字に上がった。これが夢にまで見た内之浦一文字。上がった後私は少し感慨深いものがあって、しばし呆然と準備することなく立ちすくんでいた。

 今回の釣行での私のタックルは、TⅡ30号&トーナメントISO遠投の組み合わせが4セットと、スピンパワーBX-T&PAスピンパワーの組み合わせが2セットの、計6セット。これでも私にすればかなり気合が入ったタックルなのに、Yさんときたら、キススペシャルのAXとトーナメントISO遠投の組み合わせがなんと8セット!! 大物を安心して取り込むには、この組み合わせが一番良いとのことだ。そのタックルを見て私はかなり度肝を抜かれたが、8セットの並継竿ということで、セッティング完了は波止に上がってから約2時間後と、かなり時間を要して準備されていた。ただこれは決してYさんが準備が遅い人というわけではなく、大物狙いだからこそ慎重に準備をされているとのことだ。仕掛けなど、きわめて慎重にセッティングされていたのが印象的だった。

 さて、いよいよ釣り開始。向かい風がやや強いものの、日差しもあって寒くはない。波気立っていて魚が釣れる雰囲気がむんむん。ここ内之浦では、塩イワシで狙える魚がマゴチ、ヒラメなど。特にヒラメは活けアジよりも塩イワシの方が食いが良いとのことで、活けアジを持参しなくても良い分、荷物も少なくて済むのがありがたい。一方、虫エサの方は、主にマムシを使用してキューセン、イトヨリ、イラなどが狙えるそうだ。Yさんにおおよそのポイントを教えていただいて、とりあえず、TⅡの3本を塩イワシのエサで、残りの3本を虫エサで投げてみる。ところが、待てど暮らせどアタリがない。日も高くなって午前9時頃、私が投げた虫エサの竿にようやくアタリ! ドラグが高速回転して「ジャーーーーー!!」とうなりをあげた。

 Yさん「そのアタリはおそらくイトヨリの大型じゃ。口がやわらかいので、強引にあしらわないように。」

 そんなアドバイスをいただいて、しばらく間をおいて大きく合わせてみた。乗った!! 重々しい中にも頭を振るような手ごたえが!! 「よし、いただき!」そう思った瞬間、ふっと軽くなって生体反応がなくなったことを気づかされた。バラシだ。Yさんのおっしゃるように、イトヨリの大型がついていたのかも? 朝から虫エサもイワシも全くエサを取られず、少しだれかけていたときのアタリだっただけに、後悔することしばし。とは言っても、まだ戦いは始まったばかり。気を取り直して再度虫エサを付けて投げた。ところが、またそれからアタリがなにもなくなった。Yさんに大型のエイが釣れたくらいで、釣りの方は早くも午後に。
 正午を過ぎて、ようやくYさんの竿にアタリ! 2~3秒ほどドラグが鳴り、止まっては鳴るを2回ほど繰り返した。エイのアタリなら途切れることなくドラグが悲鳴を上げるのだが、このアタリは明らかにエイのそれではない。そして難なくYさんが取り込んだのは・・・・

100327yaomagochi2_3


 Yさんの竿に大きなマゴチが!! やはりさすがの内之浦、釣れるマゴチのサイズが只者ではない。

100327yaomagochi1


 実寸で70センチを少し切るサイズ。拓寸で広島協会の協会記録が狙えるサイズとのことで、Yさんとしたことが最近ではめずらしく、持ち帰って魚拓を取るとのことだった。

 Yさんから、マゴチはつがいでいることが多いので、同じところに投げるようにと指示してくださり、とりあえずYさんの仕掛けと交差するように、同じ方向に投げさせてもらう。実は私には、マゴチの60センチオーバーを釣るという目標があった。一昨年の隠岐釣行の際に、60センチオーバーのDランク1匹を残して終わっていたので、早いところこの60センチオーバーを仕留めたかったのだ。今はまさに千載一遇のチャンス。投げ返しにも力が入る。そしてようやく午後2時過ぎに、私の竿に待望のアタリ! 先ほどのYさんのアタリとほとんど同じような当たり方に、私は合わせる前からマゴチを確信した。後はしっかりとハリ掛かりさせるだけ。しばらく間を置いてしっかりと合わせた。ゴンゴンと頭を振る手ごたえは、1年半ぶりに味わうまさしくマゴチの引きだ!そして水面に姿を現したのはやはりマゴチ。慎重にYさんに玉網ですくってもらったのは・・・・・

100327yanomagochi13


 ようやく内之浦での釣果1匹目。わざわざ鹿児島まで出向いて、釣れても釣れなくても楽しければいいや、なんて思っていた私にも、朝から全くのアタリなしに気持ちがなえかけていた。そんなときの1発だけに、うれしいよりも、気持ちにほっと安堵の空気が流れたのは言うまでもない。

100327yanomagochi11


 実寸62センチの堂々たるDランクサイズ。これでようやくマゴチのランクが終了した。

100327shiroguchi2


 その後夕方5時頃に、小さいアタリを取ってシログチの38センチが釣れた。シログチは普通は30センチ前後のものが多く、このようなサイズのシログチは本州付近では滅多に釣れない。それだけに、このシログチを見ただけで内之浦のポテンシャルの高さが伺われた。

100327shiroguchi1

 立派なシログチでしょう? とりあえず即座に放流しました。

 そして、日が傾いてまもなく日没と言う頃になって、私に再びアタリが!

100327yanomagochi21


 このマゴチは計測ののち写真を取って放流。よって、手に持って取った写真はない。それにしても、先ほどのマゴチと良く似たサイズだ。同じ魚だって? いえいえ、ちゃいますよん(^^)

 そして薄暗くなって初日の釣りを終了。ここ内之浦では不思議と夜釣りでは魚が釣れないそうだ。なので、とりあえず食事をとってYさんと酒盛りをしてから、午後8時頃には早くもテントにもぐりこんで翌日の釣り体制に入るべく就寝。今日のようなアタリの少ないロングランの釣りがあと1日続くと思うと、ぞっとするようなうれしいような。

 さて、睡眠不足で丸1日釣ったせいか、テントの寝袋に入った途端に深い眠りに入ったよう。暖かくて心地よい寝袋での睡眠は最高~。なんて喜んでいた私がバカだった。翌朝午前4時に、雨音で起きた。天気予報には出ていなかった、雨だ!こうなるとテンションは軒並み↓ それで、しばらくテント内で待機しようと思ったら、なんと雨が漏り始めた。やっぱりフライシートがチャチな3200円のテントではだめみたい(^^; それで仕方なく、荷物が濡れないように袋詰めにし、とりあえずテント内に荷物を収容しておいて、自分は合羽を着て釣りを再開することにした。Yさんも同様に釣り支度を始めている。
 ところが、この日は昨日にも増してアタリがない。雨は降るわ、アタリはないわで、傘を護岸に固定して、その中で湯を沸かしてラーメンを食べたりコーヒーを飲んだりして過ごした。結局この日は、午後に雨が上がってから、私にマゴチらしきアタリが1発あったのみで(一旦ハリ掛かりしたのだが、痛恨のバラシ。前日に釣った2匹のマゴチよりも、手ごたえからしてかなり大きかったようで、Yさんには、「今のは日本記録じゃ。(^^)」なんて冷やかされた。それにしても惜しかった。)ついに納竿までアタリはなし。やはり内之浦といえども、そうたやすくは大物を釣らせてくれない。それにしても、釣り上げた3匹のマゴチがすべて60センチオーバーなんて、やはりポテンシャルはかなり高いと見たが、Yさんに言わせると以前よりも釣れなくなったとのことで、ここもそのうちに釣れないポイントになってしまうのかと、少し切なくなった。

 さて、内之浦を後にした私たちは、大隈半島を縦断して錦江湾の方に抜けた。翌日から鹿児島市内の一文字で釣りをするからだ。ファミレスで食事の後、垂水市内にある「道の駅たるみず」で仮眠をとった。
 翌朝4時に起床、ヒラメ狙いのアジを購入すべく、国分市内の釣具店へ。Yさんが80匹、私は40匹のアジを購入した。私など、アジ用生かしクーラーボックス1つなのに、Yさんときたらアジ用バケツの大型のものをなんと4個も用意されていて、ヒラメ狙いに対する執念が伺われる準備だ。しかも、釣り場に着いたらすぐに大型カゴ2つに分けてアジを入れ、海中に吊るしておくという周到さ。Yさんがとてつもないことをされる方だということを再認識させられる瞬間だった。

Dscf1385


 これは釣り場でのYさんのアジバケツ。1つのアジバケツに4台のエアポンプをつけているが、これは釣り用にアジバケツ2個だけを使っているための対策。普段は上の赤いアジバケツともうひとつのアジバケツを含めて、1つのアジバケツに2台ずつエアポンプをつけてアジを運搬する。下に見える青いエアポンプだけが私の物(^^; なんと貧相に見えることか・・・・

さて、そうしてアジを購入した後、東九州自動車道、九州自動車道を経由して鹿児島市内を目指した。平日月曜日とあって、市内は早くも車で大混雑。こんな雑踏の市内の釣り場で、大きなヒラメが釣れたなど誰が信じられるだろうか。とにかく私は半信半疑で助手席に座り、「月曜日の出勤、嫌やろな~。」なんて余計なことを考えながら渡船店に向かった。

 午前7時過ぎに渡船に乗船。日中のヒラメがメインのターゲットだけに、至ってのんびりしたもの。少し風は強いが前日とは打って変わっての上天気に、Yさんも私もデカ版のヒラメを頭に思い描いて一文字波止に渡った。
 その一文字波止は、目の前に桜島が望め、潮通しも良い絶好のポイント。ただし湾の対岸を見ればの話で、陸側を見ると鹿児島市の町並みが見えて、やはり都会の真ん中の釣り場であることを思い出させてくれる。私たちはとりあえず先端の赤灯台周りに道具を置いた。先端外向きには地元の方がお二人カゴ釣りをされていたが、午後2時には納竿されるとのことで、その少し内側向きににとりあえず三脚をセット。早速釣り開始。この波止の先端周りはとにかく根ガカリが激しいらしく、その根の上や基礎石の上にヒラメが乗っていることが多いそうだ。それで、あまり遠投しなくても良いとのことなので、自作の胴突仕掛けに捨てオモリをセットしたものを主に使用した。内之浦で余った塩イワシも投げてみたが、こちらはアタリは皆無。虫エサも投げたが、エイが1匹ドラグを鳴らしたのみで、こちらも対象魚は釣れず。一方、カゴ釣りの方が午前10時頃にマダイの35センチ前後をゲット。ここはマダイも釣れるのか、と思ったのだが、まさかこのマダイが予兆になっているとは気づきもせず・・・・

 午前11時頃、私のアジエサの竿にドラグを鳴らすアタリがあったが残念ながらハリ掛かりせず。アタリがあってから15分ほど置いたのに、よほど食い込みが悪かった?でも仕掛けを上げるとエサのアジはなくなっていた。いったいどういうこと???

 結局、夕方までヒラメのアタリはなし。夕方に向かうにつれて風が強く吹き出し、魚は釣れないしでテンションは↓。昨日も雨の中ボウズだったし、今日も夕方まで魚は見ていないし、遠征にしてはショボいなあ、なんて思いながら、午後6時頃に私は半ばやけくそ気味に、もう誰もいなくなった先端外向きに4本の竿に本コウジをつけて投げた。

100329sakurajima2


 桜島の噴煙を見ながらの夕マズメの釣り。現在は桜島は活発に活動しており、釣りをしている間にも頻繁に噴煙を上げていた。翌朝はどうやら風下に位置したようで、雨は振らなかったが灰が降ってきて荷物が真っ白になった(^^;

Dscf1366


 噴煙は色々と形を変えるので、見ていて退屈しない。だが、鹿児島在住の方は対策が大変だろう、と思うと、素直に喜んで見ていられないなあと思った次第。渡船店の方にうかがうと、「地元のモンは慣れとるよ。」とのこと。

「ジャッ! ジャーーーーッ!!」

 1本目に投げた竿のドラグ音がけたたましく鳴った!! 「何のアタリや! まさかエイ?!」 私は魚と信じることなく思い切り合わせた。仕掛けは8号のハリスに丸セイゴ20号の太仕掛け。いつも神戸のアジュール舞子でマダイ釣りに使用している仕掛けだ。それで、ためらうことなく合わせることができた。その瞬間に重い手ごたえが。頭を振ることもなく、ただ重いだけ。
 「Yさ~ん、何か来たみたいやっ!!」
 そうYさんに声をかけるとすぐにかけつけてくださった。竿先の入り方を見てYさんも「エイじゃないか?」とおっしゃったが、とりあえず魚?の顔を見るまでは納得ができない。私はおそらくエイだろうと思って、半ば強引にあしらって巻き上げた。すると、力糸が見えたあたりで強烈な締め込みが!! 思わずドラグを緩めようかという締め込み。
 「竿でためるんじゃ!」
 Yさんのアドバイス。TⅡミドレンジャーが満月のようにしなっている。私は必死にこらえて、海面から魚が姿を現すのを見守った。魚が見えた瞬間、私はエイではないと確信した。マダイ? とりあえず、魚の姿をしている。一体なんだ? 「マダイじゃろ?」Yさんはそう言ったが、魚を見てどうもそのような形ではない。そして良く見るとなんとその魚はコロダイ!!しかも、60センチは軽くオーバーしていそうなサイズだ! 

 「Yさん、コロダイやーっ!」

 すぐ横にいるYさんに、これでもかという大声でそう言った。 さぞ大声でうるさかっただろう。Yさんはすぐに玉網を入れてくださり、無事獲物をゲット。Yさんの玉網は80センチ枠なので、大きいコロダイも余裕ですくうことができるのだ。

100329korodai1


 あまりの重さに、腰が引けそうになっている(^^) やった! 大型コロダイだ!! マダイではないので号数は伸びないが、それでも十分! このとき、ようやく遠征にきた実感が沸いた気がした。

100329korodai2


 実寸72センチと少し(拓寸は75.0センチ)。 私のコロダイの自己記録を大幅に更新するとともに、全日本サーフに入会して初のスーパーランク申請となった。だが、喜んではいられない。今が時合いかもしれないのだ。私はこのコロダイを、こうして波止の上にメジャーと並べて放置したまま仕掛けを作り直し、エサをつけて投入しなおした。(このコロダイを釣った後のハリス8号は伸びきったのか、クルクルとパーマがかかった状態になってしまった。よく耐えてくれた、ハリス8号!! そしてよくやった、ミドレンジャー!!)

 そして、このコロダイを皮切りに、なんとマダイタイムに突入。上の竿を投入直後に隣の竿が当たって・・・・ さあ、この後のマダイフィーバーはアルバム形式にて!!

100329madai11


 大型コロダイの後だけに、チャリコのように見えたマダイ(^^; これでも32センチあります。けれど、ブルーのアイシャドウがとってもきれいな天然マダイです。

100329madai21


 次に来たのは47センチ。ドラグ音が鳴ったらしいが、Yさんが気づいてくれ、私には聞こえなかった。恐るべし、Yさんの聞き取り能力。Yさんご自身も、

      「わしゃ、どんなドラグ音でも聞き分けるけ。」

そうおっしゃった。

100329madai31

 

 そして、ついに来た! はずかしながら自己記録のマダイです。このマダイのドラグ音は、さすがの私にも聞こえた。60センチオーバーではなかろうかと思ったが・・・・

100329madai32


 残念ながら、57センチ。自己記録!! だが十分。今回の釣行のヤミの目的に、マダイのランク魚獲得というものがあったから。マダイのCランク(50センチオーバー)は、まだ空いています(^^;
つけくわえながら、このマダイはオスであった。帰宅後さばくと腹からは巨大な白子が出てきて、湯引きポン酢で食べると、まあなんとも言えないおいしさだった。

100329madai41


 そして、最後に40センチ。このマダイは波止の中央寄りで投げてあった捨て竿に掛かっていた。よってアタリは見ていない。

  食べるにはこれくらいのサイズが最高かも?

100329yaomadai


 おっと、忘れちゃいけないYさん(^^; Yさんの竿には大型と呼べるサイズは来なかったが、さすがというか合計6匹も!! 

  「わしゃ、60オーバーはいらん。刺身サイズの40くらいのが釣れりゃいいよ。」

そう言って余裕のYさんでした。

100329yaomadai2


 Yさんも捨て竿で1匹(^^; Yさん狙い通りのサイズだ!!

 結局、ほんの3時間ほどの間に、マダイだけで二人でなんと10匹も!! 長丁場の遠征釣行にしてはフィーバーはごく限られた時間であったが、それでも遠征釣行に来てよかったと、クーラーボックスのマダイやコロダイを見て初めてそう思った。35Lの私のクーラーボックスは、もう魚で満タン。もうこれでいいや。そんな感じ。
 午後10時過ぎにはテントを設営して気分良く就寝。風がきついのでテントは一張りだけにしてロープで頑丈に固定。2人で肩を並べて眠りについた。
 翌日は午後2時までの釣りだったが、天気は良かったものの強風と降灰に悩まされ、アジのエサには全く反応はなかった。よってこの日は釣果なし。

 今回の鹿児島釣行。結局延べ4日間の釣りで釣果を見たのは1日目と3日目のみ。しかも、3日目は昼間は全く魚が釣れずに半夜ですべて釣れた。そりゃ、まんべんなく釣れるに越したことはないが、これだけの日数をかけたからこその釣果だと思うと納得もできる。Yさんの予想では、内之浦ではキューセン、イトヨリなどの魚は期待できないかもしれないが、マゴチは日本記録級が出る可能性があるとのこと。事情があって誰でもが行って渡れるわけではないが、行けば必ず期待に応えてくれることだろう。また、錦江湾については、マダイ、コロダイが期待できるとのこと。両釣り場ともおいそれと行ける場所ではないが、いずれにせよ鹿児島は行けば何かが起こる、そんな感じがむんむんと漂ってくる遠征釣行だった。
 最終日は近くのスーパー銭湯で汚れを落とし、食事をして午後5時に現地出発。午前1時過ぎに広島のYさん宅着。その後、仮眠をとりながら、翌日31日の午前10時にようやく帰宅できた。
 魚は帰宅後すぐに魚拓を取り、学校へ持っていって調理室でさばいた後先生方におすそわけ。後日、とてもおいしかったよ、と言って下さる先生方が多くて、行ってよかったと改めて実感した瞬間だった。つけくわえだが、3魚種の自己記録を含めた今回の釣果を書いておこう。

 3月27日  マゴチ 62.5センチ(拓寸)・・・・大物229号 Dランク2匹目 自己記録
         マゴチ 61センチ(写真寸法)・・・・特別大物Dランク1匹目
         シログチ 37。0センチ(写真寸法。シログチの自己記録かも?)
 3月29日  コロダイ 75.0センチ(拓寸)・・・・スーパーランク初の申請 スーパーランク1号!! 自己記録
         マダイ 57.8センチ(拓寸)・・・・大物230号 Cランク2匹目 自己記録
         マダイ 47.0センチ(写真寸法)
         マダイ 40.0センチ(同)
         マダイ 32.0センチ(同)

 

100330cyoka1


 谷山一文字での釣果。

100330cyoka2


 その年の年賀状にもなった写真。

 





http://fugutarou0026.cocolog-nifty.com/blog/にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記23~大阪協会春季大会 徳島県鳴門市北泊 2010.4.11

$
0
0

~微熱をおしてBランク連発!!~

月例会1週間前は仕事が超多忙であったため、金曜日くらいから体調を崩して土曜日はやや微熱気味。土曜日は1日休日を取り、体調回復に努めたが、夕方時点で37度3分の熱がどうしても平熱に戻らず、月例会を欠席することも考えた。だが、この日は1年に1回は行くことにしている、小鳴門周辺でのアイナメ狙い。ほとんどの場合良型のアイナメを仕留めることができているので、この月例会はどうしても行きたかった。それに、仕事の息抜きのための釣りが、仕事の疲れのために行けないなんて、私にはどうしても納得いかなかったのだ。釣行して最悪週明けの仕事に影響することも覚悟の上で、この日の月例会~春季大会~参加を決めた。自分で言うのもなんだが、ほんま、釣りキチやわ~(笑)

 この日同行するのは、おなじみクラブの有光氏と、最近仕事が忙しくてほとんど月例会に参加できていない安原氏の3人。安原氏に自宅まで迎えに来てもらい、とりあえず私の車で行くことにしたのだが、私は強力な睡眠効果のある風邪薬を服用したため、行きの運転は安原氏にまかせることに。そして、有光氏を迎えに行き、四国会場の審査担当にあたっている清水氏以下3名のクラブ員に、5月の大阪協会オープン大会のポスターを渡すために、サワムラエサ店で落ち合ったあと、一路鳴門をめざして車を走らせた。

 現地には午前0時少し前に到着。車中で待機中、まだ熱っぽいことから一人仮眠を取ることも考えたが、なんとなく身体がそわそわ。小鳴門は潮どまりの一時しか釣りにならないのだが、今日の釣り時間の中で、1回目の潮どまりが午前2時頃にやってくるからだ。その潮どまりを釣ってから仮眠してもいいか、そう思って午前0時に有光氏、安原氏とともに釣り場に向かった。足はなんとなくふらつく感覚はあるが、釣りができないほどではない。それに、夜中にしてはめずらしく暖かく、風もほとんどない絶好の釣り日和。最近の釣りはほとんど雨や風にたたられていたので、こんな絶好の日に釣りをしない手はない、そう思って釣り場に向かって歩いた。

 まず、安原氏が手前の桟橋に入り、私と有光氏は、勝手知ったるポイントで、二人のいつものポジションでセッティング開始。もう何年も前からこのポジション取りで、有光氏とアイナメ釣りを競いあってきた。年によって、好調の場所が入れ替わったり、両場所ともよく釣れたり。そういう好不調の波はあるが、どちらがよく釣れようとも、本当にごく自然にお互いにわきまえた場所に三脚を構え、仕掛けを作った。

 潮は午前0時半現在下げ潮の真っ只中で、堂の浦方向に流れている。私はその堂の浦方向への竿出しなので、潮どまりまでの一時しか釣りにならないはず。逆に有光氏は北泊方向への竿出しなので、今は待機して潮どまりから込み潮にかけてを釣るわけだ。有光氏はごくのんびりとした竿出しだが、私は今が時合いと思い、急いでセットして投入。その頃からタイミングを合わせるように、潮が緩みだした。「私のポイント」の時合いだ! 手返しにも力が入る。ところが、なかなかアタリが出ない。やがて潮が止まった。絶好のチャンス。さあ来い!アイナメ!!

 何投しただろうか。アタリを確認したわけではないが、1本の竿をあおるとググッと魚の手ごたえが! クン、クンと頭を振る感触まで感じられ、これはアイナメとすぐに直感。そして取り込んでみると・・・

100411ainame11


 風邪薬が効いてボーッとした顔で写ってます(^^; 実は眠くて限界寸前なのです。それでもHP用に写真を撮るなんて、ん~なんと仕事熱心(^^)

100411ainame12


 小さく見えるが、これでも実寸30センチオーバー。幸先よし!!

 とりあえず1匹釣れたということで、この後はこのポイントは釣りにならないだろうとの読みもあり、私は釣り続けるという二人を残して、車に戻って仮眠をすることにした。このとき、午前2時過ぎ・・・・・二人とも、頑張って釣っててね(^^) とりあえず、薬が効いて、眠くて眠くて・・・・・zzzzzzzzz・・・・・・

 午前6時半頃に起床。体調は? 昨夜あれほど鼻水がズズズッと出ていたのに、鼻水は出ていないようだ。熱は? ん~、屈伸やら伸びをしてみたが、昨夜ほどふらつかない。どうやら風邪薬は効いているようだ。よし、釣り場に向かおう。読者の皆さんは遅い起床と思われるだろうが、とんでもない。私の釣り座は潮が止まる直前からでないと釣りにならないのだ。だからこれくらいでちょうど良い。さて、釣り座に戻ると有光氏も安原氏も、黙々と釣っている。どうやら寝ずに釣っていたようだが、それぞれガシラやアイナメの小型を数匹釣っているようだが大型は出ていない様子。今日は駄目なのかな?そう思いながら、まだ逆向きの流れが強いポイントで、胴突き仕掛けにマムシをたっぷりとつけてチョイ投げして、しばし朝食タイムにすることにした。昨夜早くから何も口にしていなかったので、おにぎりがおいしいこと。ところが、自分が食事をしているときに魚が食いつくのはよくある話で・・・・
 おにぎりをほおばりながら竿先を見ていると、流れとは違う動き、クイックイッと竿先が入るのが目に入った。どうもアイナメとは違うアタリのよう。アイナメなら近投なので激震がくるはず。そう思って食事を続けた。そして食事が終わった頃を見計らったかのように潮が緩み始めた。さあ時合い! 手返しするぞ。そう思って先ほどの竿をあおると・・・・少し根ガカリの感触が外れたと同時に重い手ごたえが返ってきた。藻かな?そう思って巻くとググッと魚の感触が伝わってきた。へ? 何これ? もしかしてアイナメ? だが、この仕掛けは近投。考える時間がほとんどないままに、すぐに水面を割って出たのはなんと良型のアイナメであった。
 有光氏 「お~、でかいやん!!」
 早速締めてメジャーを当てる。体色は赤みがかってはいるが、かなりの大物アイナメだ。もしかすると、このポイントの最高記録かも?

100411ainame21


 まさかの40センチオーバー。赤みがかって、まるでクジメのようだが、尾は割れているのでまぎれもないアイナメだ。

 もしかして、長年このポイントで釣りをしているが、40センチオーバーは初めてのことかも? これで、2匹長寸の審査権利獲得。だが、潮が止まり始めた今は、これからが時合いという絶好のタイミング。さらなる釣果を求めて、3人とも投げる、投げる・・・・・ 私のポイントに急遽安原氏も参戦して、3人で全力集中で投げ返した。ところが、例年なら潮どまりのこのタイミングで沖向き遠投でアタリが出るはずなのに、全くアタリが出ない。有光氏と首を傾げながらも、さらに集中した。だがおかしい。例年なら根ガカリが頻発なのに、いつもなら掛かる位置で全くかからなかったり、とにかく変なのだ。あげくの果てに、明るいのにアナゴが釣れてくる始末。もしかすると、ポイントである岩礁帯が砂で埋まって壊れてしまっているのか?根ガカリを期待する釣りもめずらしいと思うが、このポイントは根ガカリに打ち勝ってこそアイナメがゲットできる、そんなポイントであるはずなのだ。ところが、ほとんど根ガカリせず、ロストシンカーもわずか。
 そして、そんなことを考えているうちに、やがて潮どまりは過ぎ去り、潮は堂の浦の方向に向かっての激流と化した。私は首を傾げつつも、堂の浦方向への潮向きであることを頼りに流れに乗せて手返しを続けた。

 3人で集まって反省会のような雰囲気。「あかんなあ。」「だめですわー。」有光氏と安原氏の言葉には、早くもあきらめの色が感じられる。私は二人の言葉を聞きながら、何とも声がかけられない。私はすでに審査権利を獲得しているが、二人は釣果はあるもののとても審査に出せる寸法ではない。ところがそんなときに限って・・・

 ふぐたろう 「あ、今左の竿が当たった・・・・」

 堂の浦方向に投げていた左の竿が軽く二度ほどおじぎをしたのだ。またしてもアイナメっぽくないアタリ。一体なんじゃいな。二人もアタリとは信じていない様子。私はとりあえず手返しをしなければと思い、合わせを入れてみた。
 
 ゴンゴン!! おっと、紛れもないアイナメの引きだ! アタリは小さかったが、先ほどの40センチオーバーに続きニ度までもだまされたよう。途中、予想していた距離であやうく根に食われそうになるが、そこは何とか腕を高く上げて必死に巻いた。引きからして、これも結構な大物だ。そしてついに・・・・

100411ainame31


 自分だけ釣れて申し訳ないな~。そんな顔。今度の魚は39センチ(検寸結果)。メジャー写真がないのは、この時点で魚拓をとることを覚悟していたから。

 こんなときに限って、釣れている人にまたしても釣れてしまうものだ。安原氏が、 「あの小さいアタリを取るなんて、さすがですね。」と声をかけてくれたが、有光氏はもはや呆れ顔とあきらめ顔。私のこのアイナメを見て早くも納竿を始めてしまったくらい。だが、折角の釣りなので、私は激流を覚悟の上でさらに釣り続け、午前10時過ぎ、ようやく2500円のマムシを使い切って納竿。私にとっては納得の釣りになった。

100411cyouka1


 当日の釣果です。上の2匹の合計長寸は79センチほど。さて、どれくらいの順位になるのでしょうか。

100411cyouka2


 だが、今年に入って月例会での初めての釣果なのです。これくらいの顔は許してね(^^)
後の海の流れ、おわかりだろうか。すでに釣り場は激流と化しているのです。この釣り場は激流と根ガカリとの戦いなのだ。それがまたたまらなく面白いのだが。激流が徐々に緩まって潮が止まる寸前は、本当にドキドキ物なのです。

 納竿をしたものの、未だ審査会場に向かうのは早過ぎるということで、公園横の駐車場にて3人で仮眠。こんなにゆったりした納竿も久しぶりかも。

(春季大会成績 アイナメ40.1 アイナメ39.4 合計79.5㎝で第4位)

http://fugutarou0026.cocolog-nifty.com/blog/
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ

アーカイブ釣行記24~岩手県宮古市重茂 2010.4.30~5.4

$
0
0

~「あの時」の借りを返しに~

 今から10数年前、岩手県釜石市にアイナメを釣りに行った際に、私はとてつもない大物を、思いもつかない原因で取り逃がした。そのことは2008年4月30日付のブログでも書かせていただいたことがあるが、私は未だにそのことが頭から離れられずにいた。だがそれ以来、岩手県にアイナメを狙いに行く機会には恵まれず、何年もの間悶々とした状態で過ごさなければならなかった。私が行った数年前から岩手のアイナメブームは熱を帯びだしたのだが、私が悶々とする間にそのスポットは釜石市周辺から宮古市周辺に移り変わってしまっていた。釜石市周辺では、現在では廃業または釣種を船釣りなどに変更した渡船業者が多く、今では釜石市でのアイナメ狙いは不可能になってしまっている。私はいつかはかつてのリベンジを釜石で、と思っていたが、それはかなわぬ夢となってしまったが、舞台を宮古市周辺に移しても、いつかは必ず「あの時」の借りを返しに岩手県に行かなければならないと思っていた。毎年岩手県で大アイナメを仕留めたという情報が耳に入り、年齢とともに、気持ちばかりがあせるここ数年だった。行けば必ず釣れるという保障があるわけではない。だが、チャンスすらないのでは手の施しようがない。ところが・・・・

 今年の北斗サーフ新年総会の席上、宮古市のアイナメ釣りが話題に上がり、クラブの創設25周年ということでメンバーをつのってゴールデンウィークに宮古市に釣行することが決まったのだ。もちろん私も参加を表明、クラブ員総勢8名で釣行することとなった。奇しくも釣行するタイミングが「あの時」と同じくゴールデンウィーク。この時期は秋よりも水温が上昇していないので厳しい釣りになりそうだが、釣行のチャンスはそう訪れるものではない。このチャンスを逃せば次回はいつ釣行できるかわからないので、この時とばかりに私はかなり早く準備にかかった。もちろん、「あの時」の水面に浮かんだ巨大アイナメを思い浮かべながら・・・

 出発日は4月30日の午後9時。大橋氏の会社に8名は集合し、そして出発となった。いよいよ「あの時」の借りを返す「チャンス」に恵まれるのだ。行きの道中はそのことばかり考えて、15時間の道中は全く長いとは感じなかった。第二京阪から京滋バイパス、名神、北陸道を通って新潟へ、そこから磐越道、東北道を経由して
盛岡南ICへ。そこから一般道を走ること1時間半。途中思わぬ事故渋滞があったりで、予定より2時間遅い、5月1日の午後2時前に現地、宮古市重茂漁港に到着した。
 
 本当ならば到着日(5月1日)午後も磯渡りしようと話していたのだが、到着が遅れたためにこの日はそれを控え、渡船店のご主人との綿密な打ち合わせをした後、2時間ほど近所の護岸から釣ることにした。お茶を濁す釣り、との感覚があるが何の何の。到着直後に地元の方が投げ釣りで、めずらしい「マツカワ」の45センチクラスを釣り上げられ、驚かされたので、一応テンション高く釣りをしてみたが、根ガカリが多くてすぐにあきらめ(というより、オモリの消耗がもったいなくなって(^^; )その足で少し早い目に宮古市内にあるホテルにチェックインすることにした。(初日に磯上がりしていたら、体力の消耗で3日目の釣りは釣りにならなかっただろう、とはメンバーの弁。平均年齢が高い私たちのこと、そのあたりは結果オーライということで・・・)

磯上がり1日目(5月2日)


 午前2時30分に起床。3時にホテルを出発して重茂漁港に着いたのは午前4時前。出船は4時の約束だったが、なんと船頭が寝坊をして、結局出船は4時30分に(^^;。しかも、まだうねりが残っているということで、沖の本命磯には向かえないらしい。仕方なく、湾内磯に2人ずつ渡っていく。それぞれが渡ったポイントは、入り江の入り口の風裏といった場所で、水深はあまりなさそう。この時点でテンションは少々↓だったのだが、そうも言っていられない。私は松本氏とともに、やはり入り江の入り口付近に降ろされた。

100502point1_2

 湾内奥寄りに入った私のポイント。手前の磯際は大変浅く、とても狙える状況ではなかったが、こんな所に?!と思われる水深でもアイナメがいることがあるので、こまめに探ってみた。そして、対岸の磯際ももちろん狙う。湾の中央は砂地でズルズルな底。いずれにしても浅い。

100502matsumoto_2

 湾口寄りには松本氏。こちらも底の様子は同様らしく、狙い場所に苦労している様子。

 さて、こうして釣りを開始したのだが、全くアタリはなく、エサもそのまま残ってあがってくる有様。午前9時頃に、湾中央に投げていた竿にマコガレイの25センチが来たが、この場所では全くお呼びではない相手。ハリを丁寧に取ってリリースした。ただ、メンバーからの情報では、清水氏がマコガレイの40センチ、30センチと連発させたらしく、もしかすると湾中央部で同様のサイズがいるかもしれないので、一応砂底の湾中央も丹念に探ってみた。
 午前10時を過ぎて、辛抱たまらずに場所を変えてみることにした。釣り場に渡ったときに、少し歩くと湾の外向きを狙える場所があることを確認したのだが、渡った時点では満潮であるのとウネリがきつかったのでとても狙える状況ではなかったのだ。それが、日が高くなり、潮も下がって狙えそうな雰囲気がしてきたので移動の決断をした。そこまでは50mほど荷物を担いで岩場を渡り歩いて行かねばならないのだが、現状を変えるには場所替えしかない。急いで荷物をまとめて、20分ほどかけてゆっくり移動。なにせ、リュックにはオモリが3kgほど入っている。そして、クーラーには大量のエサ、ロッドケースには予備竿も含めて6本の竿。とがった岩が散在する岩場を、荷物を担いで歩くのは容易ではないが、「あの時」の借りは苦労なしには得られない、そう自分を言い聞かせて、汗をブルブルかきながら移動した。

 ところが、場所を移動して荷物を置いて愕然とした。好ポイントと思われていた場所は、潮が下がってきたと同時に、目の前に大きなシモリ磯がむき出しになって、とても竿を出せる状況ではないのだ。しまった、計算違い。だが、よく場所を観察すると、ポイントの左端が少し高台になっていて、シモリが切れたあたりに投げることができそう。また、右端は対岸が右隣の岬の先端方向に投げられそうな高台になっている。どうしようか。私は迷った末に、荷物を置いた場所を基地にして、それぞれの高台に三脚をすえつけ、両方で狙ってみることにした。三脚まではどちらも15mほど。咄嗟のアタリには対処できないかもしれないが背に腹は代えられない。

100502point3_2

 こちらが左端の高台。右にむき出しになったシモリ磯が見える。荷物を置いた場所からはこのシモリ磯が邪魔になって、投げることができない。

100502point2_2


 こちらは右端の高台。向こうに見えているのは、隣の岬。狙い場所は主に隣の岬の磯際。最初に上がった入り江よりも、こちらの入り江の方が潮通しがよさそう。磯際はさきほどと同様に浅いが、とにかく色々とさぐってみることに。

 ところが、どちらのポイントも、ウネリの影響で磯際の海草に道糸が食われて釣りにくいことこの上ない。竿先はバンバン叩かれてアタリを取るどころではないし、海草で高切れさせたりで苦労の連続。ところが、気持ちが切れることなく釣ることができたのは、右の高台から25センチほどのアイナメが釣れたから。リリースしたので写真はないが、どうもこのアイナメをリリースしてから運が私に向いてきたのかもしれない。

 正午を回った頃、昼食を取りながら右の高台の竿先を見ていると相変わらず竿先がバンバンと叩かれて、海草に道糸が掛かっていることを示しだした。放っておくと道糸の高切れの原因になるので、急いで巻き取ることに。やはり道糸が足元の海草と、ご丁寧にフジツボにまで道糸が食い込んでいて、もしかするとはずれないかも?とあきらめの気持ちで竿先をあおってみた。すると、海草もフジツボも不思議なことにするりとはずれた。「へ??」と思って巻き始めると、なんと突然竿先に締め込みが襲ってきた。頭を振る感触が伝わってくる。私はとっさに「アイナメに間違いない!」と思い、強引に巻き取り開始。水面に浮かんだのは、やはり大型のアイナメだ!私はウネリの寄せ波を利用して、強引に寄せ、抜き上げ成功!!一人なので、魚を持った写真がないのが残念!!

100502ainame1_2

 やったー! 人生初の50センチオーバーのアイナメだ。こいつが釣れる夢を、いったい何度見ただろうか。10数年の歳月を経て、ようやくゲットした大アイナメ。実寸は52センチほど。対岸の磯際の狙いがドンピシャだけに喜びもひとしお。ただ、アタリを取って釣っていないだけに、実感はあまりわかなかった。

 狙い通りに目をつけたポイントで、狙い通りの1匹。これで気持ちに余裕ができ、ゆっくりと昼食の続きを楽しんだ。コンビニの鮭づくし弁当がおいしいこと。

 さて、左の高台からは対岸は狙えず(対岸がないので(^^; ) かといって磯際狙いは海草とフジツボの餌食になるので、仕方なく遠投してシモリを探すことに。最初に上がったポイントと同じく、投げると砂地が広がっているようで、もしかするとカレイも狙えるかも?と思い、潮目付近(上の写真でも見えている。)を丹念に探ってみた。ところどころに掛かるポイントがあり、そういった場所をメインに置き竿。相変わらずウネリで道糸は叩かれ、よほど大きなアタリが出ないと、アタリは取れないだろう。右の磯際は場所が狭く、50センチオーバーが1匹出たということで、狙いを左の磯際に絞り、3本の竿を集中。(大アイナメはテリトリーが広く、同じ場所には複数いないことが多いので。)
 
 さて昼食を取り終えて30分くらいたっただろうか、エサ替えのために右端の竿をあおってみると根ガカリしている。根ガカリはアイナメ狙いにはつきものなので気にせずあおってみると、うまくはずれたようだ。と同時に、な、なんとまたしても強い締め込みが!!先ほどのアイナメよりも頭の振り方が強くて大物であることを感じさせる。私は一瞬キツネにつままれたような気分になったが、気持ちを冷静に、トーナメントサーフの底力を信じて、強引に魚を浮き上がらせた。そして、水面に浮かんだのはまたしても大アイナメ! 磯際の海草に掛からないように、寄せ波で一気にゴボウ抜き。このとき、空中でハリがはずれて足元にアイナメが落ちたが、幸い岩場の上で、降りていって無事素手でランディング成功! お?! 先ほどのアイナメよりも大きい?! ずっしりとした重みが期待感を膨らませる。だが、またしてもアタリを取れずに取り込んでしまって、そのことが妙に自分を冷静にさせていた。ドキドキ感もあまりなく、10数年間待ち続けた大アイナメであるにもかかわらず、気分的にはあっけないものだった。

100502ainame2_2

 実寸55センチほど。先ほどのアイナメよりも丸々と肥えていて、魚拓にするとかなりの記録が出そうな予感。

100502ikesu_2

 磯の潮溜まりをイケス代わりにして、納竿まで生かしておいた。時折イケスのアイナメを触ってはニンマリ。このときにやっと大アイナメを手にした実感が沸いてきた。10数年の歳月を経てようやく手にした50センチオーバーアイナメ。これにてあっけなくDランクは終了。

 その後はアタリもなく、魚の処理もあったので早い目に納竿。午後4時の迎えの船で港に戻った。

100502cyouka_2

 港にてようやくふぐたろうが写真に登場(^^; 50センチオーバーのアイナメを2匹持つ写真はそうそう撮れるものではない。私の大切な写真になりそう。

磯上がり2日目(5月3日)

 さて磯上がり2日目。というよりも最終日。この日も昨日同様に午前2時30分に起床して、午前4時前には港へ。前日船頭が寝坊したことをクラブ員でかなり責めておいたので、この日は4時きっかりに船頭登場(^^) 波は昨日よりも低くなったのでどうやら本命ポイントに入れるとのこと。私は昨日の釣果のこともあり、気分的には余裕があったが、それでも本命ポイントに上がれるということで、テンションは軒並み↑ 船は4時過ぎに出船。昨日竿を出したポイントを右手に見ながら、さらに沖を目指す。湾の沖側に出るとさすがにウネリがまだ残っているようだが、問題なく昨日同様2名ずつで磯上がりしていく。私はこの日は川崎氏とペアを組み、船頭の「あんたら一番若いやろ?」との意見で(^^; 沖にあるハナレ磯に上がることにした。ハナレ磯なので理論上360度釣りが可能だが、沖側はスロープになっており、まだ残っているウネリが勢い良く駆け上がってくるので実質は岸向きの釣り場に限られそう。それで、岸との水道側の両サイドに分かれて入ることにした。

100503yoake_2

 ハナレ磯から見た夜明け。この朝日を見ると、なぜか釣果に恵まれるような気がして不思議な気分。この写真は沖向きだが、ご覧のように、波が駆け上がってきて釣りは難しい状態。
       

 さあ、今日も1日頑張るぞ!!

 この磯なら釣れて当たり前。そんな気がして、私は4本の竿をセットした後すぐに玉網のセッティング。川崎氏に「今日は絶対釣れなおかしいで!!」なんて声をかけながら釣りを開始。まずは、昨日のポイントよりもやや深いと思われる磯際から。そして少し投げてシモリを探し、そこに仕掛けを止める。1投目。変化なし。2投目。まだまだテンションは高い。3投目。エサがそのまま残ってくる。4投目。アタリなし。あれ?おかしいな、こんなはずではないのに・・・・ すぐにでもアタリが出ると思っていたのに、全くアタリが出ない。そして、出ないときに気になるのが、昨日の疲れ。かなり腰に負担が来ているようで、クーラーに腰をかけるのも、立ち上がるのも「ヨッコラショ。」だんだん辛くなってきた。川崎氏も同様のようで、お互いに、「アタリがないなあ、腰痛いなあ。」なんて言いながら釣りを続けるが、手返しの間隔は長くなる一方。他のポイントが気になるところだが、あいにくハナレ磯のために、携帯は圏外(>_<) 川崎氏に頼ろうにも、川崎氏は全く使い物にならないPHS。他のポイントとは連絡を断絶した状態で釣らなければならなかった。300mほど離れた場所にあるハナレ磯には福岡氏と大橋氏が上がっているが、突然「おーい!!!!」と声をかけてきて手で大きく丸印を作っている。何か釣れているようだ。気になるがこちらは何も釣れていないので、仕方なく×印。

 そんなとき、川崎氏が突然竿を曲げた。竿先の曲がり方からしてアイナメのようだ。「玉網出そうか?!」と声をかけるも、首を横に振る川崎氏。そして、難なく抜き上げたのは・・・・・・

100503kawasakiainame1_2

 40センチクラスのアイナメ。海草帯の中から抜き上げたためか、体色が赤く、まるでクジメのよう。なぜクジメと比べるかと言うと・・・(川崎氏の向こう側に、福岡氏、大橋氏が上がった磯が見える。)

100503kujime_2

 その直前に、本当に赤いクジメを釣っているから(^^)
 え~? 岩手にもクジメがいるの~?!

 とりあえず、アイナメがいたことで少し安心。私も負けじと、腰痛をこらえて打ち返す。あ~、それにしても腰が痛い・・・・・
 ところが、再び竿を曲げたのは・・・・

100503kawasakinainame2_2

 やはり川崎氏。これも40センチクラス。Bランクとはいえ、やはりサイズには不満が残る。

 サイズが不満だ、と言いながらも、そして昨日2匹も釣れたのだから、と言いながらも、やはりここは本命磯。釣れなければ悔しい。それで、さらに打ち返しを続けるが、それに伴って腰が耐えられないけだるさがひどくなってきて、集中力が途切れがち。平坦な場所で腰を逆向きに折れるように横になって、しばし休憩タイム。ウトウトとすること数十分。
 

 ふと目が覚めたときに思い浮かんだのは、大型アイナメはそう数いるものではない。きっと今投げているポイントにも、テリトリーの巡回に大型アイナメが回ってくるはずだ、ということ。数十分の眠りで腰は少し楽になった模様。それで、再び頑張って打ち返すことに。対岸には教科書どおりの磯際がある。そこにもしっかりと投入してアタリを待った。時間はすでに午後にかかり、納竿まではあまり時間がない。今日はもうダメか。そう思ったとき・・・・

 いきなりドラグが「ジャー、ジャッ、ジャーッ」と勢い良く逆転したかと思うと、竿先がガンガンと叩かれているではないか! 今回の釣行で初めて見るアタリだ!! 

 例の対岸の磯際スレスレに投げていた竿だ! ついに来たのだ。私はドラグを締めて思い切り合わせた。すると、ガンガンと頭を振る独特の引きが伝わってきた。

 ふぐたろう「にいちゃーん、タモや、タモー!!」(川崎氏はかつてご兄弟で入会されていて、そのときのクセで私はご兄弟の兄である川崎氏のことを、未だににいちゃんと呼んでいるのだ。)

 川崎氏がすぐにかけつけてくれ、タモですくい上げた獲物は・・・・・

100503ainame1_2

 粘り勝ち! そんな1匹。磯際、磯際と念仏を唱えるように打ち返しを続けていた努力がようやく実を結んだ瞬間だ。

100503ainame1mejar_2

 サイズは今回の釣行3匹目の50センチオーバー。私に釣れるアイナメは50センチオーバーばかり。本当にこんなことがあって良いものなのだろうか。
 「オレのアイナメが赤ちゃんみたいや。」 

 とは、川崎氏の弁。

 ようやく釣れたアイナメ。それが狙い通りに、そして、今回の釣行3匹目の50センチオーバーに、もうこれで納得、そんな気分になっていた。 

 ところが、ここからが釣りのわからないところ。全くシモリのない岸向きに遠投して、岩場に寝かせておいた竿が、突然「ガシャ!!」と引きづられたかと思うと、またしてもドラグがジャー!! 私はすぐに竿を手に取り思い切り合わせ。よっしゃ、乗った!! 頭を振る感触がなんとも言えず快感(^^) なんて感じること自体余裕のある証拠で、取り込み中の私に気づいてくれた川崎氏が後で玉網を構えてくれているにもかかわらず、私は水面に浮かんだアイナメを思い切り良くゴボウ抜きした。すると、アイナメは高々と空中ダイブ! それが、アユ釣りの引き抜きをするがごとく、川崎氏が構えた玉網にすっぽりとおさまって大笑い。またしても50センチクラスのアイナメだ!!

100503ainame2_2

 顔にも余裕が見られる、この日2匹目のアイナメ。
  蛇足ながら、1匹目が釣れたのは、この写真で向こう側に見える磯の際。

100503ainame2mejar_2

 50センチを少し切るが、魚拓にすると余裕の50センチオーバーだ。

100503cyouka1_2

 そんなわけで、この日も昨日に続き、50センチオーバー2匹の釣果となった。

 この日は午後3時に迎えの船が来るので、少し早い目に納竿。結局2日間で4匹も50センチオーバーを釣ることができて、気分良く納竿することができた。

100503cyouka2_2


 2日目の私の釣果。

100503zeninbun


 2日目の全員の釣果。

 実は、今回の釣行の前に、他のクラブ員から岩手県宮古市付近の海水温は非常に低く、5度前後しかないとの情報を得ていた。それで、うまく磯に渡れてもおそらく厳しい釣りになるだろうというのが、メンバー全員の予想だった。我がクラブの遠征釣行では、これが本当に「釣り」かいな?と思うほど、旅行気分を味わうことに重点を置いているので(^^; 今回も釣果は2の次で宴会目当ての旅行になるだろうと思っていた。それが、フタを開けてみればこの釣果。やはり、いかに水温が低くても(船頭からは、海水温8度と聞かされた。)さすがに宮古のポテンシャルは高いようで、良い釣果に恵まれて全員納得顔で帰阪したのは言うまでもない。できることなら、次回は60センチオーバーのスーパー巨大アイナメ、または巨大ナメタガレイを狙って釣行してみたいものだ、とつくづく思った。

http://fugutarou0026.cocolog-nifty.com/blog/

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記25 三重県熊野市新鹿 紀北町引本

$
0
0

~初体験づくし!! 紀東にて~

 7月はことのほか忙しく、特に20日以降は連日学校に行かねばならず、この3連休が唯一の釣行チャンスと言っていいほど。ところが、車を修理に出さねばならなくなり、それで釣行も半ばあきらめていた。そこに神戸Cサーフのhedai隊長から待望のお誘い。しかも、私が今最も釣りたい、キューセンと大型マダイである。車の事情を隊長に言うと、車を出してくださるとのことで、ひとつ返事でご一緒させていただくことにした。目的地は紀東、キューセンは新鹿、マダイは引本というプログラム設定だ。マダイ仕掛けは現地で作れるので、とりあえず2~3日前からキューセン仕掛けを10組ほど作成。エサの段取りも隊長にお任せしてあるので、後は釣行のみ。

 16日の午後11時半過ぎに隊長に自宅まで迎えに来ていただき、R169号の山越えルートで現地に着いたのが翌朝午前3時半頃。

 新鹿のポイントは通称大和岩。このポイントにたどり着くには車を停めてから崖を降りなければならず、それが私を躊躇させていたので、実は大和岩の釣行は今回が初めて。何度か挑戦しようと思ったが、そのたびに先客らしい車が停まっていてなかなかチャンスは訪れなかった。今回は現地に到着すると車は1台も停まっておらず、後から誰かが到着して釣り場に向かわれるのも嫌だったので、少し早いが崖を降りて釣り場に向かうことにした。時間にして約15分ほどであったが、ロープを伝って崖を降りて、さらに海を渡って(引き潮時のみ渡れる。)また崖登り。少々ヘロヘロになりながら、ようやくポイントに到着した。

第1ラウンド

 時刻は午前4時前。釣り始めるにはまだ少し早いが、暗い間にマダイやシロギスが来るかもしれないと思い、二人でマダイ狙い用のタイムシをつけて、数投だけ様子を見ることに。私は2本の竿、隊長は3本の竿を出す。しばらくして隊長にドラグを鳴らすアタリが! 合わせると乗ったようだが、残念ながら数秒後にハリはずれ。一体何だったのだろうか、と二人で話していると、私の竿にもドラグを鳴らすアタリ。竿を持つ間にも糸が引き出されるのがわかる。ところが、合わせると意外にもスカ。巻き上げるとタイムシがクチャクチャにされている。もしかすると、大型のシロギス? 夜が明けた頃に、再び私にドラグを鳴らすアタリが! 今度はしっかり乗ったが引きがどうも嫌な予感。それでも時折頭を振る引き具合に、もしかするとマダイかも? そしてようやく上がってきたのはなんと1mクラスのサカタザメだった。その異様な姿に写真を撮ろうと思ったが、残念ながら岸際でハリがはずれて海へ帰っていった。初めて釣り上げたサカタザメだっただけに、せめて写真だけでも撮りたかった。(ちなみに、帰宅してから調べると、意外にもおいしいらしい。まあ、それを知っていても持ち帰ることはなかったと思うが。ちなみに、サカタザメはサメという名前がついていてもエイの仲間である。皆さんは、エイとサメの学術的な違いをご存知?) このサカタザメを最後にタイムシはとりあえず終了。エサをマムシにチェンジ。

 さて、その頃から、隊長が忙しい思いをされていた。たびたび掛かってくる魚。時にはダブルで、しかもランクが来たりする。

100717ishiguromeichi

 その正体がこれ。メイチダイ。ちなみに下のものは35センチオーバーの立派なランクサイズだ。食べると絶品なのだが、残念ながら、多くのものはカルキ臭がきつく、持ち帰るには気が引けるものばかり。以前鬼ヶ城で釣ったシロギスと同じ匂いがして、食べようという気にならない。隊長もランクサイズは写真を撮り、残りのものも含めてすべてリリース。本当は高級魚だけに、あ~もったいない!!

 それにしても、隊長にはメイチダイがよく釣れるのに、私には1匹も来ない。それどころか、魚がほとんど釣れなくなった。隊長もメイチダイを5~6匹ほど釣り上げた後は退屈な状態になっているようだ。夜はもう明けきっているのに、キューセンからのシグナルはまだ来ない。

 そんなとき、ようやく隊長にアタリ!!

100717ishigurobera

 実寸29はありそうなキューセンだ!! やっぱりこういうサイズのキューセンがいるのだ。釣り人も結構入っているだろうに、なんというポテンシャルの釣り場だろうか。(このキューセンは、めでたく魚拓でCランク(30センチオーバー)申請になったそうである。

 それにしても、私には魚が来ない。あのサカタザメ以降、魚を釣り上げていない。その間にも、隊長はメイチダイのランク未満をポツポツと追加。こう釣れないと、そんなメイチダイでもうらやましくなるものだ。そしてついに、夜討ち朝駆けの疲れが出て、パラソルを差して日差しを避けてウトウト開始zzzzzzzz

 1時間以上もウトウトしていた。とにかく、一睡もしていない上にハードな崖を下りて、体力はかなり消耗しているのだ。ただ、このウトウトで少し元気を回復、再び釣りを再開。そう思って1本の竿を巻き上げると、なんだかかなり重い。魚らしい引きを感じるので、これがもしかして魚であれば、かなりの大物のはず。またサカタザメ?まさかね(^^; そして、上がってきたのはメイチダイのダブル! この、ダブルの写真がなくてすみません。1匹は35センチの立派なランクサイズだ。

100717yanomeichi2

 これはランクサイズの方。すでに内臓処理が終わっている状態。というのは、他のメイチダイがカルキ臭がきつかったのに対し、このメイチダイはほとんど無臭だった。それで、高級魚なので持ち帰って食べることに・・・

 35センチの立派なランクサイズだ。このメイチダイのランクサイズを釣るのは、私にとっては初めてのこと。ちょっとはうれしい(^^;

 ようやくのランクサイズに、ようやく元気を取り戻した私は、隊長が投げた方向で、ランク未満のキューセンが釣れるのを見て、その方向に投げて引き釣りをしてみることにした。これが見事的中!! 数投目にようやく・・・・・ 

100717yanobera

 隊長が場所を離れていたために、セルフタイマーを用いた写真。よって、海面が斜め(^^;
サイズは26センチを少し切るが、魚拓では余裕の26センチオーバーになるだろう。(実際は、拓寸26.4センチ)大和岩での初キューセンランク!!

 だが、結局その後何度かアタリがあるもののスカだったり外道だったり。そんなわけで、午後2時頃に納竿することに。

 ところが、納竿して車に戻るのが大変。大和岩を半周してまだ海水が浸っている海峡を渡り、崖をロープを伝って登っていくのだが、何度も休憩をしなければならないほどしんどくて、ようやく上がりきったときには息が切れてヘロヘロ状態に。ちょっとこの釣り場に行くことは懲りたかも?(^^;

 さてその後、尾鷲市内で遅めの昼食を取ったり、食料や飲み物を調達し、引本のポイントへ。引本漁港の横を通るときに、今日は3連休の初日だからどこのポイントも釣り人で満員かも?などという不安な会話をしていた。そう、今日は3連休の初日なのである。そして、釣り人の入り具合を見るため、それぞれのポイントを見て回ることに。ところが、どうしたことか、どこにも投げ釣りマンは見当たらない。どこもガラガラ。こんなときは逆に不安になるもので、マダイ狙いには少し時期が遅いのでは?などと隊長と話しながら目的のポイントに向かった。

 予想通りポイントには人影はなし。ますます不安がつのる。ただ、ロケーション的には釣れる気がムンムンとする場所で、とりあえずポイントの説明を隊長からしていただいた後、夕闇が迫るまでは仮眠をすることにした。約2時間の仮眠・・・・・

 
第2ラウンド

 午後6時半頃釣り開始。隊長と二人で、とりあえず3本ずつの竿を出すことにした。私は2本の竿にタイムシ、1本に本コウジをつけて第1投。

 隊長は開始早々40センチオーバーのイラをゲットし、その後もドラグを鳴らすアタリが来たのに根ずれでハリス切れを起こすなどにぎやか(^^;その点、私の方にはアタリが少しもないどころか、エサトリすらかすってこない。巻き上げるとエサはついたまま。気を取り直して第2投。辺りはようやく夕闇が迫り、まさに絶好の時合い。ロケーション的には、私には釣れる気がしてならなかった。特に、私が好きな本コウジをつけた竿には、いつアタリが来てもおかしくないような錯覚に陥る。身体は昼間の崖のぼりでヘロヘロ状態にはかわりはないが、モチベーションは高めキープ。

 さらに手返ししようと、1本を巻き上げてエサをつけている最中のことだった。

 隊長 「矢野さん、何か当たってるで。エサ取りっぽいなあ。」

 そう隊長が教えてくれた。竿先が2~3度お辞儀をしたらしい。それで、エサを付け替えた竿をとりあえず投げ終え、その竿を手に持ってみる。ちょうど同時に隊長が巻き上げを開始したので、その作業が終わるのを待ってから巻き上げようと、竿を手にしたままじっとしていた。ん?何となく竿先にテンションを感じる。根ガカリしたような感じ。カレイ釣りでアタリを逃し、巻き上げようとしたら根ガカリのような感触に襲われることがあるが、まさにそんな感じ。エサ取りがつついた後根ガカリでもしたかな? そう思ったが、エサは何といってもエサトリに強いタイムシ。アナゴ、ゴンズイの類ではないと思うのだが・・・・
 そして、ようやく隊長が巻き終えて私の番。糸をギリギリまで巻き込んで大きく合わせてみた。あれ?重い。布袋でも引っ掛けた感触。ただ違うのは、時々襲うズーンとした締め込み。この感触はどうみてもあいつ、そう、エイだ。昼間に釣ったサカタザメでさえ頭を振ったのに、これが本命であるはずがない。

 そして、もうひとつ大切なこと。このポイントは足場が高い。取り込むためには下まで降りねばならない。

 ふぐ「隊長~、エイかもしれんわ~。エイやったら道糸切って放流すればいいし~。」
 そんな呑気なことを言ったからだろうか、途中から突然頭を振る感触が伝わってきた。え? またサカタザメ?! まさか~~(^^;
 そして、足元に寄ってきた魚を見て仰天!! な、な、なんとマダイだ!! しかも大きそう。
 ふぐ「タイじゃ~、タイじゃけ~~ん!!」
 なぜか広島弁で叫ぶ私(^^; そして、その姿を見て意を決した私は、隊長に竿をあずけて下に降り、胸まで水につかって無事玉網にゲット~!!水に浸かって魚をゲットするのは、もしかすると人生初かも?

100717madai1

 人生初のDランクマダイは、胸まで水に浸かってゲット!!天然物の、きれいなマダイだ。
   実寸58.5センチ、拓寸は61.4センチだった。よく見てほしい。持っているマダイの上と下で、服の色が違うのがおわかりだろうか。下半分は水につかったのだ(^^)。

 おっと、忘れちゃいけない。私はここ引本でランクサイズを釣り上げるのは初めてのこと

 夢にまで見たDランクマダイは、なんと2投目であっけなく仕留めてしまった。実感がないまま私は、とにかくマダイの処理と濡れた服の着替えに追われ、釣りどころではなくなった。それに、これ以上釣り上げてもクーラーボックスに入りきらず、そのことを考えて一気に釣る気喪失。とりあえず10時までは粘ったが、その後は車に入ってzzzzzzzzzz

 午前4時半頃、車のドアをあけて叫ぶ隊長の声で目が覚めた。なんと、6時間以上も眠っていたようだ。
 隊長「マダイが来たから手伝って!!」
 その声で我に返り、車を降りて隊長のマダイ取り込みをアシスト。

 少し小さめの45センチ。隊長の狙いはDランクなので、これでは少し物足りない様子。だが、とりあえずランクサイズなので、写真を撮った後、なんと隊長はこのマダイを放流!! かっこいい~~!!

 それを見て私も気を取り直して釣りを再開しようとしたが、なんと寝ている間にエサ箱をタヌキに荒らされたようでなくなっていた。うん、これはもうやめておけのサインやな。そう思って私は一足先に納竿することに。その後、隊長は7時過ぎまで粘ったが、残念ながらその後アタリはなく、8時過ぎに釣り場を後にした。

 今回の釣りは初づくし。しかも、釣行前の目標であった、キューセンのランクとマダイの50センチ以上という目的が達成され、言うことのない釣行となった。もともと私は大和岩は行ったことがなく、引本は行ったことがあっても魚らしい魚を釣ったことがなかった。これでどちらの釣り場も片目を開けることができたが、果たしてこれからはどうだろうか。大和岩は崖に懲りたし、引本はやはり相性が悪いというかあまり釣れる気がしない。これからも行くとは限らないが、とりあえずは足跡を残しただけでも良しとしておこう。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記26~和歌山県御坊市日高川尻、有田市有田川一文字 2010.10.24

$
0
0

~狙っていても予想外?!~

 最近はなかなか釣りに行く機会がなく、かといって、機会があってもなかなか足が向かず、私としてはめずらしく、8月からここ3ヶ月、クラブの月例会しか釣行していない始末。もうほとんど、釣りの仕方を忘れてしまうほど。ただ、今年もあと3ヶ月。クラブの月例会もあと3回を残すのみとなり、月例会だけはすべて出席して責任をまっとうしようと思っている。

 そんな、ラスト3回の月例会の第1回目。今回の10月度月例会は、大阪協会秋季大会との併用開催である。私も含めてクラブ員全員が中紀会場にエントリー。私はいつもの相方、有光氏と釣行することになった。とはいえ、2人の貧困な発想ではキチヌやエソ程度しか思い浮かばず、相談がなくてもいつのまにか、そういった狙いになってしまっていた。夜の一時をキチヌ狙い、夜が明けてからはエソ狙いに切り替えることにし、異種2匹という今回の大会規定をキチヌ、エソの2種に絞って釣行することにしたのだが、まさかそれが意外な展開になるとはもちろん思いもしなかった。

 夜9時に有光氏宅を出発。本当ならキチヌの特効薬、チロリがほしかったが、どこのエサ店にもシーズン終了ということで置いておらず、仕方なく、道中のフィッシングマックス泉大津店でボケを仕入れて釣り場に向かった。ところが、有光氏は前月に余ったチロリを冷凍して持参していた。これがのちのち効果を発揮するとは・・・

 第一ポイントは日高川尻。このポイントは毎年のように有光氏とキチヌ狙いで入っている。紀ノ川尻や有田川尻にくらべ釣り人はいつも少なく、のんびり釣れるし、数は出ないが結構確率高くキチヌが釣れるというのが、このポイントを選ぶ理由だ。

 現地着は午後11時過ぎ。釣り場入りにはまだ時間があるので(午前0時釣り開始)、マクドナルドに入って時間を潰した。そして、午前0時直前に釣り場の、西川の合流点の細い波止に入るべく、近くに車を止めた。そして午前0時。急いで竿を3本出す。2本はボケ、1本は予備で購入しておいたアオイソメをつけて投げた。ところが、ボケは全くエサがもたない。数分後に巻き上げるとエサはきれいに取られている始末。一方、アオイソメの方は、エサは残るものの本命のアタリはおろか、外道のアタリすらない。じらされ続けて1時間、思い余って有光氏に冷凍チロリをもらって投げなおした。すると、ほどなくして竿先をゴン!と持ち込むアタリが!! ところが不幸なことに、ドラグを締めすぎていたのか、糸を送れずに敢え無く空振り。ただ、冷凍チロリで本命らしきアタリがあった、ということで私は納得した。有光氏はというと・・・

101024arimitukitinu

 納竿直前に釣れた、キチヌ32センチ。エサは冷凍チロリ。「な、冷凍チロリで釣れるやろ?」と、してやったり顔の有光氏。ええなぁ有光氏は。あと、エソを釣れば審査提出できるやん!! 楽勝やね(^^)

 さて、午前3時前には納竿をして次なるポイントに向かう。え?早すぎるやん!って? いや、この日高川尻は気の早い早起き漁師が西川の上流から船でやってきて、沖に向かっていくのだが、そうなると今までの経験上アタリは必ず止まっているのだ。それに、夜明けからのエソ狙いのために少し仮眠も取りたいのでこの時間帯の移動となったわけだ。あっという間のキチヌ狙いだったが、とりあえず有光氏が1匹ゲットしたので目標達成。私はというと、おそらくエソは釣れると思うが、異種でもう1匹揃えるのは無理やろなぁ、なんて弱気な気持ちで、とりあえずランク物の枚数を増やす目的のみ持って道中車の運転をした。

 第2ポイントは有田川一文字。気のいいおっちゃんが営業する、谷口渡船を利用して一文字波止に渡って釣るのだ。有田川一文字のエソ狙いは、私が平成7年に職場仲間と釣りに行って、偶然エソがよく釣れることを発見した場所。時期と潮さえ間違わなければ、まずあぶれることはない。それ以来、我が北斗サーフでは完全に「十八番」のポイントとなっている。今年の全日本キス選手権大会の折にも、クラブの萩山氏がマゴチの54センチを釣り上げている。私はこの有田川一文字では、エソの他にキチヌ、スズキ、マゴチ、ヒラメと、結構な魚種のランク物を仕留めている。それらの魚はよほど運が良くないと釣れないが、狙わなければ釣れないので、エソは税金という気持ちでよく通うわけだ。我がクラブはエソ釣りがうまい、なんて良いのか悪いのかわからない評価をされているが、実際のところは、その確率が低いマゴチ、ヒラメを狙って通っているのだ。

 午前4時前には、渡船店の前に到着。5時半の開店を待つべく、しばしの仮眠zzzzzzz

 午前6時、渡船に乗船。審査時間の関係で、午前10時過ぎまでしかできないが、それでも朝の一時に勝負をかけて、有光氏も私もテンションが高め。予定通り、白灯台がある、南の先端に陣取った。投げ釣り師は私達2人のみ。竿釣り師も少なく、広いポイントは閑散としている。とりあえず、私が先端から延長線向きに、有光氏は少し下がって沖向きを狙って釣り開始。

101024fukei

 先端から延長方向の風景。テトラが数年前から乱雑に積まれており、釣りにくいことこの上ない。だが、この方向にはエソやマゴチがうじゃうじゃ?

 早速ドラグがドラグがジャーと鳴ってエソのお出まし。エソとはいえ引きはいいので取り込み時は楽しい。心地よい引きを楽しんで上がってきたのは、いきなりエソの45センチ。(写真は省略)さえ先よくエソが釣れてとりあえず気分は良い。だが、「異種」のもう1匹はこの時点でもあきらめ気分だった。続いて35センチ、40センチと順調にエソが釣れるが、有光氏にはなかなかアタリがない。キチヌを釣っている有光氏には、審査提出をしてもらうためになんとしてもエソを釣ってもらいたいので、私のポイントにも投げてもらう。
 
 底には時々シモリがあり、大抵回収できるのだが、ついに高切れをさせてしまった。仕方なく力糸を結んで仕掛けを作り直し。そして、気を取り直して延長線上に投げる。糸ふけを取るために、竿をあおってリールを巻いた。するとそのとき・・・・・・

 ゴン! ゴゴゴン!!! 

 おや、投げてすぐにアタリがあったぞ。私はすっかりエソが食ったと思い、余裕で合わせてみると、なんと、頭を振る強い引きが!!

 ふぐ「みっちゃ~ん、これもしかしてタモがいるかも~。」

 巻き上げる途中にも、ゴンゴンと頭を振る強い引きが。有光氏は取り込みに備えてテトラポットを下に下りてくれている。そして、水面に姿を現したのは・・・・・

 全く期待もしていなかったマゴチではないか!!しかも結構なサイズだ!

 有光氏は、テトラポットに潜り込もうとするマゴチをうまく引きずり出してくれ、2~3度の失敗の後、無事タモにゲット!!

 普通なら、「お~マゴチやん!」で済むのだが、今日は良く考えると大会なのだ。そう考えて手が震えてくるのを感じていた。

101024magoti1

 実寸55センチほど。(審査結果は55.7センチ)
まさか釣れるとは思っていなかっただけに、喜ぶのも忘れてただ呆然・・・

101024yanocyoka

 つまりこれが私の釣果。たかがエソというが、こういった想定外の本命を釣ったときのエソは、サイズ稼ぎに絶大な効果があるのだ。2匹合わせて、なんと100センチオーバー!!

101024arimitueso1

 そして、8時過ぎにようやく有光氏のみ40センチのエソが。
       無事、2人とも、審査カード提出の権利を確保した。

 とりあえず二人とも、エソのサイズアップ、もしくは、あわよくばマゴチやヒラメを狙ったが、とにかくエサ取りが激しく、イワシがもたなくなってきた。1度ハリ掛かりした、エサ取りの犯人を確認してみると、サバフグだった。サバフグじゃ勝負にならないな、と二人で話をし、予定よりも早い、午前10時前に迎えの渡船に乗った。

1010242shot

 納竿後に、二人で仲良く2ショット(^^) 昨年も確か、有田川一文字の釣りで、釣果を持った2ショットを撮ったような気が・・・・

 そんなわけで、午前11時前には審査場所である紀ノ川SAに到着。審査まで少しうとうととしながら時間を潰した。

 クラブでは、副会長の福岡氏が、衣奈一文字にて、私と同じくマゴチとエソを仕留め、エソ釣り名人と揶揄された北斗サーフの面目を、完璧に躍如させた。
 

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村


アーカイブコラム集2 我が家のきずしレシピ大公開

$
0
0

 お節料理の季節になると、我が家では必ずさばのきずしを作ります。皆さんにご紹介するつもりでコラム集に書いた記事ですが、自分の備忘録にもなっていて、ずいぶんと助けられています(^^; それで、この記事をこのタイミングでアーカイブしてみることにしました。今年(平成26年末)もまた親類縁者一同分を作る予定です。(平成26年12月28日 記)

 投げ釣りとは関係ないのだが、正月前の恒例のきずし作りを少し皆さんに紹介しようと思い、コラム集に書くことにした。甘酢仕立てなのでそれが苦手な人はだめだが、関西では古来より甘酢仕立てが好まれてきたし、苦手な人も一度だまされたと思って作って、食べてみてほしい。好きになること間違いなし!!

 世間ではきずしは別名「シメサバ」と呼ぶらしいが、私は全く別物と思っている。シメサバは酢で短時間締めた後、わさび醤油でいただくらしいが、それはそれで良いと思うがきずしとは大違い。もともときずしは保存食として古来関西で食されてきたもの。若狭湾からサバ街道を通ってサバを運搬するのに、腐敗防止のために塩締めする必要があったのだが、それをさらに保存が利くように酢で漬け込んだものがきずしである。

 今年(2008年)は12月29日に市内の黒門市場に行き、サバを購入した。値段の相場は1本800円から2200円までまちまち。その中から、あるお店で1本1300円だが、特に型の良いサバを見つけた。大きさは45㎝弱。そんな大型を見るのは久しぶりで、ここ数年の小ぶりなサバを見慣れた私には感動に値するものだった。おそらく脂が乗っておいしいに違いない、そう思って6本のサバを購入。ちなみに、産地は長崎産とのこと。そのサバを三枚に下ろしてもらい、例年なら塩もしてもらうのだが、出来上がるタイミングをはかるために、あえて塩はしてもらわずに購入した。そして、29日の夕方から仕込み開始。

Kizusi1 29日の夕方に仕込み開始。まずは、フライ物の材料に小麦粉を付けるようにして、サバの両面に塩を多めにまぶし、大きめのタッパーに入れる。底には、出た水分を吸い取るためのキッチンペーパーを何枚か重ねて敷いてある。中間部にもキッチンペーパーを敷いた。皆さんご存知の塩イワシを作る要領とほとんど同じ(^^; どう? なかなか良いサバでしょう?

 タッパーのフタをして冷蔵庫で5時間おく。5時間。これが我が家の秘伝その1。時間は守りましょう。

Kizusi2

 塩サバの仕込みと同時に、漬けダレの作成。我が家の秘伝その2。
      900mlの酢1本に、本みりん、日本酒を100mlずつ。それに、砂糖大さじ6杯。山盛りで構わない。分量を変えるときは、割合を参考にしてください。

 さらに、色つけ程度に濃口醤油を小さじ1杯ほど。さらにダシの素半袋ほど。これを火にかけて煮冷ましにする。沸騰する直前に火を止める。そこへだし昆布をひとかけ入れ、放置して冷ます。

Kizusi3_2

 塩締めしたサバを5時間ほど寝かせたら冷蔵庫から取り出し、水でしっかりと塩分を落とす。水気をしっかりふき取って、中骨抜き。これが結構手間。塩締めすると多少身が締まって抜けやすくなるとはいえ、少しコツがいる。我が家では毛抜きを愛用。

  中骨を抜いたら、身を上にして元のタッパーに並べていく。大型のタッパーが必要。並べ終えたら煮冷ました漬けダレを上からかける。皮を下にするのは、正月中持たせなければならないので、漬かり過ぎ防止のためと、昆布を敷いたときに、皮面だと昆布の形が残ってしまうため。

  丸1日置いて(つまり30日の夕方)表面の薄皮剥き。酢に漬かっているので、皮は簡単に剥ける。全部皮を剥いたら、漬ける順番を上下逆にして漬け直し。こうすると、まんべんなく漬かる。このようにしてフタをして冷暗所に保存する。
もちろん、この状態でも食べられるので、下の写真のように試食してみました(^^;

Kizusi4_2

 どうですか?出来栄えは?? 写真の右のように試しに薄造り風にもしてみたが、きずしは表面の皮目の美しさがひとつの魅力なので、やはり飾り包丁入りの左側の切り方の方が食欲をそそるようです。
      漬けるときに使用しただし昆布。酢昆布の味をご存知の方ならきっとこちらも・・・・・(^^;

Kizusi5_2

 丸1日の漬け方だと、このようにレア状態のものが食べられる。日が過ぎるごとに漬かり方が変わっていき、それぞれの味が味わえて楽しい。私はレアが好みだが、兄たちは、ドボドボに漬かって真っ白になったものが好きなのだそうです。ご飯のおかずにばっちりだとか。人それぞれですな。

 きずし作りは意外に面倒なので、既製品を購入される方が多いと思うが、私自身の感想は、既製品は皮が硬く(薄皮を取ってあるのかな?) 味もすっぱすぎるか、甘すぎるかのどちらか。おいしいものに当たった試しがない。こうして自宅で作ると、味も自由に変えられるし、家好みのものができるので安心である。皆さんも一度試してください。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記27~全日本カレイ選手権大会 鳥取県賀露一文字 2010.11.22

$
0
0

~2010年全日本カレイ参戦記~

 例年秋恒例の行事、全日本カレイ投げ釣り選手権大会であるが、ここ3年はずっと鳥取東部会場にエントリーしている。賀露一文字という釣り場がお気に入りなのとこの会場にエントリーすると、他協会の釣友の方々とも再会できるからだ。

 同行は、いつもの相棒有光氏と、鳥取東部初エントリーの安原氏の3人。安原氏にまず私を迎えに来てもらい、そして、有光氏を迎えに行って現地に向かう算段。今年は、エサを同じ鳥取東部会場にエントリーしている神戸伊弉諾SURFのマスターにお願いして、購入してきていただくことになったので、有光氏を乗せたら後は現地に一直線に向かえることになった。そんなわけで、午後9時前に大阪を出たのに、鳥取東部会場の受付場所、「砂丘会館」に到着したのが、午後11時半頃。早い到着なので、広い駐車場の真ん中にぽつんとエンジンをかけて宴会をしていたもので、途中に警察の職務質問まがいに遭遇したりハプニングもあったが、おかげで宴会の後は4時間ほどぐっすりと眠ることができた。
 受付の午前4時の少し前に、神戸伊弉諾SURFのシンちゃんに起こしていただき、そこで全員起床(^^; 。マスターともしばらくぶりの再会だったので、しばし釣りの話に花が咲いた。エサを受け取り、受付を済ませて、賀露の渡船乗り場へ。今年は、鳥取東部会場へのエントリーは約70名であったが、その半数以上がこの渡船乗り場に集結している様子。乗り場横の駐車場は、車でごったがえしていた。午前5時半の1番船には、渡船券の購入の段取りの悪さから乗れなかったが、2番船にはなんとか3名とも乗船できた。そして、目指す東の船着きへ。2番船なので好ポイントはおそらく空いていないと思ったが、船着きの階段横に少しスペースがあったので、早速荷物を置いた。ただ、有光氏と安原氏の入るスペースはそこにはなく、少し離れた西寄りのポイントに入った様子。さて、どちらが結果を残せるか・・・・

 先に上がっているはずのマスターに、「マスターはどこ~?!」と声をかけると、「ここです~」とすぐ横から声が聞こえてきた。聞いてみると、私が来ることを予想して、階段とご自分との間を微妙に空けてくれていたとのこと。そうか、それで1人は入れるスペースがあったのか・・・・マスターに感謝・・・・・というわけで、昨年、一昨年と同様に、マスターの横で竿を出すことになった。過去2年とも、マスターに軍配が上がっている。今年もそうなる予感はあったが、昨年は悪天候のために一文字には渡れなかったし、今年はこの一文字に上がれただけでも幸せ、と感じることにして釣りをスタート。

 釣り始めは南風が強く、向かい風のために仕掛けがあまり飛ばない。本当は遠投でスズキやシロギスなどの他魚を狙うつもりであったが、強風のために気持ちがめげて、カレイは夜明けからが勝負なんだ、と言い聞かせて打ち返しを続ける。暗い間は風が強くて体感温度も低く、なかなか自分のモチベーションも上がってこなかったが、夜明け頃からようやく気持ちにエンジンがかかってきて、打ち返しにも力がこもりだしてきた。風は相変わらず強いが、日が昇る頃には少しずつ寒さも和らいできて、カレイの時合いが近い予感がしだした。

 ところが、夜が明けて、この釣り場本来の時合いが近づいても、一向にアタリが出ない。ここでの時合いは、あまり潮には関係ないようで、朝の1発目の時合いから2時間おきくらいにやってくるのだが、その、夜明けの一発が来ない。

101121fukei3

 当日の釣り座から、赤灯台方向を撮影。朝の時合いであろうのに、一向に竿が立つ様子がない。まあ、これだけ竿が出ているのだがら、そのうちどこかで釣れるでしょう、と思っていたが・・・・

101121fukei1

 西側の風景。5人目が有光氏。その手前に安原氏。一番手前の方は、大阪協会Yサーフの超大物師、K氏。活けアジで大物を狙われていた。

101121fukei2

 私の釣り座。船着きのすぐ東側。竿が4本なのは、マスターの竿が訪問されたから。誤解のないように(^^; それにしても、この時間帯にアタリが全くないのはどうしたことか。皆一様に不安がよぎっていた。

 日が明けてしばらくたっても、一向に釣れる気配がない。ちなみに当日の潮は、午前7時42分干潮、午後1時30分頃が満潮。このときが下げ止まり。潮が動き出すとアタリは必ずある、そう信じて、打ち返しを続けた。それにしても寒い! 早くアタリよ、来い!!。

 8時半頃、エサの付け替えをしていたとき、私の左側で釣っていたマスターが、
 マスター 「今のはアタリと思いますよ~。竿先がクイッと入りました~。」
 そう教えてくれた。アチャー、またアタリ逃しかいな~。そう思って巻き始めると、やはり少し重い。で、上がってきたのは・・・・。

101121karei12

 今シーズン初のマコガレイ! サイズは小さいが、カレイは釣れればやっぱりうれしい(^^)

101121karei11

 全長26センチ。とりあえず1匹釣れたから、あとはサイズアップを狙うのみなのだが・・・

 さあ、1匹釣れたら現金なもので、打ち返しを頻繁に行い、カレイからのアタリを待つ。1匹目のカレイは投点60mほど。そのあたりを集中的に狙っていた。
 と、そのとき・・・・!!

101121minamikarei2_2

 神戸伊弉諾SURFのさゆりさんが、なんとマコガレイ38センチをっ!!
      直下の捨石あたりで食いついてきたとのこと。気がつくと糸が大幅にふけていたそうだ。キャー、まいった。
      実はさゆりさん、ここしばらくは絶好調とか。その証拠に・・・・・

101121minamiakou1

 午前7時過ぎに、これも直下でアコウの30センチを釣り上げられていたのです。いやはや、参りました。

 いや~、必死に投げ返していたのに、大物はすぐ足元にいたとは・・・・この後、皆一様に足元にも仕掛けを落としたのは言うまでもない(^^; 私ももちろん、1本を足元に投げておいたが、私がカレイを釣ってから、妙に沖がざわついて、潮目がくっきりと出だしたのだ。これはきっと沖にもいるに違いない。そう思って、2本は根気良く60m付近に投げておいた。すると、左端の竿がクイクイとお辞儀をした! あれ?アタリ? 見ていると、再びクイクイ・・・・

 ふぐ「マスター、やっぱりこれ、アタリやんなあ?」
 そういって、マスターに見てもらっていると、またまた「クイッ、クイクイ。」
 マスター「ふぐたろうさん、アタリですやん!!」
 よし、久しぶりに「自分で」カレイのアタリを見たぞ(^^; だが竿先で聞いてみると、どうも手ごたえがなさそう。ちょっと不安がよぎったが、思い切って合わせてみると、あのなつかしい感触がっ!!

101121yanokarei21

 やった~!! ランクマコガレイだ! たいしたサイズではないが、もううれしくて。しっかりアタリも取れたし(^^;
クラブに入る前に、カレイ釣りにのめりこんでいた頃の、カレイを釣ったときの感激がまたよみがえってきた感じ。カレイはサイズに関係なく、大会であるないにかかわらず、とにかく・・・・・・うれちい(^^)

101121yanokarei22

 実寸31センチ。とりあえず審査に提出すると、末尾くらいで入賞するだろう(^^; まあ、審査結果はともかく、これで納得している自分がいたのは確か。

 私の全日本カレイはこうして結果が出てしまったわけだが、ちょっと他の劇的シーンをあげてみると・・・・

101121kobakarei

 神戸投魂会のこばさん。なんか、しぶく写っておられます(^^)
マコガレイ37センチ。このカレイもなんと足元から。
      真下に落とされていた仕掛けのドラグがジャーとなったのを、私も目撃させていただきました(^^)
この日の大型マコガレイは、足元の敷石がお好きなようでw

101121kouzumagoti1

 ヤングサーフのKさん。なんと活けアジのエサでマゴチ60センチ!!
      「これがヒラメだと、ヒラメ満願だったんだけど・・・・・・」
さすがは大物師のセリフです(^^)
でも、このマゴチで、他魚の部上位入賞間違いなし!!

101121mastaertako

 最後を飾るのは、やはりこの方、マスター!! 納竿間際に竿をしならせて、やっぱりさすがはカレイマスターやな~、と言おうと思ったらこのタコ!!
この日はマスターは不発・・・・
      マスター、エサの調達、ありがとうございました。

 この日は、釣果も去ることながら、色々なクラブの方とお話ができ、とても楽しい1日となった。来年もまた鳥取東部会場へエントリーしよう、そう思った、全日本カレイの1日だった。あそうそう、我がクラブの有光氏と安原氏はどうだったかって? それは、この場では触れないということで・・・・(^^;

 全日本カレイに参加の皆様、どうもお疲れ様でした。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記28~和歌山県串本大島 2010.1127

$
0
0

~10年前の釣友と串本へ~

 今から10年以上も前、当時の職場の同僚であったHさんとよく釣りに出かけた。その方は主に磯で上物釣りやカゴ釣りをされる方で、私がカワハギやキューセンを狙っている、と話すと、狙い場が同じだということで、よくご一緒させていただいたのだ。私も一時カゴ釣りにはまったし、それなりに面白いということも覚えた。Hさんの指南で、カワハギやキューセンの狙い場もよくわかってきたし、その当時はとにかくHさんとイケイケ状態で釣りに出かけていた。ただ、お互いに転勤して職場が離れると、ごく自然に一緒に釣りに行くことはなくなった。

 11月の上旬だったろうか。私が職場で電話を受けると、たまたまHさんからだった。そして、また一緒に釣りに行きましょう、ということになり、今回の釣行が成立したのだった。Hさんは今でも上物釣りをされているし、行き先は熊野か尾鷲あたりかなと思っていたら、Hさんから串本のリクエスト。Hさんは潮岬周りで釣りをしたいというので、私は久しぶりに串本大島周りで釣りをしてみようと思い、行き先は串本に決定。

 夜の10時過ぎに自宅を出発。途中、フィッシングエイトに立ち寄って、エサを調達。カワハギ用に細めの活きがいいマムシを3000円ゲット。そして、天王寺にあるHさんの自宅に迎えに行き、いよいよ串本へ出発。道中、10年以上もの年月一緒に釣りに行かなかったということで、お互いの生活や子どものこと、釣りのこと、職場のこと、話すことが一杯で、高速が南紀田辺まで開通しているせいもあって、串本にはあっという間に到着した。Hさんが乗る渡船の乗り場で仮眠を取り、午前4時にHさんを残して、私は大島白野港にある、以前はよく利用させていただいたしょらさん渡船の乗り場に向かった。

 私がよくしょらさん渡船を利用させていただいた頃はまだ串本大島への橋は開通しておらず、串本のフェリー乗り場まで迎えに来てもらったものだが、今は橋が開通して、しょらさん渡船の本拠地である白野港まで車で行くことが出来る。事務所で乗船手続きをして渡船乗り場へ。上物釣り、アオリイカ狙いの釣り人が約20人。投げ釣りは私しかいなかった。船頭に投げ釣りであることを伝えてあったので、渡船はカセの客を降ろした後、すぐに私が上がる通称「ナギ崎西」へ降ろしてもらった。

 久しぶりの串本大島。Hさんとの釣りと同じくらいに、串本大島周りでの釣りもそれくらいぶりだろうか。あまりにも懐かしくて、渡船を降りるなり周りの風景に見とれて、10年間を振り返っている自分がいた。そして、まだ夜が明けきらない午前6時半、とりあえず2本の竿を出し終えた。

101127fukei

 当日、私が竿を出した、通称「ナギ崎の西」。
   向こう岸に、串本大島へ渡るループ橋が見えている。
   実は当日、デジカメを釣り場へ持っていくのを忘れ、これは携帯で撮った写真。なので、今回の釣行記には、たいした写真がない(^^;
すみません。m(_ _)m

 夜明け直後からカワハギが頻繁に食ってくるという予想とは裏腹に、本命の食いはしぶく、20センチ弱が2匹来ただけ。後は、ある方向に向けて投げて、2連続でイラ(20センチ、32センチ)のランク切れが来たのみ。この時点で、この方向はもしかすると、イラ場なのかな?そう思ったが、他の釣り場で、カワハギとイラが混在していることも多いと思い、その方向に集中的に投げていた。

 午前7時頃、まだ周りが明るくなりきっていない時だった。1本のエサの付け替えをしているとき、ガタッ!と音がした。「何?」と思って投げている竿を見ると、三脚の上でシーソー状態になっているではないか!しかも、三脚の上を、竿がスライドしてぶっ飛ぶ勢い。カワハギ狙いなのでドラグを緩めていなかったからなのだが、一瞬何が来たのかわからないほど、大きなアタリだ。

 私はエサをつけている手を一旦置いて、その竿を手に即アワセ。  サイズもさることながら、まあなんとマルマルと肥えたイラだ。実寸で46センチとちょっと。メジャーは45.5センチを示しているが、左下がりな場所で、シャッターを押したときにイラさんがちょっと動いてしまった(^^; ま、いいか。

101127ira

 なんだか複雑な心境だ。イラというお魚は、以前のブログにもミソクソに書いたように、本当に食べようと思えないお魚。だが、スーパーランクとクラブ記録がかかっているので、仕方なしに持って帰った・・・・
 
 さて、その他には何が釣れたかというと、まるで、グルメの旅に出てきそうな魚種ばかり。帰宅して調べたら、釣れた魚のうち4種類は食味評価が★★★★。それではここで、水族館写真でも・・・・(^^)
片手間でやった、エギング。一番安いエギを3つだけ持参したのだが、7回投げて2匹ゲット。残りの5回のうち、3回が根ガカリロスト(^^; もっと上手な人なら、きっと2桁は釣れるであろう。磯のカワハギ狙いでは、エギングタックルは必携である。

101127houbou

 大好きなホウボウ。サイズは小さいが、持ち帰って刺身にすることに。
ホウボウの刺身は、独特の甘みがあって、とてもおいしいのだ。

101127oomonnhata

 オオモンハタ。初めは、ハタ類の魚であることはわかったのだが、和名がわからず。なぜわかったかというと、渡船店の店内に飾ってあったカレンダーが、オオモンハタとアカハタの2ショットだったから(^^; 帰宅後調べてみると、なんと食味評価は★★★★。もちろん、刺身行き(^^)

101127kawahagi

 ご存知、カワハギ。こいつが本命であったが、最大のものがこの魚という情けなさ。魚拓にすればAランクはあるだろうが、面倒くさいので即刺身行き(^^;
見かけによらず肝が大きく、肝ポン酢での薄造りはおいしかった。
カワハギは他に、20センチクラスが5匹ほど釣れたが、すべてリリース。
 それにしても、最近大きなカワハギを、よう釣らんようになったなあ。  

 釣りは午後2時まで。午前10時半過ぎの満潮時刻を過ぎてからはアタリがほとんどなくなり、西風が強くなりだした。朝からの込み潮のときのみアタリが頻発した。

 そんなわけで、イラの大物だけを「納得」の頼りに納竿。

 潮岬・萩尾港のHさんを迎えに行くと、この日はダツが沸いていてお手上げだったとのこと。それでも、30センチオーバーのグレが1匹と、同型の高級魚、ナンヨウカイワリを1匹釣っておられた。帰宅後、私が釣り上げたアオリイカのうち1匹と、このグレを交換(^^)

 釣果的には今ひとつではあったが、久しぶりのHさんとの釣行で、10数年前のイケイケ状態だった頃の釣りを思い出した感じがして、とてもなつかしかった。また、機会があれば一緒に行きましょう、そう言って帰路についた。
 この日は、Hさんにエネルギーを頂いた、そんな釣行になった。

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ
にほんブログ村

アーカイブ釣行記29~鹿児島県枕崎港 他 2011.5.2~5

$
0
0

~南の果てで、あっけなく・・・~

 最近釣りが絶不調、どこに行っても魚が釣れる気がしない。特に、3月、4月のカレイ釣行が失敗に終わったのが痛かった。それで釣行記も途絶えていて、今回の遠征こそは釣行記を! と意気込んで九州最南端まで行ってきたが、何となく複雑な結果。とりあえず「大物」と呼べる魚は「全員で1匹だけ」釣れたのだが、それ以外は特に書くほどのものでもなく、総合的に残念な結果と言える。ただ、遠征で楽しいのは、同行の方とバカ話をしたり、釣りの情報を聞いたり、釣り場で食事をしたりすることなので、それはそれでとても充実した釣行になった。釣りの報告自体は、とりあえずピンポイントでご紹介しよう。同行の方のお名前は、あえて伏せておこう(^^;

 到着後、夕方から指宿市の開聞岳に近い港でで竿を出したが、全く生態反応なし。時折海毛虫が付いてくる程度で、何の変化もないまま満潮が過ぎた。そして、相談の結果場所替え。第2ポイントは、枕崎市の枕崎港。最初は大波止外向きで竿を出そうと思ったが、高さが尋常ではなく足がすくむほど。推定15mくらいあると思われる。いかに好ポイントであっても、大物を玉網で取り込むことができなくては意味がない。それで、仕方なく港内にある波止で竿を出すことに。空撮写真には、クロダイやコトヒキが釣れると書いてあったので、あわよくばコトヒキ、悪くてもクロダイ、そんな感じで竿を出した。時間は夜中を過ぎ、アタリもなく睡魔が襲ってくる。どうもアタリもなさそうなので、車中で少し仮眠をすることに・・・・・・・

 2時間くらい眠っただろうか、とりあえず戦闘を再開したが、やはりアタリはなさそう。そして、今度は空腹が我慢できなくなり、仕掛けを投入した状態で、車に戻ってカップメンを作って食べた。少し寒かったので暖も取れ、空腹も満たされて、よし!戦闘再々開!!
 と思って釣り場に戻り、1本の竿を手にした。あれ?何となく魚の引き??? とりあえず合わせて巻き始めると、かなり強い締め込み。初めはエイかサメと思ったが、頭を振る感触が伝わってきて、どうやらマダイっぽい感じ。シモリ等はないので、とにかくゆっくりと丁寧に巻き取っていく。巻き取りながら、少し離れたところに置いてある玉網を手に取り、魚が現れるのを待った。そして、ボコッと水面に浮いた魚を、2回目に無事ランディング成功!!
 またやってしまった~。私得意のアタリ見逃しだ。しかも、見逃しているにもかかわらず、釣れた魚はなんと・・・・!!

110504madai1jpg

 やはりマダイ!! しかも60cm近い。背景が暗くてよくわからないかもしれないが、本当に港内での釣果。ただ、本人も釣ったという実感がもうひとつ湧いてこない感じで、笑顔も何となく引きつっている?(笑)
天然マダイは見惚れるほど尾が長く、きれいな魚体だ。

110504madai2

 実寸59センチ強。魚拓を取ると間違いなくDランクだ。私にとっては最後に1匹だけ残っていたDランク。そんなわけで、これにてマダイランクは終了。実にあっけない幕切れであった。

 実は、この釣行記を書いている今も、まだマダイのランクが終了したという実感が湧いていない。終了といっても60cmギリギリのサイズだし、とても「ドヤ顔」を出来るような獲物ではない。かくなる上は、「これでどや!!」と胸を張れるでっかいマダイを釣る覚悟だ。
 今回の遠征で釣れた獲物はこれだけ。よって、釣行記を詳しくかくほどではなく、とりあえず今回はこれで勘弁していただくということで・・・・(^^;

 

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ

アーカイブ釣行記30~三重県熊野市新鹿大和岩、紀北町引本 2011.7.9~10

$
0
0

~梅雨開け、即!~

5月4日以来なかなか大物を釣り上げることができず、7月も半ばになって、ようやくヨドコーワを処方することにより、キチヌを3匹仕留めることができた。私的には、キチヌ狙いは本意ではなく、大物号数をUPするための釣行をすべきところだったが、なかなかその機会にめぐり合わなかったというのも事実。月例会でも鳴かず飛ばずで、もうこのまま今年は大物はゲットできないのではないか、とさえ思ったくらいだった。

 最近になって、神戸中央Sのhedai隊長から釣行のお誘い。昨年同時期の釣行と同じく、熊野近辺でキューセン・カワハギを狙い、引本でマダイを狙うというもの。キューセンは私にとっては、大物号数を伸ばすためには不可欠な魚種。隊長も、最後のDランクのマダイを仕留めるという課題がある。二人とも、熊野界隈での釣りには目的が発生するために、私も即OKの返事をして、釣行当日を待った。

 7月9日の午前0時に、隊長に私の家に迎えに来てもらい、釣行がスタートした。目的地は、昨年と同じく熊野市の新鹿大和岩。そして、紀北町引本。昨年の釣行ではキューセンのランクとマダイのDランクを仕留めているので、縁起の良い釣行であることは間違いない。やる気満々で目的地を目指した。現在、新鹿の大和岩は工事中のために道路際に車を停めて磯に降りることはできない。そこで、新鹿の坂本渡船にお願いして、渡してもらうことにした。渡船料は普通は4000円だが、地の磯の場合は3000円、大和岩のように、港から近い場所だと2000円に割引されるのでお得。道路際からあの崖を降りることを考えると、2000円は安いもの。そんなわけで、私たちは渡船に乗り込み、わずか1分で目的の大和岩に降り立つことができた。
 
 大和岩では、イカ狙いの釣り人が一人降り立ったが、ポイントが全く違うので全くの貸切状態。好ポイントの飛岩に到着して早速釣りを開始した。昨年、岩の左方向でキューセンを引き釣りで仕留めているので、私は一番左の岩場にて釣りを開始。隊長は定番の平らなポイントで釣りを開始した。
 ここからはアルバム形式にて、釣果を皆さんにご紹介。

110709ishikyu

 いきなり隊長が、ランクキューセン!  確か1投目?これはもしかして期待できるのでは?

110709yanokyu1

 私も置き竿でキューセン。これは帰宅後魚拓をとると、28センチあった。おっと、タックルはキャスティズムとキススペSD。竿数を極力減らして、引き釣りで攻める予定だったが、これは、休憩の置き竿にヒット!

110709yanohage

 続いて、カワハギの28.5センチ。これは、TⅡの置き竿に。

110709ishikyu2

 またまた隊長の置き竿にキューセン。この時点で隊長は確か、キューセンのランク物は3匹。

110709shikyu3

 続いて、隊長にCランクのカワハギが! 隊長は絶好調?!

110709yanokyu2

 私も負けじと思っていると、ついに引き釣りでゲット! キューセンの26センチ。根気良く引き釣りに徹し、イソベラやオハグロベラと戦いながら、1匹だけキューセンを拾うことに成功した。

110709aori

 これはおまけ(^^; ついでのエギングでミニアオリイカゲット。エギングでは他に、800gほどのタコもゲットできた。実はカワハギ狙いのついでエギングで、ただいま3連勝中。意外に確率が高い釣りとわかって、最近ではカワハギ狙いでは必ずエギングタックルを忍ばせています(^^;

 というわけで、隊長はランクキューセン3匹とカワハギCランク1匹、私はランクキューセン(A・B)2匹とBランクカワハギ1匹。二人でランク物7匹であれば、可もなく不可もなくといったところ?とりあえずこれで私は、大物号数が2号UPして、247号にすることができたので、ほぼ目的達成!

 さて、その後引本に移動して、好ポイントの通称「桟橋」にて竿を出したが、満潮を迎える夜中過ぎまで1度も本命のアタリを見ることができず、朝マズメを待たずに午前2時過ぎに納竿。また、機会を改めて再挑戦することで、隊長と意見がまとまった。早朝の国道169号線を快適に走行して、午前7時前に帰宅。即爆睡(^^;

110709sanbashi

 好ポイント「桟橋」で粘ったのだが・・・・

にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 投げ釣りへ

Viewing all 239 articles
Browse latest View live